宴肴

私の目の前には、拓馬の恥部が余すところなく広げられていた。
拓馬の意思を完全に置き去りにした、「君は、顔とお尻の穴、どちらが見たい?」という、会長の問いに答えた結果だ。
四つん這いになって上体を下げ、これでもかというほど股を開いた格好。さらに会長の命令で、拓馬は、自分の両の手を二つの尻たぶにあて、穴を見やすいように広げている。
汗と大豆にまぶされていた粘液でピカピカと光るピンク色の肛門はもちろん、会長たちが嘲笑っていた茶色い陰嚢の裏筋までも丸見えだ。勃起した茎はよく見えないが、タラリと机まで垂れたいやらしい発情の証はしっかりと見える。そして、少し身体を右に曲げると、机にペタリと張り付く拓馬の泣き濡れた横顔が見えた。

「・・・お、、、おねがいでず・・・・ぼ、、、、ぼぐの・・・だいずを・・・・う、うげどめで、、、、ぐだざい・・・・・」
肛門を人前に突き出しそれを広げるという、それは間抜けな姿で、拓馬が哀願を始める。
このような排泄には向かない体勢では、上手く大豆を皿の上に入れられない。そのため、肛門に皿をあてがってもらい、排泄の世話をしてもらう必要がある。というのは会長の言だ。
「ほら、もっとちゃんと大きな声でお願いしなさい。」
「・・・お、おねがいじまずっ!ぼぐの、、、ぼぐのだいずをうげどめでぐだざいっ!」
「お、おねがいじまずっ!ぼぐの、、、ぼぐのだいずをうげどめでぐだざいっ!おせわをじでぐだざいっ!」
「おねがいじまずっ!おねがいじまずっ!」
涙声で何度も何度も繰り返されるおねだり。私は、あまりにの興奮に、その言葉が自分に向けられているということを忘れていた。我に返って皿をあてがい、「いいぞ」、と言ったときには、拓馬は、ハア、ハア、と肩で息をしていた。

1.
私が懇親会に呼ばれたのは今回が初めてだった。
懇親会は三ヶ月に一回、都心から少し外れた料亭で行われ、十数名の我が社のトップが集まり、親睦を深めるものだ。
今回は、二ヶ月前、40代ながら取締役員に昇格した、私の祝賀会も兼ねているという。
なるほどさすが会社のトップが集まるとなると、会場の料亭も、落ち着いた純和風の高級料亭だった。

「皆、よく集まってくれた。今回は山内君の祝賀会でもある。大いに楽しんでもらいたい。」
もう初老とも言えない年齢の会長の挨拶が終わると、次々に高級料理が運ばれ、懇親会が始まる。適度にお酒も入り、私は年上の役員に可愛がられながら、懇親会を大いに楽しんでいた。

「さて――」
懇親会が始まってから一時間ほど経ち、豪華な食事を堪能した後、会長が口を開いた。
その瞬間、騒がしかった部屋が一瞬で静かになり、会場の雰囲気が一気に変わる。

「今回もいいモノが用意できたらしいぞ。」
会長はそういうと、口元をゆるませ、ポケットから携帯電話を取り出すと、短く、連れてこい、と言った。そのとき、私の気のせいだろうか、ゴクリと生唾を飲むような音が座敷に響いた気がした。

しばらくすると、部屋のふすまの向こうから、失礼します、という声が聞こえ、黒いスーツを着た男二人が、一人の少年を連れて、部屋に入ってきた。少年は、白いカッターシャツに黒い制服のズボンを履いている。今まで学校にいました、というようないでたちは、高級料亭では明らかに浮いていた。
私は、なぜここに制服を着た少年が連れてこられたのか全く分からなかったが、周りを見回すと、自分以外の皆は、薄気味悪い笑みを浮かべ、舐めるように少年を見ている。
「こっちに来て座りなさい。」
会長がそういうと、ふすまの前に立っていた少年は、二人の男に背中を押され、顔を強ばらせながら、上座に座る会長の隣に腰を下ろした。

「これはこれは、話には聞いていたが、本当に可愛い美少年じゃないか。」
会長は顔をほころばせ、少年を連れてきた男たちと少年の顔を交互に見ながらそう言う。確かに会長が言うとおり、まだ幼さを残す可愛いらしい顔立ちで、ワックスで遊ばせた髪型の少年は、私が見ても女の子にもてそうだと感じた。

