タ・ス・ケ・テ!

最近の事です。私はある人の遺した蔵書の整理を頼まれ、図らず

も1冊の古びた日記帳に出会いました。早速、故人の奥方にその

処置を尋ねましたが、奥様の言うことには

「書いたのは主人ではないので・・・」

と、その処分を私に1任したのです。

それで、一応その日記に目を通したのですが、他人の日記を読む

堂々と事など滅多にある事ではありません。ましてや、この日記

を書いたのは私の大好きな少年、それも夢にまで見る高校生だっ

たのです。どんな事が書いてあるのだろう?普通、日記には誰に

も知られたくない秘密の秘密が書いてあるものです。

単なる書籍の分類ではなく、不埒な気持ちでそれを読み出した私

を責める方が居たら・・・貴方なら“どうします?”と、反論さ

せて下さい。

と言うわけで邪な気持ちで読み出すと、頁を捲るにつれて驚くべ

く事が・・・中身はイジメに苦しむ少年の、悲痛な叫びだったん

です。何故、この日記がここにあるのか?個人はどこでこの日記

を手に入れたでしょう?

この日記を書いた少年は今、どこでどう暮らして居るのでしょう

? でも、これを知るのは不可能なばかりでなく、今更、これを

掘り返しても困惑するだけでしょう。もう三十路を過ぎている筈

ですから!

日記の中で、少年は暴力が支配する“学校と言う檻”に身を置か

ねばならない“我が身の不幸”を嘆き、旧友の裏切りを恨み、便

りにならない先生に絶望していました。いじめは陰湿で・・・お

決まりの“性的イジメ”です。以下、少年の悲痛な叫びを転載致

します。

日記の内表紙に書かれていた名前は墨で塗り潰されて読む事は出

来ませんでしたが、学校名は微かに読み取れました。調べて見る

とその学校は今でも存在しる中高一貫教育の全寮制男子校で、こ

れは今でも変わっていないようです。閑静な山の上にある校舎に

隣接する寮は目を剥くほどに立派で、13才の中学1年生から1

8才の高校3年生までが寝食を共にしているのも昔通りでした。

 

 

      少年の日記

 

日記の第一頁は少年が高校に進級した年の4月のある日です。字

が驚くほどきれいで丁寧なのは、少年が几帳面で真面目な性格を

物語っているのでしょう。4月、5月と新高校生の意気込みと期

待に溢れる記述が続きます。

友達と過ごす楽しい毎日が目に映るようです。偶に自分自身に対

する少し気取った観察が書いてあり、この少年が少年らしい潔癖

さを持ち合わせていた事を忍ばせます。

 

その日記に変化が出てきたのは、9月になって間もなくでした。

 

 

      9月3日 (水) 晴れ

 

今日、佐藤君が安田君と廊下を歩いていたら、突然Yに足払いを掛

けられて転んでしまった。「何すんだよ」と文句を言ったけど、Y

は逆に僕の運動神経の鈍さをからかって、さっさと仲間の居る方に

行ってしまった。

Yが僕にこんな事をするのは初めてだったが、でも、そんな兆候は前

からあったみたいだ。と言うのは、近頃Yが僕と全然話をしなくなっ

てしまったのだ。寮ですれ違っても目をあわさないし、混雑する食堂

で僕の隣の席が空いてても絶対に寄って来ない。

去年、中学の3年生の時はまではとても中が良かったのに、何で急に

変わってしまったんだろう。もしかしたら、高一になってYの成績が下

がってきたのと関係が・・・? 最近、Yは教室で真面目に授業を聞い

ていない。あれでは成績が下がるのは当然だと思う。でも、もしYが成

績に差がついた僕を憎んでいるとしたら・・・。いや、そんな事は考

えたくない。何と言ったって、Yは僕の大切な友達なのだ。そのうちに

きっと!

 

       ☆

 

この些細な出来事、単なる悪ふざけとも取れるような出来事が悲劇の

序章でした。この少年がふと感じた事、少年が思いたくないと書いた

事が、恐らく2人の仲違いの本質を捉えていた事と思われます。中学

では甲乙のつかない成績で競い合っていたのに、高校に入って見る見

るうちに離れていく順位。その原因が自身にあると分かっていても、

Yは順風満帆の学生生活を満喫している少年に嫉妬したに違いないの

です。

Yの僻みと妬みが2人の間にヒビを入れ、時間の経過とともに傷口を

大きくしていったのでしょう。でも、疑う事を知らない性格の良さと

優しさを持ち合わせていたこの少年は、全く気付かずに身を成り行き

に任せるしかなかったのす。

そして数日後、少年は食事の済んだ夜、Yが毎日のようにどこかの部

屋に遊びに行ってて、その行き先が3年生が居る階で、入り浸ってい

る部屋が校内で評判のワルの部屋だと聞いて心配をし、「一緒に宿題を

しよう」と誘っていました。Yは渋々とそれに従ったようですが、多分

、Yはそれをありがたく思わなかったでしょう。いや、少年が良い子ぶ

っているように見え、憎しみを覚えたに違いありません。

 

こうしてYがこの少年に向ける邪な牙はエスカレートしていくのですが

、でも、この後しばらくは平穏に過ぎていったようで、日記にもYは登

場していません。だが、運命はしばしば、突如ととしてその牙を剥くも

のです。
     9月26日 (金) 曇り

 

放課後、校庭の芝生で佐藤君と安田君と一緒に本を読んでいたら

、Yが3年生のAと一緒に来た。Aは1年留年している人でとても

喧嘩が強く、全校生ばかりでなく近隣の学校でも恐れられている

存在だ。先生だってAのする悪事は見て見ぬ振りをする事が多い。

Yは僕達3人に「俺、ここんとこ金欠でなー、ちょっと貸してくれ

や」と言う。でも、僕はその金がYがAに貢ぐものである事を知っ

ている。最近、YはAの後を追いて歩いている事が多い。寮の裏庭

で一緒にタバコを吸っているのを見た事もある。

多分、YはAの1の子分になった心算でいるのだろう。もしくは、

成ろうとしているのかも! とにかく、Yが教室の中でさえ傍

若無人な振る舞いをするようになったのと無関係ではない筈だ。

もちろん、僕達はその申し入れを断った。理不尽な事だったし、

僕達だってお金をそんなに持ってはいなかったから! でも、A

のいる前であんなにはっきり断っちゃって良かっただろうか? 

面目を潰されたYのあの冷たい目。あれは友達を見る目ではなか

った。もしかしたら何かあるかも・・・でも、まさか!

 

      ☆

 

もちろんYは怒ったでしょう。要求そのものがAに指示されてい

たとしたら・・・Yは自分の力無さをAに露呈する事になってし

まったのです。顔色だって大きく変わったに違いありません。

後で、Aの居ないところで断ればよかった!と、この少年もYの

面目を潰した事を反省をしています。もしかしたら仕返しが・

・・と、ちらっと考えました。然し、まさか! と、それを打

ち消しましています。そう思いたかったのかも知れません。で

も、得てしてこの種の予感は当たるものなんです。

 

 

     9月29日 (月)  晴れ

 

まさか! と思ったけど、その悪い予感が当たってしまった。

Aは噂通りのワルで、Yだって同じ。もう僕の友達だったYじゃ

ない。完全に人が変わってしまったのだ。 

午後の授業が終わって靴を履き替えている時、Aがそこに居た

ので嫌な機がしていた。今週は僕が週番で職員室に寄ったので、

級友達はもうみんな下校済み。いつもは待ってくれている佐藤

君や安田君すらですら姿が見えなかったのだ。

でも、Aは先週の事に触れもせずにそのまま出て行ったので、

僕は一安心をした。・・・が、Aは僕を校門のところで待ち伏

せをしていた。先に出て行ったのは、僕を拉致するにはその方

が都合が良かっただけ! だったんだ。強引に肩を組まれて連

れて行かれたのは裏山。何とそこには佐藤君と安田君が既に捕

まっていて・・・Yが見張りになっていた。

そこで僕達はAから「なぜYの言うことを聞かないんだ?」と責

められ、Yに羽交い絞めをされたまま平手だったけどAに顔を殴

られ、それから「Yの手下で俺の子分になれ」と言われた。子分

になる誓いの印は、四つんはういになってAを背に乗せる・・・

要するに椅子になって見せるそうだ。

3人共そんなみっともない事が出来るわけは無い。それで下を向

いたまま返事をしないでいると、Aは焦れて「後は任すぞ」とYに

言って立ち去ってしまった。Yは棒で僕達を脅し、「俺の立場をど

うしてくれるんだ」と怒鳴りちらした。そして、「お前ら、Aさん

の怖さを知らないんだろ。お前らが女だったら今頃はもうオマ×コ

をされているぞ」と脅した。強姦くらい何回もしてると言う噂は嘘

ではないらしい。

でも、30分くらいしたらYも疲れてきたみたいで、「返事は明日

まで待ってやるから、それまでによく考えておけ」と言って僕達を

解放した。ただし、明日の夜、食後にAの部屋に言って直接に返事

をするようにとの条件がついたが。

それで僕達はさっき夕食の後で密かに相談をして、絶対に奴らの言

う通りにならない事を申し合わせた。佐藤君も安田君もAの暴力を

凄く怖がったんだけど、僕が毛利家の“3本の矢”の教えを引き合

いにして説得し、僕達3人で力を合わせて戦おうと固い約束をした

のだ。

そりゃ、僕だって怖い。それで、ジャンケンでAの部屋に行く順番

を決めた。結果、最初に部屋に行くのは僕で次が安田君。佐藤君が

最後になった。・・・それが吉と出るか凶と出るか? 神のみぞ知

るだ。案外、僕とYが昔みたいに肩を組んで、笑顔で佐藤君を迎え

たり・・・しないかなぁ! 
9月30日 (火)  雨

 

