リク

夏が終わり、秋の気配を感じる頃、オレはいつも思い出すんだ・・・
初めて人を好きになった事を・・・リクと出会った事を・・・

その頃のオレはどうしょうもなくヤンチャで悪さばかりしていたんだ。
喧嘩で運悪く相手に大怪我を負わせてしまったオレは転校する羽目になった。
世間体を気にした親の独断。
そしてオレは一人、家を放り出され隣県のアパートでの暮らしが始まったんだ。
中三の夏の終わりの出来事だった。
二学期が始まり、新しい中学での生活も二週間過ぎた頃。
相変わらずオレは孤独だった。売られた喧嘩は全て買うそんな毎日。
イライラを募らせなら下校している時のだった。
路地の方から大きな怒鳴り声が聞こえてきた。
「こらぁ!財布出さんかい!」
そこには高校生らしき三人とカツアゲされている小柄な少年の姿があった。
(ひ弱そうな相手にカツアゲかよ・・・くだらねぇ!)
そう思った時にはすでに殴り掛かっていた。
助けるとじゃなく、ただのイライラ解消・・・勝てるはずもない喧嘩・・・
どれくらい殴られたのか・・・どれくらい殴ったのか・・・
「こらー!そこでなにしてる!」
はっきり憶えているのは、その警察官の声で奴らは逃げて行ったこと。
そしてオレも、その少年の手をひいて必死で逃げたんだ・・・

ー それがオレとリクとの出会いだった・・・ -
まだ土地感のなかったオレは気が付けばショッピングモールの駐車場にいた。
握った手の先には、息をハーハー言わせた少年がこっちを見ていた。
「大丈夫か?金、取られなかったか?」
オレの問いかけに、それは悲しい反応だった・・・
(怯えてる?)
こわばった表情。震えているような肩。彼から見ればオレもカツアゲ高校生も
同類の不良ってわけだ。
(だわなー・・・)
その時オレがわかったことは自分の存在の虚しさと
この少年が同じ中学の二年生だということ。名札から名前が大下ってこと。
少年の声を聞くことなく、オレは最後に少し笑ってこう言ったんだ。
「気をつけて帰れよ。」

ーその時まだオレは知らなかったんだ
           リクという少年が自閉症を患っていることをー
翌日、目が覚めた時は10時を回っていた。当然、遅刻。
ひどく殴られたせいか、熱っぽい。
(昨日の奴はちゃんと家に帰ったのかな?)
なんて考えながら学校に向かった。やっぱり熱っぽい。
ひと眠りしようと保健室に向かったのは昼飯も終わり5時限目前の事だった。

「おじゃましま~す」
少しふざけた感じで扉を開けると、見馴れた白衣の姿と机に向かっている
生徒の姿があった。
「あら高野くん。どーしたのその顔」
まー、無理もない。青アザだらけだし。
「いつも事っすよ」
「また喧嘩?!」
転校以来、保健の先生とはこんな会話を繰り返した。オレも自分の事とか
少し話した気がする。不思議と話してしまうんだ。
「バンソコも貼らないで・・手当てするからここ座って!」
椅子に座った時にハッとしたのは先に来ていた生徒の顔が見えた時だった。
「お前、昨日の・・・」
思わずそうつぶやいたのは紛れもなく、その生徒が昨日の少年だったからだ。
もちろん、向こうも気付いたようだが視線をはずしうつむいてしまった。

ーありえないと思っていた。でも確実に少しづつ
              オレはリクに惹かれていくんだ・・・-
「あら高野くん、大下くんと知り合い?」
でも保健の先生の言葉は耳に入ってなかった。こいつの無愛想な態度。
ストレス解消で喧嘩したにしろ、結果的に助けてやったのに礼の1つ無し。
だから言ってやったんだ。
「おまえさー、恩を売った気はねーけど礼のひとつも無ーのかよ。」
相変わらず、うつ向いたまま反応無し。
(まー、どーでもいいか・・・)
もうフケて帰ろうと思って保健室を出ようとドアを握った時だった。
「高野くん治療・・・」
保健の先生の言葉にかぶさる声が聞こえたような気がした・・・
「・あ・・りがとう・・・ございました。」
おれが振り返ると、そこには軽く頭を下げたリクの姿と
口を開いたまま驚いている保健の先生が呆然と立ちつくしていた。

ーオレは先生の驚きの意味など知る良しもなかったんだ。
           しゃべることなどあたり前だと思っていたから・・・-
           
「大下くんは心に病を持ってるの」
そう教えてもらったのは、あれから数日後のことだった。当時の日本は心の病を
一属単に自閉症と呼んでいたりしたが、それは大きな間違いで、りくの場合
神経症などと呼んだほうがいいだろう。
「なんで?生まれつき?」
オレがそう訪ねても保健の先生は多くは語らなかった。わかったのはリクが
小学5年のときに母親が亡くなったこと。その時から声が出にくくなったこと。
障害者扱いではないこと。週に六時間、保健室で授業を受けていること。
「なんで高野くんには話せたのかなー?」
先生は不思議そうにオレに言うがそんなの分かる訳ない。
おれと先生は保健室から空を眺めていた。

ーオレはその頃からリクの事が気になって、しょうがなかったんだ・・・
               真っ白いキャンバスのようなリクの事が・・・-
それからオレはリクとの時間を大切に共に過ごしたんだ。
リクの保健室授業の時はオレも仮病を使ったりして。
リクも少しづつだけどオレと話すようになった。気がつけばリクに会うのが
楽しみで学校通ってた気がする。笑った顔はじめて見た時はドキッとしたよ。
いつの頃からかリクはオレの事を「先輩」と呼ぶようになったんだ。

