一人の少年

一人の少年が、白の体操着上下を着て板張りの廊下に正座させられている。少年の顔はかたくこわばっている。やがて人の近づく気配がして、少年はあわててぴんと背中をのばす。
「竜生! さっきのは何だ!」
と怒鳴られると少年は半泣きの表情になって、
「ごめんなさい」
と口ごもる。すると少年の頬が乱暴につねられ、ぎゅうぎゅうと引っぱられたかと思うと、続けざまに両頬に平手打ちが飛んでくる。少年は体を硬くして両手を膝の上で握りしめ、ややうつむき加減になるが、黙って折檻を受け、頬は赤く腫れ上がっていく。

画面が変わり、学校の保健室のようなところで、少年が立っている。
「パンツ一枚になりなさい」
と命じられると、少年は体操着を脱いでパンツ一枚になり、身長を計測する器具に上がる。少年のパンツは無地の白のブリーフである。すると、
「誰が勝手に上がっていいと言った。降りなさい。お仕置きだな」
あわてて器具から降りる少年の尻が、竹のへらでパンパンパンと十回叩かれる。さらに少年を気をつけの姿勢できちんと立たせ、横を向かせて、パンツの上から少年の性器のところを針金のハンガーでパシッパシッと百回続けて打つ。少年は痛さのあまり腰をかがめるようにするが、その度にハンガーで尻を打たれ、あわてて気をつけをする。その後は身長体重と順調に計測が進み、それが終わったところで、カーテンの奥にうながされる。少年は検査官の前に気をつけの姿勢で立つ。
「まずパンツの上からさわるよ……パンツぴっちりしてるし肌触りもいいね……うん…おちんちん柔らかいね……おしりはどうかな…ちょっと机に手をついて腰曲げて…おしりの丸みはどうかな……柔らかいね……おしりの割れ目パンツから透けて見えるかな……ああ、ちょっとだけね……はいここまで合格」
そう言いながら検査官は、少年の身体をパンツの上から触ってみる。まず全体を撫でるようにしてパンツのサイズと肌触りを確認した後、たっぷり時間をかけて股間を揉んだり尻を撫でたりして、それから少年に後を向いて机に手をつかせ、尻を出すような格好をさせて、尻の割れ目がパンツからどれくらい透けて見えるかを確認する。それが済んでもう一度少年が検査官の方を向いて立つと、検査官は両手で少年のパンツを尻の下まで下げる。少年の性器はまだ毛が生えていない。そしてまず睾丸を一つずつぎゅうっと握ってみて硬さを調べる。
「柔らかくてくりくりしてるね……」
「痛い……痛い……」
次にゆっくりとペニスの皮を剥いて先端部を出させ、そこを指で擦るようにする。
「痛っ……」
少年は激しい痛みにうめく。ペニスの裏や陰嚢の裏も返して調べた後、検査官は少年に後ろを向かせ、机の上に上体を倒して脚を少し開かせる。そうやって肛門が見えるようになると、少年の肛門に指を挿入し、中の感触や入り口の広がり具合、柔らかさを検査する。
「肛門赤くてきれいだね……しっとりして柔らかいし……ちょっとせまいかな…」
少年は歯を喰いしばって耐えているが、体を震わせて頬に涙が伝い、机の上は涙とよだれでべっとりぬれる。

画面が変わり、古い木造家屋の薄暗い和室。窓は開いているが、夜なので明かりは入ってこない。蝉の鳴く声が煩く響いてくる。青白い走馬灯が点っている。笠はゆっくりと回転して部屋の中に模様を描いている。部屋の中央に、パンツ一枚の少年が四つんばいをしている。少年は体を硬くして背なかを反らすようにし、表情もこわばっている。少年の薄手の白いブリーフは尻のところがぴんと張りつめていて、そこにも水色の模様が映る。カメラが少年に近づいていくと、少年の尻が平手でたたかれる。カメラは少年の尻と顔の表情を捉える。少年は両腕をふんばって体がぐらつかないようにしている。百回たたかれると、次は背なかがたたかれる。背なかは五百回たたかれ、少年の皮膚に赤い模様ができる。それが済むとパンツが脱がせられ、再び尻が百回たたかれる。少年はパンツを脱がせられる時、恥じらうように目をちらちらと動かし、頬を赤くする。百回目が終わると、少年はまっすぐに腕を前にのばしてひたいを畳につけるようにすると、膝を開いて肛門を見せる。しばらく少年の肛門が愛撫されたあと、そこが舌の先でなめられる。そして浣腸器が挿入されると、シャンプーが直腸に注入される。アルカリ性のシャンプーが少年の直腸で燃えるような痛みを生じさせると、少年はうめき声をあげる。浣腸器がぬき取られると、すぐに少年の膝の間に細長いバットが置かれ、少年は姿勢を崩さないまま、そこに排せつする。それが済むと肛門がていねいに拭われて汚物が片づけられ、再び浣腸器が挿入されると、今度は熱い湯で割った酢が注入される。そしてまた新しいバットが用意され、少年が酢をすっかり排出すると、今度は先ほどよりも念入りに肛門が掃除されて、バットはすぐに片付けられる。少年は相変わらず姿勢を崩さずに尻を開いている。すると少年の肛門にクリームがぬられ、時おり指が喰い込んですべりが良くなったことを確かめると、ゆっくりと少年の肛門が犯される。少年は激しい苦悶の表情を浮かべながら、黙って歯を喰いしばって耐えている。それが終わると、今度は少年の尻にむちが打たれる。むちは少年の皮膚に赤い縞模様を作っていき、少年はうめき声を洩らすが、脚をふんばって耐える。むち打ちが終わるとようやく少年は姿勢を崩し、ぐったりとうつぶせになる。すると少年の尻がまさぐられ、一本の白い蝋燭が肛門に差し込まれて立てられる。そこに火がつけられ、カメラは次第に溶けてたれてくる蝋がしみ込む少年の尻と、苦痛にゆがむ少年の顔の表情を写す。