これを書いているのは10月1日だ。昨日は悔しくて寝られず

、日記を書く余裕なんて無かったんだ。僕が部屋に行った時、

ベッドで胡座をかいていたAの他に、予想通りにYも居た。そし

て、Yが黙って右手を出し、「先に金を出せ!」と催促をする。

それで僕は約束通りに断った。「僕もお金が無いんです。昨日

、先生が言った参考書を買わなければならないし」と言う迫力

の無いものだったが。

でも、言い終わると同時に僕はYにねじ伏せられた。“殴られる”

と目を瞑った僕に「テメー、この始末をどうつけるんだ?」

との声が聞こえ、殴られたのはY。もちろん殴ったのはAで、殴

るだけでなく腹を蹴りつけていた。Yは全くの無抵抗で、「すん

ません、すんません」と転げまわっていた。その乱暴狼藉は僕を

完全にビビらせた。ある意味、それは僕に“親分子分の力関係”

を見せ付けるものであったのかも知れない。

それからの事は・・・本当は書きたなくない。でも、勇気を出そ

う。いつか笑ってこれを読み返す日の為に。・・・次の安田君が

来た時、僕は上半身に何も着けていなかった。下だってズボンを

脱がされ、パンツ1枚しか穿いてなかったのだ。そのパンツすら

裾をクルクルと限界まで巻き上げられ、その巻き上げられた裾は

腰ゴムに巻き込まれていたので、横から見ると腰に1本の紐を巻

きつけただけのすっ裸に見えたに違いない。

また、前からはキチキチの褌1枚でいるように見えた筈だ。きっ

と正面や斜めから見ると、殊更にアソコの膨らみが強調されてい

たと思い、僕は恥ずかしくて泣き声が出ないように必死でいた。

でも、溢れる涙は止めようも無く・・・。

それなのに、Yはニヤニヤしながら僕の前に座ってパンツを更に

絞り上げ、その上、ソコをチョコンと突き、「前に見た時は小指

より小さかったけど・・・意外にデカクなってるじゃん」と僕を

辱めた。そう、それは小学校の時で、僕とYはその頃からの同窓

生。プールの時だって隠そうとする気なんかなく、一緒に並んで

着替えたものだった。

そのまま手を高く上げられて脇の下を擽られ、嫌がって身を捻っ

て声を出すのを面白がられた。そして、擽ったいのは性感の一つ

と笑われ、でも、本当にオトコの子を卒業しているかって・・・

。もうこれ以上は書けない。

 

 

   10月2日 (木) 曇り

 

やはり、きちんと書く事にする、9月30日の続きだ。僕は自分

のみっともない姿をAやYだけでなく、安田君にまで・・・それか

ら、結局は佐藤君にまで見られてしまったんだ。

安田君がドアをノックした時、僕はせめてズボンだけでも穿かせ

て欲しいって泣いて頼んだんだけど、彼等は聞いてくれなかった

ばかりでなく・・・安田君がドアを開けた時には校歌を歌わされ

ていた。

安田君は僕の格好を見て「アッ」と驚いたまま立ち竦んでしまっ

た。Aはその安田君の顎をグイッと持ち上げて「こいつは俺の子

分になるより、この格好をしたいんだそうだ、よく見てやれ」と

言った。そしてYが、「お前はどうする? お前はこんな格好し

たくないよな! 金、持ってきたんだろ?」と言うと信じられな

い事が・・・安田君はズボンのポケットから財布を出して、

「これでいいですか?」と千円札を取り出したのだ。

約束が違う! と、僕のキツイ視線にあった安田君が決まり悪そ

うに下を向く。Aは「お前、ずいぶんと素直になったじゃねぇか」

と言い、Yは安田君の肩を押し下げる。すると、安田君は操り人

形のように膝をつき・・・。

誓いの儀式はあっけないものだった。Aは黙って安田君の背に座

って後ろ手で尻をペタリっと叩いてすぐに立ち上がり、「これか

らは俺の言う通りにするんだぞ」と言って終わり。安田君は最後

まで僕と顔を合わせずに、そそくさと部屋を出て行った。 

昨日の約束はどうした? 僕はすっかり安田君に失望をした。で

も、更に癪に障ったのはその後の佐藤君だった。佐藤君はこの部

屋に来る前に安田君から聞いたんだと思う。Aが手を出すと同時

に千円札を差し出したのは、部屋に入る前からに手に持っていた

のだろう。そして、自から進んで誓いの儀式に臨み、Aをその背

に乗せたのだ。もちろん、僕がどんな目に会っているのかも聞い

ていただろうに一言も僕に声をかけず、いや、意識的に顔すら見

ようともせず。

結局、約束を守ったのは僕だけ。安田君が出て行って僕だけが残

された部屋は、まさしく処刑場だった。再びYが僕の背中を足蹴に

して転がす。そして、Aに命令されたYがパンツごと僕のアソコを

弄りだす。そのゴニョゴニョと動かされる感触に、はしたなくも

首を持ち上げてしまう僕のアソコ。

突如、Yが手を離した。そして、両手を僕のパンツのゴムにかけて

、意地悪く1寸刻みに下げながら「ヘヘッ。勃ったのを見るのは初

めてだよな。・・・どうだ、幼馴染に見られるってのは?」と言っ

た。

パンツから僕の陰毛が見え出す。僕は「止めてーっ」と哀願をした

。それは聞き届けられない事を承知・・・ではなかった。その時、

AがYを押し退けたんだ。なぜAが僕の窮地を救ったのか分からなか

ったが、一難去って一息を着く僕。         

最後の1枚があるのと無いのでは、天と地ほど違う。YはAには忠実

だから、そのまま僕から手を放し、僕はどうやらすっ裸だけは逃れ

る事が出来た。・・・でも、どうしてAはYを止めたんだろう? 助

けられておいて言うのも変だけど、全くAには似つかわしくない・・

・どう考えて分からないのだ。

恩を売る? なら、感謝しなければならないって事だけど! だが

、Aはやはり悪魔で、僕がそんな事を考えているうちに本来の顔に

戻ってしまい、平然としてパンツの中に手を入れてきた。

そして、既に完勃ちさせられていた僕の勃起を鷲掴みにしてギュー

ッと絞り上げる。キーンと頭を突く痛さ。それは身体の中から神経

の束を纏めて引きずり出され、それを弦楽器のようにして両手の1

0本の指で掻き鳴らされているようだった。

Aが「俺が袋の方を絞めるから、お前は皮を伸ばせ。・・・根本の

方に思いっきり下げるんだ」と、パンツのゴムを引き伸ばす。する

と、Yは躊躇いもせずに手を差し込んできて直に僕を握ってグイっ

。・・・パンツを脱がせられなかった無念さもあったのかも知れな

い。

僕の「ギャーッ」と言う悲鳴が響く。痛いのはアソコの筈なのに背

筋が、いや、髪の毛のテッペンから足先までの全身が痛みを訴えて

くる。耳は聞き取りを拒否してしまったのか、AとYの声がスーッと

小さくなっていき、ただ、自分の絶叫だけが直接に脳細胞を震わせ

ていた。

 

結局、部屋を出られたのは10時少し前だった。この部屋に来たの

は8時頃だったから、つごう僕は約2時間も監禁され、その間ずっ

と性器をイタブラレていたのだ。解放されたのは、Aが「そろそろ

寮監が見回りに来る時間だ」と言い、Yが渋々と僕から剥ぎ取った

衣類を返したからだった。

いま考えると、そこまでされて僕は何故、屈服しなかったんだろう

と思う。小さい頃から仕込まれた正義感・・・なんて・・・なんの

役に立ちもしない。・・・これは重要な提起だ・・・いずれ白黒つ

けなければ!

