危うし!シンジきゅん。痴漢に遭遇の巻

ムンと熱気で溢れている。
普段ならこの電車の熱気は不快でしかないが、
シンジの周囲にいる男達は少年の肌から
香りたつ熱に混じって鼻孔を掠める甘酸っぱい匂いを
胸に吸い込み、逆に至福を感じていた。

ぐったりと力が抜けきった少年を
無理矢理立たせ、男達は鼻を寄せた。
汗と体臭が入り混じった独特の香りが鼻をつく。

この狭い空間で行った状況だけでかいた汗ではない。
今日は学校で体育があったのだ。
シンジの運動で流した汗が男達を興奮の坩堝に招く
性的な香りに仕立てあがらせていた。

男等はすんすんと遠慮なく鼻を鳴らし、匂いを嗅ぐ。
シンジの腋を。胸を。首筋を。

「あ、やめ、て…よぉ」

時折、か細く抵抗の意志を示すが、もちろん誰も聞き入れない。
シンジの背後にいる男は匂いを嗅ぎながら、
少年の制服のベルトを外し、急くようにズボンを下ろし始める。

「やっぱりブリーフか。可愛いねぇ」

言いながら、男はシンジの穿いているブリーフを
ふくろはぎまで下ろしていく。
可愛いらしい子供ペニスが現れる。
真性らしく皮は余り、極小のウィンナーだ。
「変態…、変態、へんたい」

もはや悪態を突くくらいしか、シンジはしなかった。
外気に触れてか、それとも恥辱のためか、
シンジのペニスはひくひくと動いている。

「変態か。へへへ、まあいいや。
その言葉しっかりと覚えてけよ」

背後の男はニヤリと笑い、腰を屈める。
逆ハート型の双臀の縦割りに
顔面を埋め、そこでも鼻を鳴らし、
あからさまに音を立てて匂いを嗅ぐ。

「ひっ、何を…」

シンジが言葉を発したと同時に男は舌を出し、
蟻の門渡りをひと舐めした。

「ひぅっ!」

男の蛭のような舌がシンジの菊門の周辺を蠢いたと思うと、
すぐに中に入ってきた。
異物の侵入にシンジのアナルは敏感に反応をして、
跳ね退けるように一瞬すぼまったが、
ぬるりとした柔らかい舌を簡単に受け入れてしまう。

「やっ、やぁっ」

入り口が入れば、後は何の問題も無しに
舌が根本までずるりと押し込められる。
堪らずシンジは身体を反らし天井を仰ぎ、甲高い声をあげそうになる。
蛭のような舌はシンジの中を巧みに動き回る。

じゅぽっと音を立てて、蛭はアヌスから出てくる。
と、思いきや、すぐに直腸に再侵入をして、シンジを狂わせる。
少年にとって初めての感覚だった。
いや、初体験の快楽だった。

頬は紅潮し、身体中の肌からは汗が染み出してくる。
背後の男以外はシンジの腋や首筋に鼻を寄せている。

「おっとっと、腋下からいい匂いがしてくるよ
尻の穴をほじられて興奮してるのかな? 変態だねぇ」

長い菊門責めが続いた。少年の自尊心を根こそぎ奪う拷問だった。
あろうことか執拗なアナルへの口撃に少年の子供ペニスは
可哀相なぐらいぴんぴんに屹立してしまっていた。