まだ柔らかい腕・・さらさらの髪の毛・・小柄でまだ子供ような体型・・
たまに見せる笑った時の笑顔・・・もう完全に好きになってたよ。

でも不思議と自分がホモだとか思わなかった。リクを好きになったのは
特別なんだと自分ではそう思っていたんだ。

秋も深まる11月末。その頃のリクの保健室授業は週一時間に減っていた。
りくは声が出なかったのが嘘みたいに、よく話せるようになっていた。

ーでもオレはリクへの思いが抑えられずにいたんだ・・・
      オレの思考はすこしづつ壊れつつある過ちに怯えていたんだ・・・-
リクと出会って3カ月が過ぎた。オレはすっかり丸くなっていた。
喧嘩などすることも無くなり、リクとの平穏な時間が過ぎていく日々。
そんな最中、事件は起こったんだ。

報復。同じ学校の不良グループ5人に囲まれたのは登校中のことだった。
2カ月前に散々いじめてやった奴ら・・・
「殺せ!」
誰かの掛け声と同時にオレはいつかのリクとの約束を思い出したんだ。

「もう喧嘩とかしないで下さいね」
リクはやさしくオレにそう言った・・・
「なんで?」
おれがそう聞くと、リクは少し恥ずかしそうに
「・・心配だから・・・」
って笑ってくれた・・・

オレは我慢したんだ。うん、我慢出来た・・・リクとの約束だから・・・
ゴンッ!!?
後頭部に強い衝撃が走って目の前がだんだん暗くなっていく時思ったんだ・・・

ー リク・・オレ死ぬのかな?いや、でも死ぬのは怖くないんだ・・
     リク・・・オレね、りくに会えなくなるのが一番怖いよ、リク・・・-
・・・先輩・・・
まばゆい光の中でふわふわ浮いているような感覚・・オレは死んだのか?
そんな中、オレは不思議な夢を見たんだ。いや現実か?。リクの真実・・・

リク・・・幼い頃のリクは話すのが苦手だったんだね。自閉症なんて大袈裟で
それはリクの個性だったんだね。
リク・・・お母さんは自殺だったんだね。目の前で・・辛かったろ。
リク・・・お父さんからの虐待、よく我慢したね。もう大丈夫だから。
リク・・・今度いじめられたらオレに言えよ!オレが助けるから!

不思議な現象だった。リクの生きた時間がオレの中に入ってくるような・・・
リク・・オレ、リクのすべてを知ってしまったよ。

リク・・君はやさしくて、恥ずかしがり屋で、がんばり屋で、心配性で・・・

       ~ 陸に出会えて本当によかった ~

そして不思議な現象の後、オレは激しいフラッシュに吸い込まれていったんだ・・
「先輩!」
うっすらとした光の中、陸の声に誘われて、オレはゆっくり目を開いた。
「陸・・・」
陸は真っ赤に目を腫らしていた。
オレはゆっくり体を起こすと陸は寄り添って泣いた。
「心配したんだからー!」
初めて感じる陸の温もりはやさしく、オレはごく自然にこう言ったんだ・・・
「陸・・・オレね、陸のことが好きだ。」
陸はしばらく黙ったまま泣いていた。泣いていたんだ。
「・・ぼっ・くぅっも」
陸が小さい声で言ってくれた時、オレも少しだけ泣いたんだ。

ーそしてオレは冗談っぽく一瞬触れる程度のキスをした。
         陸はそんなオレを困ったような顔で見てたんだ。-
これは後から聞いた話なのだがオレはただの脳しんとうだったらしい(笑)
精密検査などで一週間の入院はあったがw
オレは入院中、あの不思議な現象の事を考えていた。
陸は母親を失った時と同時に声を失い、名前もカタカナで書くようになったらしい。
きっと辛い現実から逃げたかったからだと思う。
オレが見た映像、すなわち母親の自殺の事などは陸に話していない。
思いだせば辛いだろうし・・・
でも『りく』の名前は本当は『陸』というのは話したんだ。
本人はなんで知ってるのって顔してたけどw
外はクリスマス1色。今日もそろそろ陸が見舞いにやってくる。

ー オレはまだその時、陸と一線を超えてしまうなど
              絶対無理だと思ってたんだ ー
12月24日終業式。クリスマスは家族と過ごすぐらいしか、まだ認識が
なかった。でもオレは家族なんてうんざりだし、まして近くにいない。
陸の父親も帰りが遅いから、二人でケーキ食べようって事で
初めてオレん家に誘ったんだ。
夕方4時にローソンで待ち合わせ。先に着いていたのはりくだった。
「ごめん、待ったか?」
「いえ、大丈夫です」
初めて見る私服姿が妙に新鮮だった。
オレたちは買い物を済ませて家路についたんだ。

「もう8時か・・陸、帰んきゃな」
食事を済ませてテレビなど見ていたが時間が過ぎるのが早い。
言葉とはウラハラに帰したくない衝動に駆られてしまう。
「じゃ、そろそろ帰りますね」
上着を着て陸は玄関に向かっていた。オレは切なくて気がつけば
靴を履く陸を後ろから抱きしめていたんだ。

ーその時、時間が止まっていた。ただオレの心臓の音と
              テレビの音がやけにやかましく感じたんだー
「先輩?」
少しの沈黙の後、オレは腕の力を緩め、陸を正面に向けた。
玄関の暗くぼやけた明るさが陸の顔を映し出す。その愛しさが確実に
オレの理性とかモラルをぶっ壊したんだ。
「キスしたい」
言い終わると同時に唇は重なっていた。ビクッとした陸の体はやがて
どうしていいか分からないのか抵抗はしなかった。陸の唇のぬくもり
柔らかさが伝わる。2度目のキスはおおいに陸を感じる事が出来たんだ。
ゆっくりと離れる唇は少しだけ唾液の糸がこぼれた。
陸は恥ずかしそうにうつ向いて黙っていた。陸を愛したい!
「泊まってけよ。陸を愛したい。」
オレはそう言ってもう一度、陸を正面から抱きしめたんだ。

