女性教師のお仕置き教室

朝のホームルーム

僕の通った中学校は山の中にある古い木造校舎の小さな学校だった。
僕のMの性癖を芽生えさせた
のは この学校だったと言っても過言ではない。

全校生徒40人 女子32人男子8人、しかも教師7人が全員女性という環境で、まさに女権帝国みたいな学校だった。

教師は30代半ばから50半ばの女性で全員サディストと思えるようなスパルタ女教師集団である。
女子には口頭で注意するのに対し男子には厳しい体罰を与えていた。

忘れもしない三年生の話である。
担任は数学担当の福島元子先生という30後半の大柄の女性だった。

遅刻常習者の僕は
その日 一週間に二回目の遅刻をしてしまった。
朝のホームルームが始まっているのだろう。校内は静まりかえっている。
僕は緊張しながら静かに教室の後ろの引き戸を開けた。

その瞬間
クラス全員の視線が僕に向けられた。その視線の後ろには教卓の前でホームルームの進行をする日直の女子、そして僕を睨み付ける福島先生の顔があった。

『篠原くん 前に来なさい!』と先生の声
僕はとぼとぼと教壇の前まで行く。
パーン!
先生は持っていた出席簿で僕の頭を叩いた。
『今週二回目でしょうが!前回遅刻してきた時今度遅刻したらどうするって先生言いましたか』

『はい 今日一日ズボン没収です』

『わかってるじゃないの。じゃ自分の席から椅子を持ってらっしゃい』
僕は教壇に椅子を持ってくると
先生は『はい 上履き脱いで、この上に立ちなさい!』

言われるままに立つと
今度は両手を上げて万歳のポーズをとるよう命じた

そしてベルトを外しズボンを脱がせ剥ぎ取った
『ホームルームが終わるまでそうしてなさい』

クラスの女子たちはクスクスと笑っている。
恥ずかしくて下を向いていると『なに下を向いてるの!ちゃんと顔をあげて』と叱咤された。

やがて日直の女子がホームルームの終了を告げると福島先生は後を引き継ぎ『えー いよいよ来週から中間テストです。日頃の努力が試される良い機会です。皆さん、このクラスから赤点の生徒を出すような事は絶対に許しませんからね。』
そう言って朝のホームルームを締めくくり 教壇の椅子の上に立たされている僕の前に立つと
『どう ズボン脱がされて皆の前で立たされている気分は?』

『恥ずかしいです…』
『そう でも約束ですからね。今日一日他に忘れ物や校則違反があったら今度はパンツ一枚になってもらいます。わかった?』
『はい 先生』

僕は早くこの恥ずかしいお仕置きから解放されたかった

『じゃあ 両手を降ろして背中の後ろに組んで背筋を伸ばしなさい!』
その言葉に従うと
『では クラス全員の前で今、先生が言った事を大きな声で誓いなさい!』

『はい、今日一日…』と言いかけると
『福島先生、クラスのみなさんを最初に付けて!』
『はい、福島先生 クラスのみなさん…』
『声が小さい!!もっと大きな声で』『もっと背筋伸ばして!』とやり直しさせられた。

その時、教室の前から隣の二年生クラス担任の岩崎正子先生が入ってきた。
『どうしたんですか?福島先生?また何かやらかしたの』

もぅ最悪のシチュエーションである。
岩崎正子先生は体育担当の男まさりの女教師である。
『そうなのよ この子ったら今週二回目の遅刻なの だから罰としてズボン没収の上 誓いの言葉を復唱させてるのよ 先生、迷惑だった?』
福島先生がそう言うと
岩崎先生は
『いやいや 迷惑じゃないけど廊下にまで聞こえてるから…』

この岩崎先生も体罰容認派である。つい先日も体育の授業をサボった男子が罰として全裸で校庭を10周走らされたり、体操服を忘れた男子には強制的に女子のブルマやレオタードを着用させて女子の体育の授業をさせられたのを僕は目撃している。
福島先生とは
また違う怖さがあった。

体育の先生らしく
いつもジャージ姿で出席簿と竹刀を持ち歩いている岩崎先生は僕に近寄り『し・ の・ は・ らぁ〜』と睨み付けながら低い声で言った。
『お前 また遅刻かぁ〜』と耳を引っ張られ
『お前 あたしのクラスの生徒だったら間違いなく全裸で体育館のステージで一日立たされるとこよ!良かったなぁ〜福島先生が担任で』

