大好きな後輩と・・  敬

これは中学3年生、6月半ばの話。
新入部員が入って、丁度落ち着き始めた時期だった。
その日は土曜日で学校は休み。けれど午前中に部活があった為、剣道部員は稽古場へと足を運んでいた。

練習も終わり新入部員も2年生も3年生も皆帰り始めた頃………
俺は竹刀を直してから帰るからと友達に言って道場に一人残るつもりだった。
そうして竹刀を片手に静けさを取り戻した道場の床に腰を下ろしたときの事。
「ケイせんぱーい。」
「ケン?」
後ろに振り返ると視線の先には、部室から出て俺の元へと駆けて来る無邪気な後輩の姿があった。
俺が可愛がっている後輩の中でも、一際可愛く思える2年の後輩の謙だ。
「何だよ、まだ帰ってなかったのか…どした?」
「竹刀を直しているんでしょう?俺もささくれ出来ちゃって…一緒に直しても良いですか?」
「ああ、良いよ。」
俺が快く了承してやると、謙は満面の笑みを作りながら隣へと座った。
謙のその行動一つにも、俺は可愛さを覚えてしまう。
そもそも俺の好みは美形系よりも可愛い系寄りで、自分よりも小さい奴に弱い。

中でも謙は後輩の内じゃ一番小さくて、それでいて格好良い+可愛い。所謂ジャニーズ系のイケメン。
だからこんな俺に懐いてくれている事に、嬉しさを通り越して愛おしさを感じている。
「ケン、竹刀直し終わったら一緒に帰るか?」
「良いんですか?」
「ああ、昼飯奢ってやるからなんか食って帰ろうぜ。」
「やった、ありがとうございます!!」
「にしても、お前って良く俺なんかの後くっ付いて歩くよな…もしかして俺の事好きとか?」
少しでもこいつと二人で居る時間が欲しくて、食事の約束を取り付けたときの事だった。
こういうのを口が滑ったというのだろうか、言わずにおこうと思った言葉が出てしまった。

「…はいっ!!俺、先輩の事好きですよ?先輩みたいに強くなりたいとも思ってますし。」
暫くは目をパチクリとさせて驚いていた謙だったけど、直ぐに何時もの笑顔に戻ってそう答えてくれた。
(…っ、ヤバイ…可愛い…。)
「…じゃあ、俺とセックスすんのも平気?」
「………え?」
今度のは流石に耳を疑ったんだろうか、反応が返ってくるのが遅かった。
そして俺はそんな謙の両腕を掴み、無防備な躯を冷たい床の上へと押し倒した。
「うわっ!!ちょ…せんぱ…っ…」
「俺の事、好きなんだろ?」
「そ、それは…こういう意味じゃなくてっ…」
「俺も好きだぜ、謙…。」
「待っ…んんっ!!」
謙の言いたい事は分かるけれどその先の言葉を聞きたくなくて、何か言いたげな唇を塞ぐようにして口付けた。
噤まれた其処を舌で抉じ開けるようにして開き、そのままそっと舌先を挿れてみる。
噛まれるかもしれないと思ったけれど、意外にも謙は無抵抗だった。
というよりは、如何したら良いのか分からなくて戸惑っているようにも思える。

それを良い事に俺は忍ばせた舌を謙の舌裏へと移動させ舐め上げたり、内頬から歯列をなぞったりと好き勝手に謙の口内を犯していく。
「んんっ…ふ、ぅ…っ…」
チュクチュクという厭らしい水音に混じって、時折謙の口から漏れるくぐもった声が妙に色っぽくて俺の欲求を掻き立てる。
「っは…ん…」
「っふ、は…ぁ…」
ゆっくりと唇を解放してやると、互いの唇を繋ぐようにして銀色の糸が伝う。
それを見た目元を赤く染めて、罰が悪そうに顔を横に背けてしまった。
だけど俺がそれを許すわけなど無くて、顎を捉え直ぐにまた自分の方へと向かせる。

「まだキスだけだぞ、ケン?それともキスで感じちまったか?」
「違っ…!!」
反論する謙の下肢へと掌を滑らせていくと、謙の躯が強張った。
「違うか如何かは…これからしっかりと確かめてやるよ。」

「や、やだ…せんぱ…ひ、ぁ…」
目尻に涙を溜めて嫌々と首を左右に振る姿が、いっそう可愛く思えてその度に俺の下肢は反応を示していく。
「そんな風に抵抗したって俺の事煽るだけだぜ?」
「ふ、っや…せんぱ、ぃ…何、っで…」
「さぁ、何でだろうな?」
俺は笑いながら曖昧にそう返すと、謙が穿く袴の紐を解いた。
「っあ…」

潤んだ瞳で恨めしそうに此方を睨む謙の視線を無視して、行為を続ける。
緩んだ袴を少し下にずらすと、直ぐにチンポが露になった。
俺の視界に映った少し幼さの残るそれは、既に少し立ち上がり掛けていた。
「綺麗な色してんな…滅多にオナってねーんだろ?」
「っ…み、見ない、っで…」
「相当溜まってるだろうな…直ぐ楽にしてやるぜ。」
竿の部分をギュッと握りそのまま上下にシュッシュッとリズミカルに扱いてやると、手の中で大きく膨らんでいって先端から透明な液体が流れ出てきた。