 

     ☆

 

信じていた2人に裏切られた驚きと悔しさ。少年はあられも無い格

好にされて晒され、必死で友達の救助を待っていたんです。

それなのに・・・それなのに・・・。少年は友情のもろさを知らさ

れました。その落胆の大きさが、この頁の字の乱れに表れています。

だがこの時、少年はまだこの後、更に打ちのめされる事になるのを

知らなかったのです。それは・・・安田君と佐藤君の2人がAの子

分になってしまったばかりでなく、Yと共に少年を苛める側に回っ

てしまった事なのです。

それと、もう1つ少年を打ちのめす事がありました。それは・・・

Aが少年をマッパにしようとしたYをなぜ止めたのかの理由・・・

その本当の理由を少年が思い至った事です。

その理由・・・それはAがイジメと言うものを良く識っていたから

としか言いようがありません。イジメとは1度に全部の手口を出し

てしまうのではなく、徐々に嫌がる度合いの大きい方法を取り入れ

る方が面白いのです。

それが性的なイジメなら、最初は性器の生育度合い・・・発毛、包

茎などに対する揶揄。次回はオナニーなど性体験の告白強制、その

次はいよいよ奪衣・・・それは上半身のみから下半身へと進行し、

遂には全裸。それも往々にして仲間の中だけではなくてギャラリー

を集めての性器公開になり、時には女子の目の前で行われます。

「これが、オトコのチンボコ・・・でーす。」

「これがキンタマでこれがチンポ。この皮、こうやると剥けるんだ

 ぜ」

「こいつのみたいに手を離すと戻っちまうのは、包茎って言うんだ」

「一応、剥けるけど戻っちまうのは仮性包茎で、全然剥けないのは

 真性包茎。俺のみたいに剥けっぱなしなのはムケチン」

「馬鹿、包茎に対する言葉は露茎だ。・・・お前、いつからだ?」

「冴子は見るの、初めてか?・・・もうすぐ、こんなのをオマンコ

 に入れるんだぜ」

「大丈夫だって! 女は誰だって入るようになってんだから! 俺

 と試して見るか? 上手いぜ、俺」

「チェッ、お前、いつ童貞を卒業したんだよ!」

 否が応でも盛り上がる解剖。被害者が悔しさに涙を流す中、イジ

メはやがてオナニーの強制に発展して行きます。本来、ひっそりと

隠れてスルものを他人の目の前でサセラレルんです。

イッチャウ時の無防備なあられもない姿を晒してしまう恥ずかしさ

。それも、自分でスルのからエスカレートしていき・・・他人の手

でサレルとなっていきます。 射精は快感を感じなければしません

。故に他の男の手にシゴカレても射精しちゃうのは、気持ち良かっ

たのを告白したようなもの。それが男の生理・・・男の子なら誰だ

って! の筈なんですが、ギャラリーの誰1人として同情してくれ

ません。 いや、誰も他人の手でなんて・・・強制射精の経験その

ものを識らないんですから無理ないんです。

更に、慣れて新鮮味が薄れると、その時もギャラリーが呼ばれます

。初めてオトコの射精を見た女子に『キャーキャー』と騒がれる被

害者を見るのは、なんとも刺激的なのです。

行き着くところはイジメっ子の性欲に奉仕させられる・・・咥えさ

せられた子は喉を突かれて苦しむのは勿論、プライドはズタズタで

、鼻を摘ままれて毒を飲まされる思いで白濁を嚥下するのです。

また、後孔を犯された子は女と同様に扱われた悔しさと痛さに泣き

喚きます。そして、妊娠の心配が無い事から誰もが胎内に直接に射

精するので、内臓が腐ってしまうのでないかと恐れるんです。それ

でも病院にも行けず、親にも助けを求められません。

こうして被害者は毎回エスカレートして行くイジメに恐れ戦きます

。“前回はこんな事をサレた。今日はどんな事をサセられるのか?”

 “今日はやっと終わったけど、明日は?” “これ以上の事をさ

れたら僕、もう耐えられない・・・”と、生きた心地の無い毎日を

果てしなく送らねばならない訳です。なんと哀れな事でしょう!

    10月5日 (日) 曇り

 

 

僕と安田君と佐藤君の仲は完全に分裂してしまった。あんな事が

あったから仕方ないとは思う。でも、安田君と佐藤君はあいつら

の言い分を聞いちゃった仲間だから2人の仲はイーブンで、2人

の間には蟠りは無いようだ。それに対して僕は・・・。

結果、2対1で僕だけが仲間はずれになっているのだ。癪に障る

けど、やはり寂しい。

今日の午後、あの2人が揃って寮の前の道を下りて行き、バスの

停留所に並んだ。“今までなら僕もそこに居て、仲良く談笑して

いた筈”と、陰からぼんやりしながら見ていると、その2人の前

にYとAが並んで居るのに気が付いた。

Yが時々後ろを振り返って何かを話をすると、2人とも笑いながら

返事をしている。決して渋々と従っている様には見えない。

既に安田君も佐藤君も、すっかり彼等の仲間になってしまったの

が見え見えだ。

なんだかこの頃、クラスの仲間の視線が気になってしようがない

。皆が何かを探るよう目付きで僕を見ていると思えるのは、僕の

思い過ごし・・・被害妄想なんだろうか?

でも一昨日、僕はトイレの個室の中で聞いたんだ。

「Aさんに金を取られた人が居るんだって?」

「僕らと同じ1年生だそうだよ」

「3人居て、2人は素直に出したんだけど、1人は断ったんだっ

 て・・・」

「僕も聞いた。それで断った子はパンツ1枚にされて殴られたん

 だって」

「うわっ・・・ひどーい・・・」

「パンツも脱がされたりして!」

「だとしたらその子、お金を出した2人にもマッパを見られたん

 だろうね」

「その2人、同じクラスなんだろ?・・・恥っずかしいなぁ」

声で小便器の前で話していたのは僕のクラスの人じゃないっての

は判ったけど・・・でも何故、あの時の事が・・・。やはり安田

君と佐藤君が話してしまったのか? それとも、喋ったのはYか

Aか?

 

           ☆

 

少年はオドオドと心配をしていました。“あの恥ずかしい格好を

みんなが知っている?・・・そうだとしたら、洋服の下の僕の身

体を・・・アソコの大きさとかを想像しているかも!”と、少年

は自分の肉体が見透かされているように感じていたのです。

そして、もしあの時Yにパンツまで脱がされてたら、“仮性包茎

なのがバレちゃったんだろうな!”と胸を撫で下ろしたに違いあ

りません。やっと揃った毛の事も心配したんでしょう。少なけれ

ば少ないなりに・・・ボーボーならボーボーなりに! この年

頃の少年はとにかく自分の性器に自信がないのです。“長すぎる”

とか“太すぎる”だってコンプレックスに成り得るのです。将

来、それが自慢になるなんて思いもせず。

少年はまだこの時、AとYにオナニーを強要される事も、それを

公開される事も予想だにしてなかったのです。もし、それが分

かっていたら・・・。この年頃の少年は既にオナニーを識ってお

り、当然のごとくシテいる筈。で、それをスルようになってから

自分の性器が黒ずんできたのがバレ、それがオナニー常習者であ

る自分の証拠だと取られたら・・・。多分、生きた心地がしなか

ったでしょう。

少年はだんだんと無口になっていきました。誰も彼もが“自分の

秘密を探る敵”と、少年は自ら垣根を作り、これが僅かに残っ

ていた友人を離れさせてしまう結果となって孤立していくのです

。でも、この週も格別に変わる事もなく、無事に過ぎていったよ

うです。

 10月12日 (日) 豪雨

 

 

昨日はショックで日記が書けなかった。一晩中寝られず、朝食も

食べずに未だベッドの上にいる。日曜日だから起こされずに居る

けど、もう、そろそろお昼頃だろう。僕はもう、学校を辞めたい

。でも、父さんに何て言ったら良いんだろう。本当のことなんて

恥ずかしくって・・・まさか!

昨日の事を書こうとすると手が震える。でも、日記にはありのま

まを書かねば・・・。

昨日の夕食の時、珍しく安田君が声を掛けてきた。

「この前の事を謝りたいから、7時頃に君の部屋に行く」って。

・・・まさか、あれが僕を騙すせりふだったなんて! 