ーその瞬間、止まっていた時間が再び動きだした。
       終点まで続く夜行列車はだれにも止められない。-
部屋の電気もテレビも消してカーテンから僅かに注ぐ月明かりだけが
うっすらと二人を照らしていた。
ベットに腰掛けた陸はこれから何をされるのか分かっていないかも知れない。
だからオレはすこしだけ話をしたんだ。
セックスの事・・男同士だけど・・とか。
もちろん陸からのはっきりとしたOKの返事は無かったし、恥ずかしそうに
黙って聞いてただけだった。
一瞬沈黙になった時、二人は自然と唇を重ねていたんだ。
三度目のキスは濃厚に大胆にオレは舌を陸の舌に絡めていった。
左手で座った陸の肩を抱き、右手で太ももをさすった。
薄いズボンの生地から陸の温かさが伝わる・・・
そしてオレの右手はゆっくりと陸の性器に伸びていった。
ぴちゃぴちゃと音を立てたキスは一旦終了し、オレはズボンの上から
ゆっくり、やさしく陸の性器を愛撫した。
「・・うぅん・・いやだ・・」
陸の体が一瞬震えオレの手を押さえる。
「大丈夫、怖くないから」
オレがそう言うと陸は観念したのか、安心したのか手の力を抜いた。
そしてオレは陸の手のひらが乗ったままの右手で陸の性器を揉むように愛撫した。
「・・はぁ・はぁあ・・」
少しづつ陸の呼吸は荒くなって、オレはたまらなく興奮した。
右手に伝わる性器感触はある程度はっきりしていて生地の上からでも
熱気が伝わるくらいだった。
「・・せんぱ・い・・はぁ・・・恥ずかしいぃ」
言葉を詰まらせながら完全に無防備となった陸の体は熱を持ち
オレの執拗な右手の愛撫で股間はみるみるうちに膨らんでいた。
わずかに差し込む月明かり・・・
陸の頬はうっすら赤く染めていて、潤んだその瞳は不安そうにオレを見ていた。
「こわい?」
オレはそう尋ねながら、一旦愛撫をやめ、少しだけ体を離したんだ。
陸は荒くなった息を整えながら、少し間を置いて答えてくれた。
「・・少し怖いし・・やっぱり恥ずかしい。」
「ごめんな・・でもオレ・・陸の全部を感じたいって言うか・・知りたい。」
オレはそう言って軽く口づけた後、おでこを合わせてもう一度、優しく言ったんだ。
「やさしくするから・・」
オレは並んでベットに座っている陸の上着に手を掛け、ゆっくり脱がした。
陸には大きめのコートはスルッスルと簡単にベットに落ちてしまった。
そして今一度左手で肩を抱き、右手でチェックねシャツの一番上のボタンに
手を掛けたんだ。
ぎこちない動作のオレの右手はなかなかボタンを外せずにいた。
そんな時、陸は突然オレの右手を優しく握ってきたんだ。
「先輩、手ふるえてる・・」
優しさにも似た陸のそんな言葉と、オレを見つめるつぶらな瞳。
「・・陸・・オレもホントはちょっと怖いんだ」
そんな本音をこぼしたのは、オレの中で罪悪感があったからかもしれない・・
陸を汚すような罪悪感。やめるべきか?
オレは陸から離れ、一人背を向き床に座りこんでしまったんだ。
「陸ごめん・・」
そうこぼしてオレの視界は少しづつにじんでいったんだ・・
陸にとっては意味わかんないよな・・男にこんなことされて・・・
オレは完全に自身を喪失していたんだ。