それは決して脅しではなかった。
二年生の男子が二人 何かの罰で全裸にさせられ両手で水の入ったバケツを頭の上にのせたまま岩崎先生の号令でスクワットをさせられていた。それが二日前の事である。

『あっ 福島先生 ごめんなさい。中断させたみたいで』
『いいのよ 岩崎先生 あっ そうだ。良かったら先生も一緒にこの子の誓いの言葉聞いてくれない?』
『いいわよ』

結局 二人の女教師とクラス全員の前で 改めて誓いの言葉を述べさせられる羽目になった。

『はい じゃ 最初から』
福島先生が手を叩いて言った。

『福島先生、クラスのみなさん…』
『こら あたしの名前は?』と岩崎先生が僕の背後に回り竹刀でお尻を叩く。
『あっ!はいっ!福島先生、岩崎先生、クラスのみなさん今日一日忘れ物や校則違反があったらパンツ一枚で授業を受けます!!』と誓いの言葉を何度も二人の女教師に何度もやり直しさせられ、やっと納得してもらい
『みんな いま篠原くんの言葉を聞きましたね。他の授業で何かあったら
日直は私のところに報告くるように』

そう言って『はい!じゃ椅子から降りていいわよ』
『篠原、ちゃんと先生も誓いの言葉聞いたからね!!あたしの授業でヘマしたら判ってるね』
二人の先生に言われ
やっと解放された。
体育館での屈辱

朝のホームルームが終わり
やれやれと一息ついた時
二人の男子 真鍋と大石が僕の席にやってきた。
先ほどのお仕置きの間、女子は大爆笑していたが男子は『明日は我が身』とばかりにずっと下をうつ向いていた。
これも男同士の友情だろうか。

大石は『大変だったなぁ まさか岩崎先生まで来るとはな』と同情してくれた。
真鍋も『さっき誓いの言葉を言ったんだから今日一日気をつけろよ』と警告してきた。

それを見ていた女子たちは
『遅刻するのが悪いんじゃないの!あんたたち男子がちゃんとしてないから下級生にも示しがつかないんじゃないの』
『そうよ 罰受けて当然よ』
『あんたたち全員、岩崎先生のクラスで受けもってもらって鍛えられたほうがいいんじゃない』と口々に非難してくる。

完全に女子も教師も僕らの敵なのだ。

男子がお仕置きを受けていても女子は全員大笑いしたり冷やかしは日常茶飯事である。

女教師たちも そんな女子たちの反応が面白いのか必ず彼女たちの見てる前でお仕置きを執行する。見せしめというか一種のショーなんである。

この学校では女性が主導権を握っているのだ。
男子たちは女教師の理不尽なお仕置きを拒否出来ない弱虫というレッテルを貼られ完全に見下されていた。
現に男子たちは女子からイジメも受けていた。

女子たちの非難から逃れるため
僕ら三人は教室を出て体育館へ行った。

女子のいないとこで
ゆっくり話すつもりだったが
体育館入った途端に僕達は
びっくりするような光景を目の当たりにした。

二年生の男子一人が全裸で
跳び箱をしているのである。

『えっ』と思い その男子に近づくと 何と首から『お仕置き中』と書かれたプラカードをぶら下げ泣きながら跳び箱をしているのだ
その時
体育館の入り口から
『こらぁ あんたたち!何やってんの!』と体育館中に響くような大声で岩崎先生が入ってきた。

大股で僕らに近寄り
僕ら三人は恐怖のあまり後退りした。

『何してんの?』と右手に卓球ラケットを持った先生が聞いてきた。
とっさに真鍋が『はい 休み時間ですから』と答えた。

『あっ そうか まだ一時間目まで時間あるわね。ちょうど良かった。あれを見学してかえりなさい』そういうと先生は跳び箱の方を指差した。

大石は『先生 あれは何なんですか?』と恐る恐る聞いた。

『あぁ あれ?うちのクラスの高橋よ。昨日の体育の授業までに跳び箱の三段跳べるようにと言っておいたのに出来なかったから特別に補習させてんのよ』と笑いながら先生は言った。
そして僕らに背を向けると
『こらぁ 高橋〜、まだ跳べないのか お前は』と叱咤した。

『ほら!助走つけてやってごらん!』とホイッスルの合図で永森はトライした。

結果は見事に跳び箱の上でしりもちをついた。

岩崎先生は
『もういい!降りて!!』と彼に言った。
彼の顔は汗と涙でビッショリだったが これで終わったと安堵するのも束の間
『跳び箱に腹這いになんなさい!』と非情な一言

凍りついたような表情の彼も鬼の形相をした岩崎先生には逆らえなかった。
言われるがままに跳び箱に腹這いになり僕らの方に向けた彼のお尻に先生の卓球ラケットが振り下ろされた。

バシッ!!