 

安田君が来たのは予告通りの7時過ぎ。でも、ノックをされて鍵

を開けると、そこには佐藤君が一緒に居たばかる出なく、なんと

AとYまでが・・・。そして、彼らが部屋になだれ込んでくるの

を止められなかった僕の不甲斐さ。

これまで、この寮の全部が一人づつの個室なのが嬉しかったけど

、同室者が居たら・・・。でも、結末が同じなのを考えると、そ

れはもっと堪らなかったかも! 

後悔をしている。僕はAに許して貰えるように、Yにとりなしを

頼んだのだ。虚しい願いなのは分かっていたのに! AはYに口

を開かせせずに「今更遅ーぜ。それに、一人くらい反抗する奴が

居た方がいいんだ。皆の見せしめに出来るしよう。第一、退屈凌

ぎになるしな!」と言って、僕の頭を小突いた。

僕には学習能力が欠けているのだろうか? こうしてまた、痛い

目と恥ずかしい目に合わされる事になったのだ。それも、この前

はYとAだけだったのに、今日は佐藤君と安田君がいる前で・・

・。

佐藤君と安田君には僕のみっともない姿を晒したくなかった・・

・だが、それは僕の浅はかな見栄。次のシーンで僕は絶望を味わ

い、惨めさを思い知らされたのだった。

予想もしない展開・・・佐藤君も安田君も、僕を裏切っただけで

はなく、なんと、AとYに媚びて。僕を苛めるのに加担をするよ

うになっていたのだ。

Aは次々とYと佐藤君、安田君に命令をする。僕は落とし穴に落

ちた獣のように無力だった。うつ伏せにされたり仰向けに返され

たりし、次々と着ているものを剥がされて行く。勿論、僕は力の

限り抵抗をした。然し、寮監が見回りに来るのは夜の10時。そ

れも、明かりが消えていれば室内まで入って来ないのだから、僕

が救出される見込みはゼロに等しい。その上、僕の口はYの大き

な手で塞がれてしまった。

ま、たとえ僕の叫び声が聞こえても、誰も来ては呉れなかろうけ

ど! 当然だ。現実に僕は、それまで思いっきり叫んでいたのだ

から、少なくとも隣の部屋に届かなかった筈はない。でも、Aを

恐れて・・・壁に耳を付けて興味深々で居たに違いない。

あの時にYが言った「今日は、イカセちゃうんですか?」もきっ

と聞こえたに違いない。隣室は斎藤君と石井君・・・。

息が切れ、半裸にまでされてしまった僕は、Aに軽々と抱え上げ

られてベッドに放り投げられた。すかさず、安田君と佐藤君が僕

を押さえつける。2人とも僕と同じ位の背だし、体重だってニア

、イクオ—ルだが、同時に2人に押さえ込まれると、僕は全然身

動きが出来なかった。

すぐにYがベッドに昇って来た。そして、遂に僕はパンツ1枚に

されてしまったのだ。「あっ、ブリーフだっ」と、頓狂な声で佐

藤君が驚りた。僕はお母さんが買って来るのグンゼのブリーフが

普通だと思っていたのに、佐藤君も安田君も「僕はトランクスだ」

『僕も・・・』と口々に言うし、Yが「まるで小学生だ」と言っ

てたから、ブリーフを穿いているのはみっともないんだろうか?

 

Yは僕を仰向けにして脚を広げ、その間に座って僕の足を両脇に

抱え込む。そして、安田君と佐藤君に僕の肩を両側から押さえつ

けさせた。それで僕は腰から肩までをベッドマットに貼り付けら

れ、両脚の膝から下はYの脇の下でブランブランと揺れるだけに

なり、いくらかでも自由になるのは首から上だけ。

そんな身動きのできない僕のアソコをAが横からグニュッと・・

・。あの時の驚きって、どう表現したら良いのか分からない。

Yが握った手を緩めたり、また握り締めたりと強弱をつけ、併せ

てヤワヤワと前後に動かしだしたのだ。驚天動地の出来事・・・

それは最近になって僕が識った、誰にも知られてはならない密事

に似ていて、「ワアーッ」「キャァーッ」とか、必死んなって騒

いだと思う。だって、僕はその後に起きる事実・・・僕がどうな

るのかが充分すぎるほど分かっていたから!

でも、僕の身体はビクとも動かない。なのに、Aの指は意思を顕

に示すはっきりとした動きに変わっていった。これはどう考えて

も、僕にアレをさせようとしているんだ。それに思い至ったら、

急に腰の辺がムズムズしてきた。このままでは・・・。

既に僕のアレは勢いを得ている。やがてカチンカチンになってヌ

ルヌルとしだし、そして、その先端から・・・。もう自分の意思

では制御できない、行き着くところまで行ってしまう。もし、他

人が見ている前でそんな事になったら・・・。

僕は「ヤダッ・・・ヤダッ」って、何回も大声を出して騒いだ。

あの時はAもYも僕の躯を弄る事に夢中になっていて、僕の口を

封じてはいなかったから、僕の声は部屋のある2階全体に響いた

と思う。なのに・・・寮監の部屋は1階で・・・。

僕はオトコの生理を恨む。どうしようもなかったんだ。なにしろ

、Aはとうとうパンツの中にまで手を入れてきたんだ。それで、

直に僕のアレを・・・。

Aの手は非常にデリケートで、僕がやった事のない手の動かし方

をした。最近になって途中までとはいえ、やっと剥けるようにな

ったのを、どこまで剥けるのかを確かめるように剥き、敏感なソ

コを指の腹でザラザラと撫でられ・・・。

悔しい事に僕のソレはいつもより余程、熱くて大きく固くなって

しまった。そして、その時僕は・・・僕は淫らにも喘ぎ声さえ上

げていたのだ。

Aは意地悪く、パンツを捲ってソコをYに見せ付けた。だから、

僕の肩を押さえつけていた安田君と佐藤君にも、きっと僕の最大

限に勃起したアレを見られてしまったと思う。

僕は今までエッチな話は勿論、性に関する話は一度もした事が無

かったから、僕のあんな姿を見てビックリしたに違いない。きっ

と、今まで仮面を被っていたと思う事だろう。・・・そして、僕

をスケベな男だった!と知り、軽蔑するかも!

10月12日の続き

 

 

僕は触られても感じたくなかったんだ。少なくとも、反応なんか

したくなかった。なのに、僕のソレは僕の言う事を聞いてくれな

かった。萎えるどころかYの手の暖かさにピクッと全身を震わせ

てしまったのだ。

すると、Aは左手までを入れてきて・・・両手で僕を揉み始めて

きた。右手で僕の陰茎を撫で回し、左手は袋とか付け根を弄り回

してくる。時々は掌で僕の先っ穂を円を描くようにグリグリする。

ソコはもう欲液に塗れていてグチョ、グチョなんて音が聞こえ、

お尻がジーンとなってきた。それはいつものあの時の兆候・・・

イッチャウ時の直前の感覚だ。Aが手を僕の皮を根本まで引くと

僕全体は先の方に押し出され、先端がパンツの布地を押し上げる

。そして、Aの手が僕を絞り上げるように戻ると、先端から離れ

た布地は濡れていた。

それをYにイヤラシイ言葉で指摘され、僕はカァーっと頭が熱く

なったと同時に躰が浮き上がったように感じ、それをAが感じ取

ったように更に忙しなく、ダイナミックに僕をしごき始めた。

それで、それだけは嫌だったのに・・・絶対に我慢する心算だっ

たのに・・・でも、三日ぶりだった僕の躯は勝手に暴走をしてし

まったのだ。

その時の僕が発した声は分かっている。覚えてるんじゃ無く、そ

の後で何回もYが僕を恥ずかしがらせたんだ。「あぁ〜っ・・・

ヤダ・・・ヤダッ・・・でっ、出ちゃうよ〜っ」と叫んだんだそ

うで、「普通はイクッ!って言うのに、お前はデルッ! って言

やがるんだな」と、おまけまで付けて。

誰の所為でもない。強いて言えば“僕自身”なんだろうか? と

にかく、人間って不思議な動物で・・・特に男は不便な生理を持

っているのが恨めしい。たった三日しか・・・でも、その三日間

に貯まった量は尋常じゃなかった。

加えて、いつものティッシュでガードしてるのにそれが無かった

から、ネバネバはドバーッと股間全体、アレの根本一帯はもちろ

ん腿と腿の間までに流れ込み、お尻の間をもヌラヌラにしてしま

ったのだ。それでも、Aは僕のパンツから手を抜き出さない。大

量の精液を吐き出した本体を握っていたAの手がどうなっている

のかは分かり過ぎるほど分かってる筈なのに、なおも最後の1滴

までを絞り尽くそうとするように僕をゴキ続けた。

そして再び僕の喘ぎ声を出させるとやっと手を手を引き出し、「

この子種、要らねぇからパンツに沁みこまそう」と言い、パンツ

を股間に押し付けた。すると、布目を通して糊のように濃い僕の

精液が沁み出し、プクっと幾つもの小さな膨らみになった。

Aが「濃いんだな、こいつの・・・見てみな」と佐藤君と安田君

を手招きした。

そして、Aは2人の目が僕のパンツから30センチも離れない位

置にあるのに、なんと僕のパンツの裾から鋏を入れ、チョキチョ

キと切り始めたのだ。

鋏は両足が入る筒状の布からウエストのゴムまでをも切ってしま

う。これだは“マッパにされてしまう!”と思った僕は、股間を

隠そうとして必死で腰を丸めた。

だが丸めた腰が仇となり、股下で繋がっただけの1枚の布と化し

た・・・超短い、一重しか巻けない褌のようになってしまった僕

のパンツは、お尻からハラリと剥がれてしまい、かろうじて前は

隠せたもののお尻は丸出しになってしまった。

更にAはその布を引っ張る。この前はYが僕のパンツを毟り取ろ

うとしたのを止めたのに、今回は僕を全裸にしようとする気か?