陸を家に帰そう・・

そう決めた時、自分の愚かさに涙があふれて1滴だけこぼれたよ。
暗い部屋。時計だけの音。どれくらい時間が流れたのか・・・
背を向けて座ったまま、オレは陸の顔を見れずにいたんだ・・・
「変なことしてゴメン、陸。」
オレがそう言っても陸はだまったまま何も言わなかった。
「家まで送っていくから」
背を向けたままでしか言えなかったんだ。陸は今どんな顔でオレを見ているのか。
オレは不安だったんだ。でもそんな不安をごと陸は優しく包んでくれたんだね・・
陸はオレを後ろから抱きしめ、そして言ってくれたんだ・・
「ごめんなさい・・なんか僕、よくわからなくて・・」
陸が悪いわけじゃないのに・・陸はオレの背中に頭をつけて続けて言ってくれた。
「怖いし、恥ずかしいけど、僕がんばるから!」
いつもより少し大きな声だった。その後、陸は苦しいように大きな声で泣いたんだ
「・えぐっ・・ほくもっ・・せん・ぱいのっこと好き・だからっ・・」
陸はオレの背中で何回も何回も言ってくれたんだ。涙混じりの声で
「ぼくっ・・だっぁてっ・・大好きっだから・・大好きだから・・」
背中に陸の優しさを感じながらオレも涙がポタポタ自分の足に落ちたよ・・・
振り返って抱きしめた時、陸は少し震えていたんだ。
いろんな事が初めてで、不安だったんだね、陸も・・・
力いっぱいしがみつく陸は小さい声で言ったんだ。
「帰りたくない・・」
「帰えしたくない。」
オレもそう答えていっそう強く陸を抱きしめ。
もうお互い気持ちは通じあっている・・・オレはまた激しく陸にキスをしたんだ。
涙顔の陸は目を閉じてオレの舌に精一杯答えてくれた。
「・・うっ・・んぅ・・」
陸の吐息、絡みつく舌、柔らかくねっとりとした感触。
口から溢れた唾液が陸の頬を流れていた。
ゆっくりと離した唇・・・
陸もしがみついた腕の力を抜いてオレと視線を合わせていた。
陸の体温を直接感じたかったオレは再び陸の柄シャツのボタンを外したんだ。
ひとつ、またひとつ外れる度に緊張が走った。
するりと剥ぎとられたシャツは床にスッと落ち、陸は無地の真っ白なTシャツと
肌色のズボン姿になった。肩を狭めて恥ずかしそうにしている陸を
今度はオレが後ろから抱きしめたんだ。
座っている陸が後ろ向きにオレの足の間に入っているような態勢。
陸のさらさらとした髪の毛からシャンプーの香りがした。
オレはゆっくりとTシャツの裾から右手を忍ばせていったんだ・・・
その時の陸は心も体もある程度オレに預けていたんだと思う。
オレが陸の肌に直に触れても抵抗はなかったんだ。
オレの右手は陸の肌を滑らせながら中へ中へまさぐらせた。
陸のさらさらとした肌はやわらくて・・次に陸の体がピクンと反応した時には
オレの右手は陸のまだ幼い乳首に触れていたんだ。
「・・うぅん・・」
陸の吐息がこぼれる・・肩越しに見える陸の表情は甘く切なくて
もうオレは自分の感情が抑えられないでいたんだ。
陸への愛しさが胸を締め付ける。
気がつくとオレは陸のTシャツを胸の上までまくり上げ両手で
胸や乳首を激しく愛撫していたんだ。
自然に出てくる言葉・・・
「かわいいよ・・陸・・」
初めて人に触られたであろう陸の体は創造以上に敏感で
退け反った首はオレの左肩を枕変わりにアゴを上げを向いていた。
オレは両手の指先で陸の乳首を刺激しながら更に首筋に舌を這わせたんだ。
「せん・・ぱい・・くすぐったいよ・・」
陸は息を少し荒くさせて体を捻らせていた。
まくり上がったTシャツから見える陸の小さなピンク色の乳首は
オレが指でチロチロと刺激するたび少しづつ固くなっていく。
陸の裸が見たい・・・
「陸、バンザイして」
陸は意味が分らなかったのか、羞恥心なのか、すぐに応じなかった。
でもオレがTシャツを脱がそうとすると陸は動きを合わせてくれた感じがした。
シャツは首からスルリと抜け
白い肌、陸の上半身は完全に露出されてしまったんだ。
ひとつづつ事が進むたび陸は新しい表情見せてくれる・・・
薄暗い中でも、微かに入る外の光。陸は体を隠すように腕組をして座っていた。
「恥ずかしい?」
オレがそう聞くと陸はコクリと頷いた。緊張からなのか陸の頬や体はほんのりと
さくら色に染まっていた。
オレもその時いっしょに上の服は全部脱いだんだ。多分二人とも一緒だっていう
陸への自分なりの配慮のつもりでもあった。
オレは改めてさっきの態勢に戻り、陸を後ろから抱いたんだ・・・
陸の背中から直接伝わってくる体温が心地いい・・・
オレは後ろから陸の内股に手を忍ばせ優しくゆっくりと撫でながら
閉じていた陸の足を開かせるように誘導した。
80度ほど開かせた両足の中心部はすでに窮屈そうに膨らんでいて
余々にオレの右手が近づく度、陸の息使いは荒くなる。
「・・はぁ・・はぁ・・ぅん」
まだあそこには触ってもいないのにこの萌だえ様・・トロンとした目・・
陸のアソコは普通の人以上に敏感なのかもしれない。
オレの右手はやがて陸の性器をしっかり包み込み、やんわりとやさしく
揉むように触ったんだ。
「・はぁっ・・うっん・・あっ・・」
胸に触れた時より明らかに大きな反応。もう本気で感じているようにも思えた。
「陸・・気持ちいい?」
意地悪な質問だった。恥じらいの強い陸が答えるわけないと思っていたが
予想外の答えが返ってきたんだ。
「・・わか・んない・・でも・ぼく・・なんか・・・変・かも・・」
吐息まじりの陸の返事。右手から伝わる性器の感触。淫らな陸の表情。
オレは心臓が破裂しそうなくらい興奮し、なおかつどんどん大胆になっていった。
「陸・・もっともっと気持ち良くしてあげるから。」
そう言ってオレは陸のズボンのボタンを外した。陸の体に一瞬力が入ったが
それは嫌がる感じではなく
逆にジッパーを降ろす時は陸の身体から力が抜けていくようにも感じた。
ズボンの下からは見えるのはおそらく白いブリーフで、オレはそのまま
ズボン正面部を左右に大きく開かせた。陸の股間にこもっていた熱気は
一気に解放され、かすかに甘い香りが漂ったんだ。
陸の肩越しから見えるその景色はとてもいやらしく、その大きく開かれた
陸の秘部に手を入れブリーフ越しに触れたんだ。
「あぁぁ・・」
ほんの少し触れただけで陸はもう身体を震わせていた。
快感が恥ずかしさをも麻痺させているような感じなのだろうか?
オレは陸をより濃厚に愛する為に陸の態勢をを変えたんだ。
座ったまま陸を軽く抱きかかえ、膝で立たせた。
そしてオレも陸のやや斜め正面に膝立ちで向き合った。
その態勢で左手は肩を抱き、右手で陸の性器を愛撫できるように・・・