『ひぃ〜先生許してください!』
『うるさいわね!あたしは体育の担当で、お前の担任なんだよ!それが跳び箱ひとつ跳べないで恥をかかしてんだよ! こ・の・あ・た・し・に ふざけてんじゃないわよ! ったく!!』
そう言って10回ほどフルスイングで打たれた彼のお尻は真っ赤に腫れあがっていた。

『高橋、次の一時間目は数学だったね。』
『あっ はい』
『お前 数学の授業受けなくていいから そのままの格好で次の体育の授業受けなさい!』
『えっ でも』
『数学の福島先生には、あたしの方から放課後居残りで授業してもらうよう頼んでおくから』
『えぇ〜』泣きながら困惑してる彼に、なおも
『お前 デブで運動神経ゼロのうえに勉強出来ないバカなんでしょ!両方補習出来るんだから ありがたいと思いなさい』と無茶苦茶な言い様だった。

それよりも驚いたのは
次の一時間目の体育の授業は一年生の女子の創作ダンスだったはず

女子がダンスしてる側で彼は全裸で跳び箱の練習させられるのだ。
『あ、そうそう 一時間目は一年生の女子のダンスの授業だったわ。よしっ!高橋っ! 先生がいいと言うまで、気をつけの姿勢で跳び箱の上で立ってなさい!』

『えぇ〜そ、そんなぁ 先生許してください』と泣いて懇願する彼に
『ダメ!あれほど言ったのに跳び箱出来ないお前が悪いのよ。さっ早く跳び箱の上に立ちなさいよ』

しぶしぶと全裸で彼は跳び箱の上に立つ。

『ほら 何やってんの。気をつけ!』
直立不動で立たされる彼に
先生は、なおも屈辱的な罰を加える。

『女子が集合してきても そのままで立ってるのよ。前を隠したりしたら今日一日全裸で校庭の朝礼台に立たせるよ! 返事はっ!!』

『は、はいっ』
『よし!あっ それから女子が集合してきたら何でこんなお仕置きを受けてるのか大きな声で言うのよ! わかった!?』

もう どんな理不尽な罰にも彼は従うしかないのだ。

『じゃあ 練習しよっか。先生の言うとおりに大きな声で復唱するんだよ』

『はい 先生』

『よし! じゃいくよ
一年生の女子の皆さん!僕は跳び箱が出来ない情けない男子です。だからこうして岩崎先生に恥ずかしい罰を受けています。
どうか、この姿を見て笑ってください』

その文言を覚えるまで
そして一字一句間違えず大きな声で述べられるまで
彼は先生に卓球ラケットで
お尻を叩かれながら復唱させられた

『やれば出来るじゃない。その調子で跳び箱するのよ。出来なきゃ全裸のままで女子と一緒にダンスの授業受けてもらうからね』

『は、はい先生』

『じゃ 先生は一旦職員室へ戻るけど、女子が体育館に入ってきたと同時に今、練習した反省の言葉を復唱しなさい。先生がいいと言うまでね

彼は頷き
それを確認すると
先生は『あんたたち いいものが見学できたでしょ。出来の悪い生徒がどうなるか判ったわね

あんたたちも日頃弛んでいると
あんな目に遭うんだからね

特に篠原〜
お前が一番可能性高いぞぉ〜』と意地悪そうな顔で僕を見た。

『さっ 早く教室に戻って』と先生に肩を押され 振り向くと広い体育館の中で泣きながら全裸で跳び箱の上に立たされる二年生の姿があった。
スパンキングと落書き

一時間目の授業は英語だった。
僕は、先ほどの体育館で屈辱的な罰を受ける二年生の男子生徒の事をずっと考えていた。

あれから彼は跳び箱の上で全裸で立たされ、下級生 それも女子の前で例の言葉を述べさせられているのかと思うと同情するしかなかった。

黒板の前では、英語の吉野恵子先生がチョークで英単語を書いていた。
吉野先生は、この学校で一番若くロングヘアーを後ろで束ね
スレンダーな体型に紺のスーツ
黒ブチの眼鏡をかけ
いかにもインテリ風の女教師である。
どちらかというと美人タイプだが冷たい雰囲気が印象的である。