そう思った僕は必死で下半身に力を込めて固く両腿を絞めたが、

そんな事は全く意味が無かった。

アソコを隠す為に手の使えない僕は、楽々とひっくり返されて仰

向けにされ、今度はYに股間から手を退けられ、僕の元パンツは

いとも容易く引き抜かれてしまったのだ。

Yがベチャベチャと濡れている僕のパンツをを汚らしそうに二本

指で掴み、ヒラヒラと飾している。それはまるで戦利品のようで

、僕は慌てた。汚れたパンツを獲られたら、それを種にまた辱し

められる!

でも、僕にはそれを奪い返そうとして立ち上がれなかった。・・

・立ち上がったら、僕のソコ・・・秘密な部分の全てをここに居

る全員によく見てくれって事になるんだから。

僕は明日、学校へ行けるんだろうか?  全部が無かった事にな

らないのか?

もう忘れてしまいたい・・・全員から記憶が消えてくれるなら・

・・。∈ω∋Ψζ・・・・

 

   ☆

 

思春期の少年にとって“全裸を見られる”と言う事がどれほどの

屈辱なのか、想像に難くありません。なのに、この少年は幼馴染

とつい最近までの親友にまで見られてしまったんです。

それも、寄って集って玩具にされ、捏ね繰り回され、遂には射精

までさせられ、その一部始終を観察されてしまったんです。どん

なに恥ずかしくて悔しかったでしょう。オトコの体躯のメカニズ

ムを恨んだ事でしょう。

ある意味、女の子が処女を奪われる瞬間を見られるより大変なの

かもしれません。女の子はその全てが体内で行われ、見られるの

はその時の自分の表情だけです。・・・もちろん、これが大問題

なのですが・・・。

でも、男の子はそれに加えて性の全て・・・構造上から性器の大

小や色、包皮等の発育状況、快感を感じたからこその勃起、我慢

できなくなって射精に至るまでの一部始終、そして、射出してい

く自分自身の素までを見物人の目に触れさせなければならないの

です。それは少女が強姦されたに匹敵する出来事でしょう。

少年の自尊心はズタズタに引き裂かれたに違いありません。最大

の屈辱は自分が射精をしたこと。それは、どんなに嫌がっても・

・・どんなに抵抗していたにしろ・・・結局は快感を感じてしま

った証拠なのです。そうでなければ射精する筈が無いんですから!

どんな言い訳も通用しません。潔癖ぶっても仕方ないんです。そ

うなってしまった自分が情けない。それを考えると、この事を先

生とかの第三者に言えるどころか、自分からこの事実を隠さねば

ならず、少年は泣き寝入りをせざるを得なかかった事でしょう。

同情をするしかありません。

 

10月12日 (日)

 

今日、2回目の日記だ。僕は生まれて始めて“死にたい”と思っ

た。この日記の字が滲むのは涙が落ちてくるからで、これも悔し

さを表わす1部だから拭かない事にする。

 

朝ご飯を食べなかったんで、今頃になってパンを買おうとして室

を出た。そして、見てしまったんだ。僕の室のドアの外側に、き

のう奪われた僕のパンツが、これ見よがしにガムテープで止めら

れていたのを。

1枚の布になってしまった元パンツは広げて延ばされていて、そ

の横にはこのパンツが僕の物であること。そして、中央の大きく

て黄色い染みは、僕が1回に出した精液によるものだと書かれて

いた。そして、一番下には「剥がすべからず・・・この事を他の

階に漏らすべからず Aより」と添えられていた。

朝にはもう、貼られていたんだろうか? この2階の住人である

1年生全員の目に触れてしまっているらしい。僕がドアを開けた

のに気付いたのか、幾つもの部屋のドアが薄く開き始める。僕を

見ずには居られないんだろう。なにしろ僕はきのう、あれだけ騒

いだんだから!

僕がサレタ事の殆どが分かっている筈だ。AとYは実況中継しな

がら僕を嬲っていたんだから! あれは僕を恥ずかしがらせるだ

けじゃなく、この階の全員に聞かせるのが目的だったのかも。

すぐにドアを閉めてしまった者は、僕を哀れんで見ぬ振りをして

くれたんだろう。でも、あの時にも見ない振り、聞こえない振り

を・・・。もちろん、助けに来てくれなかったって文句を言う心

算は無い。親友だった佐藤君や安田君だってAを恐れて僕を裏切

ったんだから・・・。

中にはわざわざ顔を出して「フ、フーン」と言って、僕を嘗め回

すような目で見てから音をさせてドアを閉めたり、「キッタネェ

ー」とか吐き捨てるように言ったり、「オサカンな・こ・と・で

・・・」とか言いながら近づいて来る者もいた。彼らはAの子分

か、Aに言い含められているんだろう。

早く起きれば良かった! 起きてすぐトイレに行かなかったのと

、佐藤君や安田君と同じテーブルに座るのが嫌で、食堂に行かな

かったのが悔やまれる。視界がぼやけるが、どうしようも無い。

次から次と溢れてくる涙が止まらないんだから。

いまさら遅いのを承知しつつ、それでも僕はガムテープを剥がし

、パンツと貼り紙を室に取り込んだ。もう、どの位の人数がこれ

を目にしたんだろう? 他の階の人に知らせた人は、本当に誰も

居ないんだろうか? 他の階の人が偶然にこの階に来たりはしな

かったか? 

とにかく、上の階の2年生や4階の3年生に僕の事が広まるのは

時間の問題だろう。いや、明日は全校に僕が嬲られて射精したと

知れ渡っているのかも! あつ、先生達にもこれが! それだけ

は・・・それだけは嫌だ。先生の口から『僕が苛められてる』っ

て家に伝わるなんて・・・。

お父さんから「正しい子になれ!・強い子になれ!」って言われ

るのに、その僕が解剖されて性器をイタズラされ、射精まで・・

・オナニーの事も言ってないのに・・・ψψシチャッタなんて知

られたら・・・。 

 

  ☆

 

自分の秘部を見られたくなくって、修学旅行の時に手拭を2枚持

って風呂に行く少年が多いと聞きます。1枚は常に腰に巻いたま

まで、もう1枚を通常の使い方にするのだそうです。

浴槽の中でも、座って身体を洗っている間さえ他人の目を気にし

てガードを外さない子達。この少年はまさにその年頃なのです。

その少年が解剖をされ、なおかつ、精液を搾り出されてしまった

んです。それも、初めから最後までを同級生の眼前で!

そして、その結果の跡まで公開されてしまいました。オナニーを

してるのを悟られるのが嫌で、パンツを母親に渡さずに自分で洗

濯する子が沢山居ると言うのに、この少年はどんな思いで黄色く

染まったパンツを取り込んだことでしょうか!