前を開かせたズボンは、引力の法則で、オレが手を加えなくとも自然に
膝までスルリと脱げてしまった。
「あっ!」
陸は反射的にズボンを上げようと手を伸ばすが
その前にオレが陸の手を掴んだんだ。1、2秒たってゆっくり手を離すと
そのままぶらんとした状態に戻してくれたんだ。
ブリーフ一枚に無防備な態勢。盛り上がったその頂点からは、
すでに愛液が溢れにじみでていた。激しく触ると壊れてしまいそうなその膨らみを
優しく右手に包みこませた。
「・・ぁあっ・・」
陸の切ない声が上がる・・。袋の部分の柔らかさまで伝わって来るその感触・・
ブリーフ越しに伝わる陸の性器はすでに形や大きさまでわかってしまうくらいの
触り心地で、いま陸の一番恥ずかしい部分に触れている現実がたまらなく
オレの興奮、欲求を高めていったんだ。陸を感じさせたい。
オレは除々に右手を動かし円を描くように性器を揉んだんだ。
「・・はぁ・ぅん・・ぁあっ!」
それはもう確実に性的快感を覚えた、いやらしいあえぎ声だった。
陸のあえぎ声が、オレの脳内を刺激してドーパミンが大量に出てるみたいな。
自然とオレの右手も段々激しく陸の性器を刺激していたんだ。
「・・あぁ・んっ・・そんなに・・強くっ・しなぃ・・でぇ・・」
甘い吐息を精一杯抑えながらオレを見つめるその表情。
半分しか開いていない潤んだ瞳。少し開いた口。オレは性器を揉んでいた右手を
そのままブリーフ越しに3本の指で摘まんで上下の動きにかえたんだ。
オレは少し下を向いてブリーフ越しにしごかれる陸の下半身に目を向けた。
「・・ぃやぁ・・見ないでぇ・・・」
そんな陸の声も虚しく、オレはまじまじと陸のアソコに見入ってしまったんだ。
オレの3本の指に摘ままれた圧力でピッチリとしたブリーフは
陸の性器のシルエットをハッキリ写しだしていた。
更に大量に染み出た愛液が一部分をうっすら透けさせていた。生つばを飲んだよ。
「いやぁ!・・はずかしぃ・・」
陸はそう言ってオレの首に両手を回してしがみついてきたんだ。
オレの視界をさえぎる為だと思う。
だからオレは仕返しに陸の性器摘まんだままの右手を今までより強く上下に
ピストンさせたやった。
オレの右手に素直に反応する陸は、いっそう強くしがみついて声を上げ
自然と腰をくねらせていた。
「・はぁー・・はぁー・・ぅっん・あっっ!・・」
それでも陸は声を出さないよう必至でこらえているようにも見えた。
苦しそうなあえぎ声・・・オレはしがみつく陸のすぐ側にある耳元で言ったんだ。
「・・声・・我慢しなくていいよ。」
そんなオレの言葉に陸はしがみついた腕の力を少し抜いてオレを見つめてきたんだ。
そんな間も陸の性器への愛撫は続けたままで。陸の物欲しそうなうつろな表情。
陸は小さな声で詰まり詰まりつぶやきはじめたんだ。
「・・せん・ぱい・・す・き・・・せんぱぁ・い・・すっ・き・・」
あまりに愛しい陸のその言葉に思わずとっさにキスして唇を塞いでしまったんだ
「っ!ぅう~ん・・」
本気でかわいいと思った。陸の言葉はさいぎられ呼吸さえ奪うくらいの勢いだった。
鼻に切り替わった陸の呼吸を頬に感じる・・そして一瞬だけ唇を離して言ったんだ。
「・・陸・・舌だして・・」
陸は少し戸惑った顔をしたが、やがてその、甘くうつろな表情で開かれた口から
少しだけ舌を出してくれたんだ。
ときより鳴るクチャクチャという音。
ゆるくなった陸の口からは混ざり合った唾液が溢れ頬を流れしたたる・・・
右手は三本指から掌全てで陸の性器を握り直し愛撫をつづけ
陸の肩をずっと抱いていた左手をスルスルと下へ移動させ肉付けが豊満な可愛い
おしりへ移動させ強く愛撫した。
「ううぅん!!・・くぁっ・・ふぅ・あっっ!」
絡む舌のせいで苦しそうな声をあげ、のけぞるようにアゴを上げた。
そして絡んでいた舌は離れ、唾液が放物線を描いた。
「陸・・声・・声だしていいから」
快感に歪む陸の表情。・・恥じらい・・緊張・・不安・・恐怖心・・
きっとそれらを全てを快感にかき消された瞬間だったのかも知れない・・・

「あぁっ!はぁぁ・・ダメぇ・・あっ・あん!・・いい・・もち・ぃぃ・・」

ーその時、何かものすごい力がオレのこころを締め付けたんだ。
        陸を壊してしまいたい。それぐらい愛しくて愛しくて・・・ー
「あ!あぁぁ・・せん・ぱぃ・・ぼくぅ・・変に・なりそぅ・・」
「・・陸・・陸・・」
激しくまさぐられた陸のおしりはブリーフが半分ほど割れ目に食い込み、
もう何分も愛撫を受けている陸の性器はこれ以上の刺激すると
精射してしまうくらいの快感がジンジンと陸の性器に伝わってた。
「・・あぁ・・アソ・コ・が・・あぁぁ・んっ・・」
オレを見つめる潤んだ瞳から涙がにじみ、快感に溺れる陸の顔は色気すら感じた。
「あぁぁ・・きもちぃぃ・・あぁっ・・もっと・・」
快感に犯された自分の意思とは関係なくでてくる言葉。
「はぁ・はぁ・・あぁん・いぃ・・せんぱぁい・・せんぱぃ・・」
オレは陸がまだイってしまわない様に今の力を保ちつつ
陸の性器をもて遊ぶように楽しんだんだ。今となっては邪魔なだけのブリーフも
脱がせてしまいたい。その下にある可愛い性器を見てみたい。
そんな事を考えながら、ひたすら陸の性器を愛撫しつづけたんだ・・・