そんな吉野先生の怒りをかったのは大石だった。

大石は英語が大の苦手で
日頃から吉野先生に目をつけられていた。

『はいっ!大石くん 前に出て
この単語を訳しなさい!』

先生に当てられた大石は
重い足どりで黒板の前に出た。

チョークを持ったまま首を傾げ悩んでいる彼に
『何してんの!早く書きなさい!』と叱咤の声が飛ぶ。

なおも黒板の前でチョークを持ったまま固まっている大石に
先生は背後から彼の後頭部に手を当て何度も黒板に打ちつけた。

『何で判らないの!これは昨日の宿題だったでしょ!』

『は、はい』と怯える彼に
先生は『席に戻って先生に宿題のノートを見せなさい』と告げた。
言われるままに席に戻り再び教壇の椅子に座る吉野先生にノートを渡す彼の手はブルブル震えていた。

手渡されたノートに目を通すと
『あんた いい度胸してるわね。私の出した宿題を忘れるなんて』とドスの聞いた声で言った。

無言で俯く彼に
『どうやら あんたには、お仕置きが必要ね』と眼鏡の奥の目が光る。

『黒板に手をつきなさい』

その冷たい口調に彼は従った。

『自分でズボンとパンツをおろしなさい』

『はい 先生』

彼に対しては容赦ない言葉でも
クラスの女子には楽しいショーのインフォメーションである。

黒板に手をつき下半身を露にした姿に女子の歓声があがった

吉野先生は用意していた油性マジックを手に持ち彼のお尻に
『宿題』の文字を大きく書いた。

またもや女子の大歓声があがり
竹の定規を手にした先生は
『こうして、お尻を叩かれたら宿題の事が身に染みて判るわよね!?』と言い、スパンキングが始まった。

『せ、先生 ごめんなさい』
痛みに耐えながら訴える彼の謝罪の言葉を遮るように
『ごめんなさいは当たり前よね』と言いながら定規のスパンキングは続けた。
10発ほど叩かれ、やっと許しを得た彼のお尻は宿題の文字と定規の跡が、くっきりと付いていた。

お仕置きが終わっても
女子たちはクスクスと笑っている。

『はい じゃあ授業が終わるまで黒板の横で、そのままお尻出して立ってなさい!』と先生は命じた。

彼は泣きべそをかき
真っ赤なお尻をクラス全員に晒しながら立たされる

『いい?みんな 宿題忘れると大石くんみたいなお尻になるのよ』と笑いながら彼を指さす吉野先生に
僕は背筋が凍る思いだった。

しかし、これで彼のお仕置きが終わったわけではなかった。

授業が終わりパンツとズボンの着用が許されると、今度は教壇の上でクラス全員の方を向かされ直立不動の姿勢で立たされると、先生は彼の顔に油性マジックで○や×を書き『放課後までマジックを落とすんじゃないよ!これも罰なんだからね』と言って解放されたのである。