この少年だって自分の室でしたオナニーを吸い込ませたティッシ

ュを、誰にも見つからないようにそっとトイレに流していたに違

いありません。

それを白日の下に晒されてしまった少年が、死にたくなったのは

当然のことでしょう。何しろ、この少年は今、花も恥らう15才

なのですから。

 

 

10月13日 (月) 曇り

 

 

今日は遅刻をした。寝坊じゃなく、僕の噂で持ち切りの教室が目

に浮かんだら起きられなかったんだ。でも、丁度9時に寮監が来

て叱られた。優しさなんて全然無く、いきなり布団を引っ剥がさ

れたんだけど、それは昨日の出来事を全く知らないからだと思い

、ある意味ほっとした。

それで理由無く授業をさぼった事として扱われたけど、どうせ本

当の理由・・・AとYに真っ裸にされて射精させられ、汚れたパ

ンツを公開されたから!・・・なんて言える筈が無いし、いや、

絶対に言いたく無いから・・・。

屠所に引かれるような気でトボトボと入った教室は丁度休み時間

で、いつもの通りの騒がしさだった。でも、僕が入って行くと突

然静まり返ってしまった。誰も何も言わない。それも一種の拷問

 ・・・だが、口々に「マッパを見られて恥ずかしかったか?」

とか、「イッチャッタのは本当に気持ち良かったからか?」或い

は「凄く沢山ダシタんだってな! 毎日シテルんだろ?」とか「

あのパンツはどうした?」とか言われるのを考えたら・・・僕に

はどっちが良かったのか分からない。

誰も僕に声を掛けないし、僕は一番後ろの自分の机に突っ伏した

まま時間の過ぎるのを待った。・・・そして、やっと始業ベル。

居心地の悪い4時間目の授業はまるで先生の声が聞こえない。

ノートをとる事も出来ないんで、仕方なくこの日記を書いている

。あつ、先生が教壇を降りた。机の間を回って後ろの方にやって

来る。

 

10月13日の続き

 

 

今日は長い1日だった。幸いにして僕がボーっとしていたのを、

回ってきた先生は気が付かなかったみたいだ。と言う事は、先生

は教室に漂う異様な雰囲気に気が付いていない・・・すなわち、

昨日の出来事を知らないのだろう。そう思ったら先生の声が耳に

入ってきたんで、それ以降は無理してノートに字を書き込む事に

専念をした。だから、この部分は学校から帰ってきてからの寮の

部屋で書いている。

授業中の心配は昼休みの事だった。1時間もある休み時間だから

、洋服の下を見抜かれるような視線を浴びたり、根掘り葉掘り聞

かれたりしたら・・・。とは言え先刻のように、目の前に居るの

に見えないそぶりをされて無視されるのも辛い。それで、僕はそ

の殆どの時間を屋上で過ごした。

屋上には普通は誰も居ないからだったが、今日はドアを開けたら

2年生のグループがパン食べていて、慌てて戻ろうとしたら呼び

止められてしまった。仕方なく、2段の階段を下りると紙パック

のジュースを投げてきて「やるから飲よ」って・・・。

後は普通の雑談、やがてあっちでもこっちでもケータイのゲーム

。拍子抜けする平安ムードにガックリと肩の力が抜けていった。

どうやら貼り紙に書いてあった通り、あの事は他の階には伝わっ

ていないらしい。それだけ1年生はAが怖いと言うことだ。でも

、いつまでこの秘密は守られるのだろう。どこかの部活で誰かが

うっかりと口にしたら・・・。そうなったら、たちまち野火のよ

うに広がり、僕は全校生のいやらしい視線に晒されるんだろう。

それでも僕は先生を頼れない。いや、先生の耳に入らないように

祈るだけ・・・なんて。タ・ス・ケ・テ・・・タ・ス・ケ・テ。

 

  ☆

 

寮の、この階の者だけに知られただけで止まっている、と言う僅

かな安堵。でも、このまま済んでしまう訳はないと、少年も分か

っているようです。

タ・ス・ケ・テ。この文字に込められた少年の悲鳴。暗澹たる思

いに打ちのめされる少年の悲鳴が、行間に滲んでいます。

 然し、それは虚しく日記帳の紙に吸い込まれただけで、天使の

耳には全く届かなかったようでした。それは、翌日からの日記が

如実に物語っています。

 

 

 

10月14日 (火) 晴れ

 

 

僕の目が赤いと、山田君と田中君が心配をしてくれた。近くなく

ても同じ階の部屋だから、2人とも一昨日の夜の出来事を知って

いる筈だけど、それには触れずに目薬を呉れただけだった。僕の

事を心配してくれる友達が残っているのが嬉しい。

今日の学校も昨日と同じ。噂が広がった様子も無いし、AもYも

僕に無関心に振舞っている。もしかしたら“このまま”って思い

たかった。然し、それはやはり願望の為せる夢でしかなかったの

だ。安心は束の間の間で、夕食後に室に戻るまでだった。突如、

ドアががんがんと叩かれ、「開けろっ、開けろっ」の声。

そのYの声に被さるようにAが「開けなければ、この前撮った

“すっ裸の写真”をばら撒くからな」と重ねている。あの時に写

真を撮られていたなんて、僕は少しも知らなかった。もっとも、

気が付いたにしてもあの状況では為す術が無かったろうけど!

呆然としていると2人の声はますます大きくなる。一昨日、2人

はどの位の声までが1階の寮監の室に届かないかを識ったのだろ

う。そして、この階の1年生の殆どはまた、耳を澄まして成り行

きを見(聞き)守っているに違いない。その中で僕は、また親狼

どもの餌食にならざるを得なかったのだ。

Aは今日、佐藤君と山田君ではない別の2人を連れてきた。こう

して僕を嬲り者にする者が増えていくのだろうか? 新顔の2人

は共に僕と同じクラスで、新藤君は僕と同じくらいに成績が良い

。と言う事は、テストの度に順位が1位か2位になるので、勢い

ライバル関係・・・それも周りが囃したてるから、何時の間にか

敵対みたいになり、最近、新藤君は事毎に僕に突っかかってきて

いる。

もう一人の青井君はスポーツ万能の人気者でサッカー部員。だが

、付属の中学からのエスカレーターにしても、良くぞ入学出来た

! と言う劣等生だ。

Aは僕との微妙な関係を見抜いて・・・僕をいっそう惨めにする

為に新藤君を選んだのだろう。そして青井君は、成績第一位の僕

を最下位の者に嬲らせる意味なのかも!

僕はそのライバルと劣等生の目の前で、AとYの手で一糸纏わぬ

姿に剥かれてしまった。そして、すっ裸のままベッドに転がされ

、両手両足を4隅の脚に括られてしまった。その上、お尻の下に

枕を差し込まれたから、腰だけが突き上がった、とてもいやらし

い格好を強いられた。僕のライバルは僕に手こそ出さなかったも

のの、『良い気味だ』とばかり意地悪そうな目で見ていた。

それでも僕には目を瞑るしか対抗手段は無い。そのままアソコを

揉まれたが、その手の動きが前と違う。薄目を明けたら、その手

はYだった。そしてその手は僕を握ってグイッと根本まで・・・。

途中で痛くなって、そこまで引き下げた事はまだ無かったから、

僕が新藤君と青井君が居るのに「ギャァァッ」って叫んでしまっ

たのは仕方無いことだ。生まれた時からピッタリ貼り付いていた

包皮が引き離された痛さに加え、Yの手が勢い余って僕の玉を直

撃したから、僕は叫んだ後、「ウ、ウ〜ッ」って呻くだけで声も

出なかった。

でも、2度とあんな声を聞かせたくない。いや、聞いてなくても

出したくない。

10月14日の続き

 

・・惨めだった。劣等性はともかく、成績を競い合うライバルの

新藤君の目の前で幼児みたいに泣き叫んでしまったなんて! 皮

剥きなんて・・・それも、あんなに最後まで一気に野蛮な事さえ

されなければ・・・僕はじっと歯を食い縛っても耐えて居られた

のに・・・・。

残酷なAが僕の啜り泣きを伴奏に「ハハハ・・・痛かったべ。こ

の前、剥いた時に最後まで剥けないのが分かったけど。すぐに剥

ずに今日みたいな日の為に残しといたんだぜ。それでYに、新藤

の前で剥いてやれって言ったんさ」だって! どこまで根性が曲

がっているんだろう。

あれは新藤君に自分の恐ろしさを覚えこます意味もあったらしい

。「新藤はどうだ、剥いてやろうか?」と言われ、慌てて首を振

った新藤君の顔は青かった。今日の僕は、“言う事を聞かないと

こうなる”という、見本なのかもしれない。

でも、青井君に言ったのは、「青井はバッチリだそうだな」で、

「何で知ってるんですか?」と答えると、「うちのクラスの奴が

言ってたぜ、サッカー部じゃ時々、飛ばしっこの競争をするんだ

ってな?」とA。「飛ばしっこって、距離?」とYが聞くと「・

・・もあるけど、何回オナレるとか、どっちが先にイッチャウか

ってのも・・・」と青井君が言った。

そして、僕は次にAが「青井は相手をイカセルのが得意だそうじ

ゃないか! こいつをイカセてみな!」と言ったのと「いいっす

よ」と青井君が平然と答えたのに驚いた。青井君にとっては部活

で繰り返される“慣れた事”なのだろうか?