「・・はあぁぁっ・・うぅっん・・もうだめぇ・・あっ!」
これ以上刺激すると陸がイってしまう。そう感じたオレはゆっくりと右手の動きを
止めた。触れているだけの掌には時より小さく脈打ち熱く熱を発していた。
「・・ぃやぁ・・やめぇ・なぃ・・でぇ・・」
淫らな声で物欲しそうにつぶやく陸を左手で抱き寄せると
力なくダラリとオレに倒れこみ、身をゆだねる。
オレが一瞬やめるのが遅かったのか、
陸は稀少量の薄い精子を精射してしまったようだった。
密着したブリーフの先端から2、3滴の液がポタポタと落ちる・・・
ぐったりとオレの胸に抱かれ放心状態なりながら呼吸を整える陸の背中を
軽くポンポンとやさしく叩いてやったんだ。
「・・大丈夫?・・」
オレの問いかけに軽くうなずくものの、かなり体力を消耗させているようだった。
少し休憩が必要と感じたオレは陸をそのまま抱きかかえベットに横にならせたんだ。
すぐに毛布をかけてやり、部屋の電気をつけると陸の顔は月明かりで見るより
ずっと赤く染めていて少し心配になるほどだった。オレがお茶を持って行くと
体を起こしてコクコクと一気に飲んだんだ。
「陸、ごめん」
オレがそういうと陸は黙って首を横に振った。
そしてしばらく黙りこんだ後うつ向いたまま話してきたんだ。
「僕・・変だよ。どんどんHになってく・・・変な声もでちゃうし・・」
うつ向いたまま陸は声を詰まらせつづけたんだ。
「先輩に触れられると・・頭が真っ白になって・・嫌ですよね・・こんなHな僕」
そう言って顔を上げると涙が一滴、陸の頬を流れたんだ。

「・・嫌いに・・嫌いにならないで・・」

潤んだ瞳で見つめる陸にゆっくり近づき頭を抱いてやった。
「嫌いになんかならないよ。なるわけないじゃん。」
「・・・ほんと?・・・」
「って言うか、エッチな陸の方が好きかも」
「また変な声でちゃうよ?」
「だから言ってんじゃん。声だしていいよって」
それから、陸は黙ったまま何も言わなかった。オレはベット空いてる所に座り
タバコをくわえ火をつけた。今日はあきらめよう。そう思っていたんだ。
時計はもう23時を回ろうとしていた。
窓を開けると12月の冷たい風が入ってくる。さっきまでの胸の高鳴りはまるで
嘘のようで(陸以上にオレの方がかなり変態だったんですけど・・)なんて
考えると異様に恥ずかしくなる。
「陸、もう寝ようか?」
オレはそう言って窓とカーテンを閉めた。上半身裸だった俺は脱ぎ捨てた服を取り
着ようとしていたんだ。
「・・もうしないの?・・」
思いがけない陸のその言葉に振り向くと
毛布で顔を半分かくして少し恥ずかしそうにこっちをみて見ていた。
オレは一瞬ごくんと唾を飲んだがすぐに、こう言ったんだ。
「もう陸、ヘロヘロじゃん」
「僕・・・もう大丈夫だよ」
「無理すんな。また今度いっしょにがんばろ。なっ!今日はもう寝よう」
オレはそう言って電気を消したんだ。
今度は真っ暗ではなく小さな明かりを一つ残して・・・
オレが服を着ようとすると陸が毛布をかぶったまま寄ってきて身を寄せる・・・
「先輩、明日実家に帰っちゃうんでしょ」
そう言って陸はまだ裸の俺の背中に頬をよせた。
「陸・・したいの?」
陸はしばらく黙っていたが背中に感じる陸の頬が動いたんだ。
その後もしばらく沈黙が続いた。やがてオレは着ようした服を放し陸を毛布ごと
抱きかかえベットに寝かせたんだ。オレはその後後ろ向きジーパンを脱いで
トランクス一枚になったんだ・・もう一度、陸を抱くために・・
そしてまたオレは陸と抱きあったんだ。今度はベットの上で・・・
「陸、ホントに大丈夫なの?」
オレの言葉に黙ってうなずき笑顔を見せてくれる。少し冷えた陸の体・・・
「寒くない?」
「すこし」
オレは陸をいっそう強く抱きしめ耳でこう呟いたんだ。
「すぐあったかくなるから。」
オレは陸の唇を舐めるよいにキスしたんだ。もう一度熱い夜がはじまる・・
「あぁっ・あぁっ・はぁんっ・もっとぉ・・ぅん!・ふぅん・・・あんっ」
陸はベットの上で両手で後ろを支え、曲げた足を大きく開かれ座っていた。
一度精射寸前まで愛撫を受けていた陸の性器は敏感になっていた。まだ行為を
開始してから一度も離していないオレの右手は陸の性器を必要に刺激していた。
陸の性器からは再び大量の愛液が溢れ、快感に身をよじらせていたんだ。