「あんっ、あぁんっ」

我慢出来ず女の子のような喘ぎがシンジの口唇から漏れる。
止まらない。濡れた声は舌の動きと呼応して
男達の耳に届き、愉しませる。

「やめて…、も、もう許してっ」

いつの間にかシンジの下半身はアナルを中心に、
熱く疼き始めていた。小さなすぼまりと共に
ぴくんぴくんと可愛いらしく子供ペニスは
小刻みに揺れている。

「ダメダメ許してあげないよ。
シンジ君の方が変態だって自覚してくれるまで
この責めは終わらないよ」
「そっ、そんな…、ひぅっ!」

「『自分はお尻で感じるいやらしい中学生です。
変態ですがこれからも僕を好きでいて下さい』ってな」

すっと少年の目の前が暗くなった。
男達はシンジにまだまた恥辱を与えたいらしかった。

「うぅん…」

シンジはかぶりを振り、身体をよじる。
しかし、男の舌がシンジの動きを止める
操縦桿のように深く差し込んで、
少年の動作を封じた。

何度も何度も腸の中を蠢く蛭は、シンジの精神を蝕んでいく。
じゅぽじゅぽと卑猥な音をアナルから立てさせ少年を辱める。

最初はおぞましいだけの感触が
知らず知らずの内にシンジの快楽を支配しつつあった。
男の言うようにシンジはアナルで感じている。
その事が何より嫌だった。

「あっあっ、あぁっ」

大きな快感の波がシンジを襲う。
そんな少年の状態を知ってか舌の抽送が早くなる。
ぴちゃぴちゃと唾液の音が辺りに響く。
「嫌だ、嫌だ、な、何だよコレぇ、んんぅ!」

甘い電気がシンジの背中を伝う。
一瞬、シンジの視界が真っ白になった。
あぅっ、と一際大きくシンジは喘ぎ、
身体を何度も痙攣させた。
単発の快感である射精とは違う
持続的に身体の中で暴れる快感にシンジは酔いしれた。

「あ~あ、イっちゃったんだねぇ。
初めてお尻でイった感想はどう、変態シンジくん?」
「う、嘘、僕、イってなんかぁ…」

とろけるような甘い声色だった。
初めてのオーガニズムに快楽を制御できていないらしい。
その華奢な肉体の中にいやらしさを詰め込んだ少年は、
迫り来る快媚な波に抗う術は持ち合わせていなかった。

パンパンに膨らませた精巣を持て余しつつも、
シンジは発射せずに初めてイってしまったのだ。
ゴクリと男達は喉を鳴らす。
少年の恥態をまざまざと見せ付けられ、
男達は暴発寸前のイチモツを取り出した。

目を封じられている上に、エクスタシーに達しているシンジは
獣共の動きに気付く事はなかった。

残り一駅。
羞恥と快楽の狭間でシンジは打ち震える。
シャツのボタンは外れ、下半身はブリーフまで下ろされ
既に半裸に近い状態だ。
その上、走る電車内という公共の場で絶頂に導かれ、
あまつさえ目隠しをされている。

だのに他の乗客は少年の逼迫した状況に気付かなかった。
欲望に満ち満ちた男共が絶妙なコンビネーションで壁を作っているからか。
どうだろうとシンジがとてつもない恐怖を感じているのは確かだった。
男達に囲まれて熱いはずなのにシンジの肌からは
冷たい汗が吹き出ている。

「ひぐっ、も、許して下さい…、あぁっ」

おまけに執拗なアナル責めは未だに続いている。
尻穴アクメの余韻に浸る暇など男達は与えてくれなかった。
今度は柔らかい舌ではなく無骨な男の指だった。
指はシンジの中を凌辱するため何度も出し入れを繰り返している。

男の唾液とシンジの汗が入り混じったいたいけなアヌスは、
指の往復のたびにじゅぽじゅぽと淫靡な音を奏でている。
一度イッてしまった未成熟な肉体にこの仕打ちは辛かった。

「やめ、やめてぇ…、ふあぁぁ」
「まだだ。シンジ君が自分が変態だって認めるまでやめないよ」
「ぼ、ぼくは変態なんかじゃ、あっ、あっあんっ、だめぇ…」
「生意気言うない。まだ自分の立場がわかってないらしいね。
服従の証に今度は俺のチンポもしゃぶってもらおうかな?」
男はシンジの頭を掴み、ぐいと自分の肉棒の位置まで、
端正な顔を移動させる。
グロテスクな物体から発する醜悪な臭いがシンジの鼻孔をつく。
再び先程の嫌な記憶がフラッシュバックして、シンジはブルッと身を震わせた。

「ああ、またなの…。もう嫌だよぉ」
「ほらほら、口を開けろよ。大好物のチンポだよ。まだ物足りないだろ?」
「んうぅ…、んんっ」

首を振るい、懸命に否定しようとするシンジ。
唇を結び凶悪なイチモツの侵入を防ぐが、
むしろ、男はその抵抗を愉しむように
先端から漏れ出る汚汁を付着させながら、
シンジの頬をペニスで右に左と叩いた。

「あぅっ、や、やめ…、んっ」

あまりの屈辱的行為にシンジは思わず唇を開いてしまい、慌てて口をつぐんだ。

「ちっ、仕方ないな。おい、さっきの写真、学校に送れ」
「オーケー」

男二人は下卑たわらいを含みながら言葉を交わす。

「あぁ、嘘。やめてよ、それだけは…」

シンジは二人のその短い会話だけで逆らえなくなった。

「だったらどうするか分かるな?」
「……。言う通りにしますから、ひ、酷い事はしないで下さい」

そう言ってシンジは男の肉棒を受け入れるためにゆっくりと口を開いた。
男はシンジの言葉を無視して、あえかに開かれた唇に硬化させた肉をぶち込んだ。

「あぐぅっ、ぐ、な、なんでっ」

長大なイチモツがシンジの喉奥を突く。
先程よりも一回り大きなペニスにシンジは
呼吸が十分に出来ず目眩を覚えた。
「おおぅ、スゲェ。こっちの口が締まってくるぜぇ。
上の口でチンポくわえてんのによぉ?
とんでもねぇ、ガキだなぁ。俺の指を千切るつもりかよ、けけけ」