逃げるに逃げられずに首だけを振っている僕を、青井君は躊躇い

もせずに握ってきた。そして、一度皮を戻して被せ、そのまま皮

ごと上下にシゴキだした。それは僕のいつものやり方で、イクオ

ール一番気持ち良くなれるソフトな揉み方だ。

結局、僕は続けて2回も青井君にイカサレ、その後で新藤君にも

揉まれ・・・。

今、僕の腹はベタベタになっている。風呂に行ってシャワーを浴

びて無いし、なにしろ全部で7回、射精されれたんだから! 4

階目と5回目はAに、6回目はもうYに揉まれても勃たなかった

のに、青井君が「部ではこれを使うんだ」ってシャンプーを僕に

塗ってきて・・・。それでまたイッチャッたら新藤君に「スケベ

なことなんて興味ない振りしてるくせ、本当はすっごくスケベな

んだな」って笑われてもう1回。

彼らが飽きて止めたくれたのは、寮監の見回りに合わせた9時半

。Aは新藤君と青井君に「今の事を他の学年には秘密にしろ。た

だし、1年の奴らには教えて、俺

に逆らうなって、言っとけ」と言って部屋を出て行った。そして

、僕は慌てて室をかたずけて蛍光灯を消し、ベッドに入って息を

殺さなければならなかった。

Aがみんなを連れて部屋を出る時、「明日はお前が誰かを連れて

来い。新しい奴で2人か3人だ」と、Yに言ってたのが気に掛か

る。Yが連れて来るのは誰だろう? もしかして・・・僕を心配

してくれてる山田君とか田中君では・・・ああ、やだ、やだ。

 

 ☆

 

この少年にとっては地獄だったことでしょう。その翌日からAと

Yは必ず誰かを連れて少年の部屋に押し入って来たのです、それ

も毎夜!

連れてこられた者は、最初は驚きとAに対する恐れでこわごわ、

そして何時の間にかそれが大胆になり、思春期の強すぎる性の欲

望と相俟って、思いっきり邪な性の祭りを楽しむようになってし

まうのです。その強烈な経験は麻薬のように精神を蝕み、やがて

は自分一人でも獲物を嬲るようになっていくんです。

それが行き着くところは・・・獲物を裸に剥いて射精させる羞恥

責めから、自らの欲望の発散に進化する・・・そう、自慰を手伝

わせたり、それが獲物の躯を使う性行為そのものさえ、有り得る

のです。 

そこには少年特有の残酷さを見逃せません。少年は天使のように

清らか! は、普遍的ではないのです。その奥底はドロドロとし

た性の欲望に満ち満ちており、条件さえ揃えば即、マグマのよう

に噴出するのが少年なのかもしれません。

とにかく少年はこの日以来、この祭の必需品になってしまったシ

ャンプーで何回も無理矢理に勃たせられ、限界まで命の素を搾り

出されて狼藉の限りを尽くされるようになったのです。

淫靡な満足感を味わった加害者から開放された多少年は、慰み者

にされてぐったりした肢体を起こす事も出来ず、ただ泣くしかな

かったのではないでしょうか?

それから延々と1ケ月にわたり、少年はある時は克明に、また、

ある日は投げやりに、我が身に加えられた乱暴狼藉を記していま

す。

恐れていた山田君と田中君が来たのかどうかの記述はありません

でした。もしYに連れて来られたとしたら、やはりAの威力に負

けてしまった事でしょう。そして、少年に目を合わせる事無く、

嫌々と・・・。

書いてなかったのは、多分そうだったに違いありません。たとえ

、2人が意思に反して仕方なく少年に触ったのであっても、悲し

くってその手の動きを書くに書けなかったんだと思います。

可哀相に、日を追うに連れて日記の字が乱れてくるようになりま

した。字が滲んだ紙の汚れも毎日のようになっています。眠れな

い昨夜、涙の止まらない今、今夜は眠られるだろうか? 明日は

誰が僕を? と、少年の心はこうしてズタズタに裂かれて行った

のです。

11月12日 (水)曇り

 

 

今日の興行が終わってから「明日は4階で興行するからな」と言

われた。Aの友達が「俺達にも興行を見せろ」と言ってるらしい

。とうとう僕の噂が4階まで広がってしまったんだ。他階には漏

らすな!って事になってたのに、なんで?・・・既に共犯になっ

ている1年生が漏らす筈が無いから、たぶん、いや、絶対にAだ。

Aの部屋でないと言うことは集会室? いよいよ僕は見境なく恥

体を晒されるらしい。・・・もう僕は破滅するしかないんだろう

か? 思い切って先生に・・・家には秘密にしてくれって頼んだ

ら・・・。でも、なんて言って相談したら良いんだろう? 「A

とかY、それから皆に何回も解剖されて・・・○△とかжжまで

させられました!」なんて、僕、とても言えない。そうだっ、殴

られた事だけなら!「お金を持って来い」と言われたのも話そう。

 

 ☆

 

10日前くらいから、日記に興行と言う文字が出て来ていました

。詳しくは書いてなかったんですが、前後の文章から推察すると

、それは少年が演じるセックスショーであるとしか考えられませ

ん。苛めが少年の部屋からTV室になって、少年はAとY、及びY

が連れてきたゲストに弄られるだけでなく、それを不特定多数の

1年生達に見られ、あまつさえ、全裸で柔軟体操や開脚倒立、レ

スリングのブリッジ、時には盆踊りや舞台でヌードショーの真似

を強制されたようでした。

少年は一人で倒立が出来なかったので、観客の1人に足首を持た

れていたようです。故に、その目の30センチ前で大股を開くん

です。両手で体重を支えている為に足首を持って吊り上げられて

いると同じに、全くの無防備です。勢い、それが処刑に続きます

処刑は肩と首の後ろを床に付けた体制で激しく扱かれ、イキそう

になると申告をさせられます。そして口を大きく開けさせられ、

その瞬間、少年の性器は下に向けられ・・・即ち、開いた口を狙

い撃ちにされるんです。自分の白濁液を口に打ち込まれる惨めさ

、命中しなくとも自製のミルククリームでパックした姿になって

泣く少年、これが彼等が喜ぶ処刑なのです。

また、ヌードショーではお触りタイムからマナイタショーに持ち

込まれるし、よしんば、倒立とヌードショーが共に無かったとし

ても、当然のごとく公開のオナニーは免れません。因みに、観客

が少年を射精させるのが“処刑”、少年が自分の手で射精するの

を“自爆”と言って区別してたようでした。

そして今日、少年は自分の室のある2階だけでなく4階でも開催

すると宣告されたんです。4階は3年生達の部屋ですが、その集

会室は全寮生の集会が行われる為に2階のTV室と比べるべくもな

く広いのを知っている少年が、如何に悲嘆にくれたか?

もう堪りません。遂に少年は教師に訴える事を決心しました。た

だ、その場合に於いても自分の家には伝わらないように・・・少

年は両親に心配をかけないよう・・・両親の信頼を裏切らないよ

うと、最後の砦を守りました。 

でも、少年にとっては両親の自分に対する期待が重すぎたのでは

ないでしょうか? この決意は本当に正しかったとは思われませ

ん。少年の悲痛な訴えを聞いた教師がとった行動とは・・・。

11月13日 (水)晴れ

 

 

ああ、僕はなんて馬鹿なんだろう。先生なんて充てに出来ない

って、最初っから知っていたのに! 内密で調べてくれるどこ

ろか、あろう事か下校前のホームルームで公表しちゃうんなん

て・・・。

いくら何だって、僕が訴えた事をあんなにそのままに話をして

しまい、しかも、訴えたのが僕だってことまで・・・。

そのくせ、話すだけ話した後は、「以降は仲良くするように!」

で終わり。真相を追究しようとか、真剣に僕を助けようなんて

まるっきり考えていなかった。

僕は一体、どうしたら良いんだ。当然、YはAにこの事を報ら

せるに決まってる。僕はどんな仕返しをされるんだろうか? 

殺されるかも!