「あっ!いぃ・・はぁ・・きもちいぃよ・・」
その時のオレはすでに陸の愛しい顔や狂わしい声に酔い、陸の性器への愛撫を
必要に繰り返していた。一点だけを集中的に断続的に刺激されている陸の性器は
言いようの無い、とろけるような快感に包まれた陸は我を失いつつあった。
「陸・・どこが気持ちいいの?」
「あぁっあぁっ!もうっ!またっ!・・あんっ!」
オレはまた陸がイク寸前で右手の愛撫をやんわり止めたんだ。
一回目で完璧にタイミングを掴んだオレは、これをすでに三回つづけている。
「はぁーん・・あっん・うん・・僕の・・あそこ・・変になっちゃう・・」
拷問にも似たこの刺激は陸を完全に虜とさせたみたいで陸は何度も何度も
この快感をオレに求めてきたんだ。
全身性感帯言っても過言ではない位に陸の身体は敏感になっていた。
長時間愛撫され続けた陸の性器はブリーフからしたたるほど愛液が溢れ
オレの掌は完全にふやけていて、その手を離す時の刺激にさえ陸は吐息を漏らす。
「・・せんぱい・・」
可愛いくて愛しくて・・でもこれ以上じらすのはさすがに気がひけたので
最終段階に入ることにしたんだ。俺は力ない陸を抱きしめ耳元でささやいた・・
「陸のアソコ・・陸のちんちんが見たい・・」
陸は黙ったまま俺に抱きしめられていた。そしてオレは陸のブリーフに手を
かけたんだ。陸のちいさな体がこわばる・・
「脱がすよ。」
オレはゆっくり下ろし始めると陸は強くしがみ付きそれ以降オレを放さなかった。
ブリーフは下までずらされオレは陸の身体を放そうとした。
「だめ!放れたら見えちゃう」
しがみつく陸の手が震えていた。急に怖くなっちゃったんだね。・・陸・・
とりあえずオレはそのままの態勢でなんとか毛布を拾い陸にかけてあげたんだ。
「陸。これ使っていいから。」
陸は肩に掛かった毛布を掴み、前を隠すようにしてその場に座り込んだんだ。
「やっぱ、恥ずかしいんだ?」
俺の問いに陸は申し分けそうな顔して小さな声で
「・・・ぅん。」
とだけ答えてくれた。その時オレは胸の奥から何かがスーッと消えていくような
そんな感覚を覚えたんだ。

・・・陸・・・。
オレたちが今してる事って何なんだろね・・・
すこし分からなくなってきたよ・・・
気持ちは通じ合ってると思ってたけど、オレはすごく一人よがりで我がままで・・・
自分の勢いと欲望ままに陸を抱いていた気がするよ・・・
ごめんな・・・陸・・・

「陸。ひとつ聞いていい?」
オレがそう言う陸はうつむき気味だった顔を上げてくれた。
「陸は何で・・その・・オレとしたいと思ったの?」
「え?」

陸の答えが聞きたかった訳じゃなかったのかもしれない。
ただもう一度自分の気持ちを確認したかったんだ。

「陸・・・オレね・・・陸の事が好きだ」
「だから・・その・・陸も俺に協力して。」
全部の意味は伝わらなかったかも知れない。でも陸は黙ってうなづいてくれたんだ

オレは陸をベットの中央に寝かせて、陸が体を隠していた毛布をキレイに横向きで
掛け直し部屋の小さな明かりも消して真っ暗にしたんだ。
「これでちょっとは恥ずかしくよな?」
俺はそう言って陸に軽くキスをした。
「もう陸は何も考えなくていいから・・ただ素直にオレを感じてくれればそれで。」
陸も肩の力が抜けたようで、少し笑って頷いてくれたんだ。

オレは陸の足の方からゆっくり毛布のなかへ頭を忍ばせていった。
さっき脱がし掛けた陸のブリーフは膝のあたりまで下がっていて、オレは陸の足を
片方だけブリーフら抜いてやった。そして自由になった陸の両足を大きく開けて
陸の股間に顔を近づけていったんだ。
毛布の中の真っ暗な何も見えない空間は、異様なほど甘い熱気に満ちていた。
そしてオレは陸の体の中心にある、もう十分すぎるほど勃起した性器を握ったんだ。
「・・あぁぁ・・」
また陸の甘い吐息がこぼれる。オレは今、陸の性器に初めて直接触れていた。かたくやんわりとした生温かい感触・・・
触った感じ皮はしっかり被っていて、陸の体に比例した大きさぐらいだろうか。
下腹部を撫でてみるときめ細かい肌の感触で無毛とわかる・・・
性器というより、それは正に少年のチンチンと言った方がぴったりで
変かもしれないけど、そこにたどり着けた感動みたいなものすらあったんだ。
激しく触ると壊れてしまいそうな陸のちんちんをオレはゆっくりしごいてやった。
「・・あぁぁ・・うっーん・・はぁぁ・・」
外から陸の声、中ではくちゅくちゅといやらしい音が響く・・・
そして俺はそのまま陸の股間に顔を近づけチンチンの先の方を舌で舐めたんだ。
「はあぁっ!」
陸の腰が一瞬浮いた。そしてそれ以降また陸は快感に大きく乱れていくんだ。
「はぁー・・なに?・・ぃやぁ・せんぱい・・」
その時、陸が毛布をめくったんだ。今までと違う新しい感覚に驚いたんだと思う。
オレはその時、陸のチンチンの完全に口にいれジュルジュルとしゃぶっていたんだ
「いやぁ、先輩!そんなの、きたな・・・あっぁぁ!」
陸の言葉は聞こえていたけど、もう抑えられないくらい感情が高ぶっていたんだ。
更に勢い余ってめくれた毛布は、
陸自身の手でスルスルとベットの下に落としてしまって、俺は思わす顔を上げた。
まるで時間が止まっているような、その光景。そんな陸の姿に心を奪われていた。

青白い月明かりを浴びた、陸の一糸まとわぬ姿・・・
まだ子供のような幼い裸体は足を大きく開かれ、その中心からは濡れて淫らに輝く
陸の可愛いチンチンがそそり立っていた。
その先端からはトクトクと蜜が溢れ、棒を蔦って流れ落ちる・・・
快感に耐えるように枕の両端を握りしめた陸の表情はうつろで
半開きの口からはヨダレが流れていたんだ。