ズボンを没収され上半身学生服、下半身パンツ一枚の僕と
マジックで顔に落書きされた彼は、その日一日学校中の笑い者になるのである。

かかしの刑

一時間目が終わり
僕と大石は四面楚歌の状態だった。
僕は下半身パンツ一枚
大石は落書きされた顔

教室にいるとクラスの女子に笑われ 廊下に出ると下級生達や先生に笑われ最悪の状況だった。

結局トイレ以外には教室の外へ出ていかず、真鍋と三人で一緒に過ごしていた。

そうこうするうちに
二時間目の数学の授業が始まった。

僕らの担任で数学担当の福島元子先生は開口一番
『今日は抜き打ちで小テストをします』と言いプリントを配り始めた。

『えー 今から10分以内で回答すること! 採点して最下位の者は例によって罰を受けてもらいます』の一言に
みんな必死で問題に取り組んだ。

10分後
『はい!そこまで!各自、用紙を先生のところまで持ってきなさい』と手を叩いて促した。

クラス全員が緊張した面持ちで
採点結果を待った。

数分経って
先生が教卓の横に立ち
『皆さん、本当によく頑張ってます。日頃の努力が理解できますよ』

その言葉にクラス全員
安堵の表情に戻った。

しかし 次に先生の発した言葉に
僕はショックを受けた。

『そうやってクラス全員頑張っているのに関わらず、一人だけ信じられないような点を取った人がいます!』

クラスは騒然となった。

『篠原くん あなたの事です!!
さぁ
椅子を持って前へ出てらっしゃい!』

僕は言われたように椅子を持って教壇へ行く。

椅子を持って教壇に行くということは
また立たされるということに違いない。

先生は、項垂れる僕の顔を見ながら『今朝ホームルームで宣言したわね。覚えてる?』

僕は仕方なく頷いた。

『はい!じゃあ制服脱いでパンツ一枚になりなさい』

しぶしぶと先生の指示に従い
僕は上半身を全部脱いだ。

『靴下は履いてていいわよ』

結局パンツ一枚に靴下だけの情けない格好で教壇の上に立たされ
女子全員の嘲笑を嫌というほど浴び顔が真っ赤になる。

先生は
『じゃ、椅子の上で立ってもらいましょうか』と冷笑しながら言った。

教壇の椅子の上にパンツ一枚の格好で立ち クラス全員の晒し者になる。 みんなの顔が嫌でも僕に注目する。
隣同士でヒソヒソと話す女子
指差しながら笑う女子
机の上にうつ伏せになって笑う女子
様々な光景を
僕は上から見下ろす形になって見ていた。

それだけで充分辱しめを受けているのに
先生は更に追加の罰を与えた。

『篠原くん、まだこんなものじゃ済まさないわよ。今日は特別に「かかしの刑」を用意してますからね』

僕は『えっ?かかしの刑?』と先生に聞いてしまった。

『そう あなたには二時間目の授業の間そこで、かかしになってもらいます』

そう言うと先生は『あなたたち 手伝って』と前の席の女子二人を指名した。
そうして黒板横に置いてある一メートルの竹定規を手に取ると
『腕を水平に伸ばしなさい!』と命じた。

僕が手を伸ばすと
先生は背後から伸ばした両腕に定規を添え、先程の女子二人に
『そのまま、定規を抑えててね』と言い、今度は定規を左右の手首のところでガムテープで固定した。

こうして僕は左右に水平に両腕を強制的に伸ばした形になったのである。

『うーん いい格好ね よし!じゃ後ろの掃除用具入れからバケツ二つ持ってきて』と女子に命じた

ブリキのバケツが用意され
先生は僕の左右の手首に一つずつ引っかけた。

身動き出来ない僕に
さらに先生は用意していた『反省中』と書かれたプラカードを首からかけると今度は僕の頭の上に黒板消しを載せた

クラス全員、大爆笑が起こった。
顔から火が出るほど恥ずかしいお仕置きだった。

『なかなかお似合いね じゃそのままの格好で反省なさい!
それと頭の上の黒板消し落としたりしたら今度はパンツも脱がしますよ。精神統一しないと大変なことになるわね』と笑いながら言った。

そして30点と赤文字で書かれた僕の答案用紙を全員の前で見せつけながら
『いい? こんな点を取ると篠原くんみたいな罰をうけるんですよ』と公開した。

クラスの大爆笑を収めるかのように先生は手を叩くと
『はいはい!静かにして
授業はじめますよ』と言った。

僕は 時おりクスクスと笑う女子の視線が合わぬよううつむいていた。

先生は黒板の方を向き板書きしている。

黒板消しを落とさぬよう必死で頑張っている僕に思いがけないことが起こった。

何と最前列の女子二人が交互に定規でつつきはじめたのである。
それも先生にばれないように…

『止めろ』と声を出す訳にもいかず姿勢を崩さぬよう抵抗したが

努力の甲斐もなく

黒板消しは落ちてしまった。

『先生っ』
次の瞬間 一人の女子が声を上げた。

『何ですか?』
先生が黒板から振り返ると

『篠原くんが黒板消し落としました』と告げた。

あぁ 何ていうことだ

自分が落とした訳でもないのに…

でもクラスの女子ボスの宮田こずえの目が『本当のこと言ったらリンチだよ』と言わんばかりに睨み付けている。

先生は僕の前に腕組みをしたまま立ち
『あらあら 先生の言い付け守れなかったのね』とニコニコしながら言う。

僕は無言のままうつむいていた。
『仕方ないね 約束だからね』と前屈みになって先生は僕のパンツを足首まで下げた。

今日一番の大爆笑が起こる!!