むろん感じているわけではない。
急に強大なイチモツに口腔を満たされてじい
酸素不足に陥り、身体中の筋肉が収縮しただけである。

だか、きゅうきゅうに男の指を締め付けている事にはかわりない。
男の揶愉を素直に受け入れてしまい
シンジは己のはしたない肉体の反応を猛烈に恥じた。

だが、どうしたことだろう。
男の嘲笑と喉に熱い肉棒を突かれている内き、
次第にシンジの菊はじんじんと熱く痺れてくる。
菊門だけではない。そこを中心にシンジの
下腹部は熱く滾り始めていた。
青い果実さながらの未成熟な身体からはむせ返るような
甘い酸っぱい匂いを発している。

「何だ、こっちも元気に勃ってるねぇ。
やっぱり変態だよ、シンジ君は」

別の男はシンジのしっとり濡れた胸に手を這わし、
ツンとしこった乳首を弄んだ。

「んぶぅっ、ん、んぅ」

イチモツを口一杯にさせたままシンジは身体を弓反りにする。
男はシンジの反応が面白いのか、硬い蕾をきゅっと摘んだ。

「んんんぅぅっ」

ぴんっと反ったままシンジの身体は一瞬硬直した。
敏感な反応に気を良くした男は、つんと尖んがった淡い色合いの
ピンクの乳首を口に含み、強く吸い込んだ。
敏感になったシンジはその吸飲に強く反応を示した。
新たな快感に頭を真っ白にさせ、今の状況を忘れ派手に喘ぐ。
シンジの口内粘膜に大事なイチモツを浸している男は、
噛まれでもしたら溜まらないと、また少年の喘ぎを聞こうと、腰を引いた。
と、同時にまたもや身体を痙攣させてシンジは頬を完全に弛緩させた。

むわっと性臭が男達の鼻孔を突く。
アヌスと乳首の刺激に、また少年はイってしまったのだ。
口端からはしたなく唾液が垂れてしまっている。
珠のような肌からは汗がびっしりと浮いている。
その様子は少年とは思えぬ程のいやらしさを醸し出していた。

「あれれ? どうしたんだい気持ち良さそうな顔して」
「あっ、あふぅ。気持ち、よ、良くなんか…、ないよぉ…、はぁん」

緩慢に首を左右に振るい、否定をするシンジだが、
明らかに声は甘ったるく、獣等はそのハニーボイスの美酒に酔いしれた。

「そうだぜ、失礼な事言うなよ。シンジ君が男相手に興奮するわけないだろ?」
「そ、そうだよ。僕、全然、興奮してないよ、んんぅ」

精一杯強がりながら脚はガクガクと震えている。
その様を眺め男達は嘲笑を禁じえないでいた。

「ましてや、イクなんてなぁ。そんなわけないよな?」

シンジは何度も頷く。
何度も何度も。
まるで自分を騙すかのように。

ガタンガタン。タタン。タン。

「僕はイってないよ…」

ガタンガタン。タタン。タン。
何回も何回も否定する。
ガタンガタ。タン。タン。
「お客さん。お客さん」

肩を揺さ振られシンジは覚醒をした。
いきなりのことで、シンジは小さく「ひっ」とわめいた。

「どうなされたんです?」

年輩の男の声が前方からした。
シンジは顔を上げて前を見る。
そこで初めて自分の目隠しが外されていることに気が付いた。

「ここは?」

キョロキョロと辺りを見回す。
狭い室内だった。
いや、違う。シンジは白い座席に座っていた。
ここは―――、タクシーだ。

「あ、あの、お金」

条件反射でシンジは財布を出そうとした。

「ああ、いいよ。お金はもう貰ってるから」
「え? 貰ってる…、んですか?」

シンジは二言三言、運転手と会話を交わして、
タクシーから降りた。
財布を取り出そうとして、ずっと片手がポケットに入れたままであることを思い出し、
手を抜こうとした刹那、己の指につるつるとした感触があり、
嫌な予感がして、その感触をする物を取り出した。

「あぁ…、な、なんだよコレ!?」

シンジは膝を地面に付き、身体を打ち震わせた。
ポケットに入っていたものは写真だった。
それもただの写真ではなく、目隠しされながらも、
快感に酔いしれている少年の姿が写っている写真だった。