それはいやらしいと言うより、むしろ神秘的な聖なる儀式のようにすら思えたんだ
何秒か見とれていたんだと思う。そんなオレの視線に陸は力なくつぶやく。
「・・ぃや・・見ないで・・恥ずかしい・・」
そんな愛しい陸をもう一度抱きしめ、最後に頭を少し撫でてこう言ったんだ。
「陸・・もうイカせてあげるね。」
それからのオレは陸を陸をイカせることで頭がいっぱいだった。
もう一度陸のちんちんを、今度は根本までしっかり口に含みしゃぶってあげると
陸の体は激しく淫らにオレを感じてくれる。
「ああぁぁ・・はぁはぁ・・せん・ぱい・・あっ・あっ!・・いぃ・・」
口を通じて伝わる陸のチンチンは生温かく、時より小さく脈打つ度に口の中に
熱く甘い蜜を溢れさせた。陸の味がした・・・
「・・ぁああっ・・うぅん・・きもちぃぃ・・ああぁっ!」
口から溢れ出た蜜は陸の肉棒とオレの唇、舌との摩擦感を高めた。
すでに陸は声だけではなく時に身をよじらせ、時につま先で腰を浮かし
初めて人にくわえられた、そのチンチンから伝わる快感に萌だえていた。

「ああぁんっ・せんぱい・・はぁっ・・すきっ!・・すきだよぉ・・」

「あっあぁん・あっあぁん・もうダメぇ・・あん・・とけ・ちゃ・う・・!」

もう陸の絶頂が近いと悟ったオレは更に激しく舌を絡ませ、わざとジュルジュルと
大きな音を立て陸のチンチンを刺激したんだ。
(陸・・陸・・陸の精子が飲みたい・・・)
そして陸も両手でオレの頭を押さえ自ら腰を動かしていたんだ。
「ああっ!んうっ・んはあぁぁぁぁ!あっ!くる!何かでちゃう!!」

次の瞬間オレの口で陸のチンチンが2回ほど大きく脈打ち、その後ドクドクと
白濁した液が放出された。
「はぁーあっ!はぁーあっ!はぁっ!あっ・・・ハァ・ハァ・ハァ」
陸の呼吸に合わせて数回に分けられた性射はやがてゆっくりと間隔を長くし
オレはその間も優しく陸のチンチンを舐め続け最後の一滴まで飲み干したんだ。

ぐったりと横たわる陸は放心状態でまだ余韻に浸っているようだった。
下腹部やチンチンはまだヒクヒクしていて、オレはもったいない気がしたけど
毛布と布団を掛けてやった。しばらく寄り添ってから正気に戻った陸の第一声。
「先輩・・・飲んじゃたの?」
ちょっと笑ったよ。なんかリアルな質問に・・・
「うん。飲んじゃった。」
「え?大丈夫なの?病気にならない?お腹痛くならない?」
そして本気で心配そうに聞く陸の頭を撫でて言ったんだ。
「もう寝ていいよ。」

その後、すぐに陸のスースーとした寝息が聞こえた。
まだ一度も出していないオレは、もちろん悶々してすぐに寝れる訳もなく
陸を起こさないよう、そーっとベットから抜け出しトイレで一発抜いた・・・

ーこうして初めての未熟なセックスとなおかつ相手が
            同じ男という長かった夜が更けていったんだ。-
「じゃぁ、陸。また新学期に学校でな。」
翌日からオレは実家に帰る事になっていて、陸を家まで送ってやった。
「10日ぐらい会えないけど・・・」
「・・・うん・・・」
涙目になって頷く陸を〝たった10日なのに可愛い奴だなー〟なんて思っていた。
別れ際に言った陸の『さよなら』の言葉や、こぼした『涙』も全部、大袈裟だと
思っていた。うん。オレはそう思っていたんだ・・・。でもね・・・陸・・・

       どうして、黙っていなくなったんだよ。陸・・・
年が明けてすぐに陸はお父さんの仕事の都合で引っ越した。と聞いたのは新学期が

 始まってすぐの事だった。最初は信じられなかったよ。信じたくなくて・・・

    でも時間が経つに連れ、陸に会えない現実を目の当たりにすると

    どんどん失意に満ちていったよ。あの夜、陸はわかっていたんだね。

 だから思い出を作りたかったの?オレはね、陸がいなくなってまたダメや奴に

  なってしまったよ。でも、なんでかな?悲しいはずなのに涙は出ないんだ。

  陸がいなくなってもう三ヶ月経つのにオレは今だに泣けずにいたんだ・・・
陸から手紙が届いたのは、それから暫くしての事だった。

「はい、高野くん。大下くんから手紙。あなたの住所が分からなくて
 学校の私宛てに送ってきたみたいね。」

保健の先生はそう言って1つの封筒を渡してくれた。オレはその場で封筒を
開けると中にはこう書かれていたんだ。

『先輩に会いたい。春休み会いに行ってもいいですか?』

たった二行の短い手紙だった・・・オレはその時、陸がいなくなって初めて
泣くことが出来たんだ。
「・・先生、オレね、男だけど・・・陸のこと好きだったんだ・・」
「・・そう・・辛かったね・・」
保健の先生はそう言った後、黙って抱きしめてくれた。
「大下くんに返事、書かないとね!」

オレが中学を卒業する3日前の出来事だった。
~エピローグ~

2008年9月のある日・・・

(・・・もう秋だな・・・)
タクシーを止めるスーツ姿の男が一人。
「お客さん、どちらまで?」
「平瀬出版ビルまでお願いします。あっあとラジオいいですか?」
「はい。番組は?」
「FM近畿で。」

時は同じくとある中学校の保健室

少し歳のいった白衣の女性がラジオのスイッチをいれる。

みなさん。こんにちわ。『FM近畿ミュージックリクエスト』お相手はわたくし
上田美穂でお送りいたします。では早速、本日最初のオハガキは、大阪府在住の
ペンネーム白衣の天使さん。中学校の保健の先生ですね!
『私はこの季節になると10年も前に卒業したある二人のこと思い出します。
そんな二人も今はもう社会人。今でも影ながら応援してます』
二人とも元気に働いているといいですね!それでは本日一曲目のナンバーは
白衣の天使さんリクエストで

スキマスイッチで『ボクノート』・・・・