惨めさで涙が出てきた。

再び黒板消しを頭に載せられ下半身露出したまま立たされる。

そうして授業の終盤近く
僕は『もうすぐ終わる』と自分に言い聞かせ恥ずかしさを紛らわしていた時…

またもや窮地に陥る

先生は教科書を教卓に置き
『今日少し暑くない?』と言い『窓側の席の人、廊下側の窓全部空けて。空気の入れ換えしましょ』と命じた。

このまま定時に授業終わらないと開放された教室が丸見えになる。先に授業が終わった他のクラスの生徒や先生たちに笑い者になるのは目に見えている。

お願いです!!福島先生
早く授業終えてくださいと
心のうちで願っていたが
無駄に終わった。

授業のチャイムが鳴り
なおも授業を続ける福島先生

そうして一年、二年のクラスは休み時間になり廊下がざわつきはじめた。

『なに〜あれ』
『キャハハハ 素っ裸で立たされる〜』と下級生の歓声が上がり窓から見られてしまった。

やっと福島先生が授業終了を告げる。

その時…
廊下からの二人の女の先生が両クラスの授業を終え
僕の教室へ入ってきた。

一年担任の吉田美枝子先生と社会担当の小倉保恵先生だった。

小倉先生は腹を抱え笑い
吉田先生は『あらぁ〜いい格好ねぇ』と僕の前に来て、素っ裸の僕をしげしげと観察している。

『何で、こんなお仕置き受けてるの?』と小倉先生に聞かれ
恥ずかして無言の僕に
『さぁ 早く言いなさい!!何で罰を受けてるのか せっかく他の先生方が見にきてくださったのに』と福島先生に叱咤された。

僕は『はい! 小倉先生、僕は数学の』と言いかけると
吉田先生は『あれ、私には言えないの?』と追い打ちをかけた。

『は、はい 小倉先生、吉田先生
僕は数学のテストで』と言い直すと
またもや吉田先生が耳に手を当て
『えっ 聞こえないわ 小倉先生、聞こえてます?』

『小さい声だから聞こえないよ』
と二人に責められ

『もっと大きな声で先生方に判るようにおっしゃい!』と福島先生になおも叱咤された。

『小倉先生、吉田先生、僕は数学のテストで最下位の点数だったので福島先生に罰を受けてます』とやっとの思いで答えた。

『そう?何点だったの?』
『30点です』
『30点?それじゃ罰を受けて当然よね』と責められた

おまけに『クラスの女子の前で素っ裸にされて恥ずかしいわね。
体育の岩崎先生にも見てもらおっか?もっと恥ずかしいお仕置きしていただけるかもよフフフ』
と吉田先生に笑われた

そうして
福島先生は
『あぁ そう言えば次の三時間目小倉先生の授業でしたわね。
どうしましょうか?この子?』と小倉先生に聞いた。

『あら 福島先生、後を引き継ぐっていうことなの?私が?』

『ええ 先生にお任せしますわ』

『そうねぇ〜本人も反省してることだし…』

小倉先生の
その言葉で、この恥ずかしいお仕置きから解放されると思った。

だが、吉田先生の横やりが入った
『福島先生、今日この子って初めての罰なんですか?』

万事休すである。

『いえ、朝のホームルームでも立たせたんだけど』と福島先生

『えー二回目?じゃあ反省できてないってことじゃない』と意地悪そうな表情で吉田先生の一言

『そうなんだぁ〜じゃあ仕方ないわね。もう少しこのままで反省してもらうしかないわね』と小倉先生は結論を出した。

『そういうことだから、篠原くん 小倉先生の指示に従いなさい』
福島先生がそういうと

小倉先生は
『三時間目が始まって私がよろしいと言うまで、そのままで反省なさい』と付け加えた。

『ちゃんと真面目に反省するのよ』と福島先生に帰り間際に言われ三人の先生は職員室へ向かった。

僕は かかしの刑を受けたまま
みんなの晒し者で立たされていた。