だから・・・だから僕は授業が終わるや否や、急いで帰ろうと

したんだ。部屋に閉じこもって鍵だってしっかりと掛ける心算

だったのに・・・。

でも、彼らの動きの方が早かった。僕は寮への帰り道・・・桜

並木のところでAとYに捕まってしまい、そのままAの仲間の

家に連行されてしまった。

仲間の家には家人が居ず、その代わりに僕達が着いてすぐ、見

るからに不良と分る3人がやって来た。みな学生ではなく、A

より年上のようだったけどAの言いなりになっている。どうや

らAの方が兄貴分らしい。

そこで僕は“チクッタ罰”だと言われて何人もから殴られた。

拳骨ではなくて平手だったのは、跡がついてバレルのを避ける

為に違いない。

それからAは3人の不良に、「僕の“コラシメ方”を考えろ」

と言った。何が答申されたのかは分からなかったが、どうせ僕

の自尊心を粉々にする内容だろう。

その通り、話が纏った彼らは僕を後ろ手で縛って正座をさせた

。そして、驚いた事にAが僕の前に脚を開いて立ってズボンを

下げ、目の前5センチのところに性器を取り出したのだ。呆気

に取られていると、不良たちは僕に「そこにキスをしろ」と言

う。

そんな・・・小便が出て来る所に口を付けるなんて・・・きっ

と病気になってしまう。でも・・・でも・・・。

ツーンと饐えたキツイ匂いが僕を襲い、吐き気がして夢中で頭

を振ったけど、不良達に身体を押さえられ、Yに頭を持たれて

ソコに押し付けられた。その上、Aが上から僕の鼻を摘まんだ

んで・・・だから・・・だから・・・。

なのに・・・なのに、それだけでは終わらなかったなんて。A

ったら僕の頭の後ろに手を廻してグッと引き寄せたから、鼻が

押し潰されただけじゃない。Aの性器がグーンと奥まで入って

来ちゃって、喉を突かれて咽ちゃうし涙は出て来るし・・・。

一生懸命に離れようとしたけど、そうはさせじと後ろからYが

押してくる。噛み付いてやろうかと思った時にAの声がした。

「歯〜立てるなよ・・・噛んだらお前のキ、ン、タ、マ、ぶっ

 潰すぞ」

Aならやり兼ねない! まだ握られてもいないのにキーンとし

た痛みが走ったような気がして、それで僕の企みはグズグズ

と・・・。

悔しくって悔しくって・・・。もう、僕の口は腐りだしている

のかも! だってもう、小便が出て来る場所が僕の口どころか

喉にまでに入っちゃって、咽せた時に飲み込んじゃった唾は、

Aの性器で汚されていた筈だから!

Aは背が高いから、正座させている僕の口の高さに性器を下げ

る為、僅かに膝を折っていた。でも、それは最初のうちだけで

、すぐに僕の顎に左手を当てて引き上げた。右手は後頭部から

放さずに自分の方に引き寄せたまま。それで腰をガンガン振っ

てもっと奥に押し込めようとする。

「こいつの口・・・女よりいいぜ!」

「Aさん、締まるの?」

「んいや・・・生暖くってヌメっとしててよ・・・ミミズ10

 00匹って、こんなんのかな?って」

それを聞いて、僕はハッとした。そう、これはセックスなんだ! 

僕は女の代用にされてる! ってことは間も無く・・・中等部

の時の保健体育の授業・・・。そして僕は、やっとその結末に

思い至った。

い、嫌だ。そんなものを口の中に出されて堪るものか! 僕は

男だ。男が男の精液を体内に入れられるなんて・・・。絶対に

生物の原則に反している。

お父さんが言っていた言葉“たとえどんな事があっても、男と

して譲れない一線がある。それは、誇りを踏み躙られることだ”

その誇りが今……。

その事態だけは・・・その事態だけは避けようとして手を突っ

張った。でも、僕の頭はAにガッシリと掴まれた上、更にYが

加勢している。Aは刺激になるからって、僕が嫌がって? い

て暴れるのさえ喜んでいるように思える。 Aがますます早く

、激しく腰を打ちつけてきて・・・。僕はととうその時を迎え

させられてしまった。

それまでより一層深くまで喉に突き刺さってたきたAの太い塊

がググーっと僕の喉を圧迫し・・・いったん上顎を突き上げて

また喉に突き刺さって跳ね回り・・・。 

多分、そのときは僕の喉は開きっ放しになっていたんだと思う

。それが気管に入らなかっただけ幸運だった? Aの精液は最

初、咽頭に当たったのは分かったが、そのまま意識をしないう

ちに食道に流れ込んでしまったらしい。

でもその後、Aがピクッピクッて腰を震わす度に口の中に溢れ

てきたのはぼんやりと覚えている。Aが吐き出す精液の量が僕

の食道を通過するより多く、かつ、頻度が早かったのだろう。

結果的に、僕は誰からの指図も受けずにAの精液を飲み込んで

しまったのだ。

徹底的に穢がされてしまった僕。死んでしまいたかった! で

も、自殺したら解剖されて・・・胃の中に精液が溜まってたと

、お父さんが知ったら・・・。

      ☆

少年はお父さんに、自分が穢がされてしまったのを知られたく

なかったんでしょう。“男として譲れない一線”を守る為には

、死ぬまで抵抗しなければならなかったんだと、思い込んでし

まったと思います。

然し、結果的に“泣き寝入り”をしてしまった少年には、この

先、まだまだ不幸が待っていたのでした。

11月14日 (木)晴れ

 

 

今日登校したのは朝、Yが迎えに来たから・・・いや、食堂に行

かなかった僕を拉致しに来たのかな?

いずれにしろ、僕は引きずられるようにして学校に行き、そして

その放課後、Aは遂に山田君と田中君を連れてきた。

二人は僕の親友。

だから絶対に・・・絶対にきて欲しくなかった。

2人だって僕を買う・・・親友の僕にフェラさせるなんて思いも

しない筈なのに、きっとAとYが腕力を使ったんだと思う。

山田君はYに背を押されて僕の前に立ったけど、そのまま動けず

に俯いてしまっていた。

するとYが僕に「お前がズボンをさげろ」って言い、僕は仕方な

くベルトに手を掛けた。でも、山田君が「止めてよ」と言って

その手を押さえた。

上を見たら泣きそうな顔だったので手を離したら、「ヤラなき

ゃ、そいつに俺のを舐めさせるぞ」とAが脅してきた。こんな

ヒドイ事をさせられる者を増やしてはならぬ!

僕はそう思って山田君のズボンを膝まで引き下ろし、パンツを

下げて山田君を握った。

そして、Aが「シャブッテイカセろ」って言うんで・・・。

口の中で山田君が急速に膨らんで行き、頭上で「ご、ゴメン・

・・僕、僕っ・・・」の声がしてすぐ・・・僕の喉を親友の精

液が通過していった。

そして、続いて田中君のも・・・。

確かに2人とも僕に”悪い”ってすまながってたけど、でもそ

の反面、僕の口で気持ち良くなってイッチャッタのも事実。

僕の口にダシた後で田中君が言った言葉「ダスつもり無かった

んだけど、あんまり上手いから・・・」が気にかかる。

山田君も頷いていたっけ!

上手い!

・・・僕がフェラするのが上手いって?

そりゃ、今まで何人にもサセラレてきたから・・・。

でも・・・でもあの2人、こんなになってしまった僕と、これ

からも友達で居てくれるだろうか?

堕ちちゃった僕を軽蔑するんじゃ・・・。

明日は僕、どんな顔して学校に行けば良いんだろう?

イヤだイヤだ。

もう我慢できない。

考えてみれば、こうなる前に学校を辞めるべきだったんだ。

でも、急に退学するって言ったらしつこく理由を聞かれるだ

ろうな!

僕がこんな惨めな目に合わされたって聞いたら、父さんはき

っと嘆くだろう。

母さんは泣いてしまうかも!

やっぱり僕は言えない。

でも・・・ここは出て行く。

もう決めたんだ。

家に帰らなくたってきっと何とかなる。

僕はもう働ける年に成ってるんだから!

勇気を出すんだ、もうこんな学校に未練は無い。

こっちから「グッバイ」だ。

地獄から抜け出すにも“グッバイ”って言うのは癪に障るけ

ど。フフッ、こんな時にこんな事を考えるのって、案外、僕

は冷静なのかも!

そうだ、ガンバレ僕・・・。

 

 

少年の日記はこれで終わっていました。

後がないという事は、たぶんその夜、少年は行動を起こした

のでしょう。

家に帰れない少年が辿るのは宿無し・・・甘い言葉に乗せら

れて行き着く先は・・・。

嫌で逃げてきた“少年売春”だってありうるのです。

この少年はどうだったのでしょう?

気になっても、これは10年以上前の事。

調べる術が無いし、第一、もう成人しているのです。

立派な大人になってることを祈るばかりです。

それと、私には全寮制の学校が今も数え切れないほどあるの

がもっと気にかかります。

偏差値に一喜一憂した少年がその鬱憤を晴らす為に、下級生

を犠牲にする風習が残っているのでは?

少年とは生来が残酷なものです。

下級生イジメはどんどんエスカレートして、性の好奇心に駆

られてこの少年のように・・・。

教師や舎監の管理は充分なのでしょうか?

歴史は繰り返します。

今も似たようなイタズラが繰り返されていても不思議では有

りません。

ひょっとすると、今夜もまたど

こかで、開き始めたピンクの蕾が狙われて・・・。