「会長、その少年の素性は?」
どこからか声が上がった。
「ああ、この子はな、我が社から融資を受けている工場の責任者の一人息子だよ。」
会長はほくそ笑み、少年の頭を撫でながら説明するが、その間少年はじっと俯いたままだった。
会長の話によると、少年の父親は我社から融資を受けていたのだったが、経営が悪化し、我社に救済を求めてきたらしい。そして、その救済の条件が息子の譲渡だったという。
少年の父親は悩んだが、千人近い従業員を抱えているという責任と、『息子の身体で必要な金額が稼ぎ終わればちゃんと返してやる』という言葉に負け、息子の身体を会社に渡すことを了解したそうだ。
私は、初めて闇での人身売買を目の当たりにし、言葉も出なかったが、少年が会長に命令され机の上にのぼり、脱衣を始めると、今まで感じたことのない興奮を覚えた。
「ふふ。お父さんのことは、今日の学校帰りに聞いたんだろう?」
「・・・はい。」
会長のいる方向に向かって立ち、カッターシャツのボタンをできるだけゆっくりと外している少年は、俯きながら、今にも消えそうな声で、会長の問いに答えた。
「ここに向かう車の中でいろいろ話を聞いたと思うが、もうお前の身体は我社のものだ。」
「・・・はい。」
いたいけな少年が父親のため、工場のために身体を売られた。なんとも惨たらしい話だ。しかし、私たちの目の前で衣服を脱いでゆく少年は、自分の不幸な運命に逆らえないことを悟ったのだろう。可愛いらしい顔は歪んでいるが、抵抗はしなかった。
「これからはお父さんに渡したお金を身体で稼いでもらう。今日はそれに向けて身体を慣らす準備運動の日だよ。」
会長は、机の真ん中でストリップをしている少年に言う。カッターシャツはすでに脱ぎ終わり、足元に落ちていた。
「ほら。早く、Tシャツも脱ぎなさい。命令に従わないと、お父さんやお母さん、それだけじゃなく大切な工場の従業員の人たちが路頭に迷うことになるんだよ。」
そう言われ、少年はもじもじとしながら、アルファベットの書いた赤いTシャツも脱ぎ捨てた。筋肉はつきつつあるが、まだ幼児体型を残す上半身が露わになり、それだけで少年は恥ずかしそうに俯いている。
少し埋没した乳首、スベスベで綺麗な腹の上に控えめに佇む小さな臍の穴。私の心臓が高鳴るのを感じた。
「よし。次は下だな。脱ぎなさい。」
言われて、少年は少し躊躇うが、カチャカチャとベルトを外すと、ファスナーを下ろし、ゆっくりと学生ズボンを足から抜き取った。そして、ついに少年は、紺色のライン入りのトラクンスと少し長い白い靴下だけの姿になる。
私は、目の前の、無駄毛の無いすらりとした女のそれよりも綺麗な足に興奮し、思わずゴクリと生唾を飲み込んでしまった。隣の人間に気づかれていないだろうか。
「おお。意外に靴下は真面目だな。」
「・・・・・・こ、校則だから・・・。」
その少し生意気そうな顔に似合わず、校則はしっかり守るというまだ子どもらしい健気な心は、ますます私の興奮を高める。
「なるほどな。それじゃあ、靴下はいい。そのパンツを脱げ。」
ついに会長は、羞恥の根源を隠す最後の砦を取り去ることを命令した。

2.
やはり、パンツを脱ぐのには抵抗があるのだろう。少年は顔を伏せ、パンツのゴムに手を掛けたままそこから先に進めない。
「早くそれも脱ぎなさい。」
私の思っていたことを会長が代弁した。
「言うことを聞かなければ・・・。分かっているね?」
少年に拒否権はなかった。
「・・・はい。」
少年はそういうと、ギュッと目を閉じて、私たちの視線を浴びながらその一枚を一旦膝までずりおろし、そして顔を赤らめ、身体から完全に剥がした。
少年は股間を押さえながら脱いだため、まだ性器は露わになっていないが、それ以外の身体のラインは全て見てとれ、小ぶりなお尻の膨らみも分かる。少年は、恥ずかしさに俯いてギュッと目を閉じているが、下から見上げている私たちには、その愛玩動物のような表情をしっかりと見えた。
「ほぉ。」
座敷に声が漏れる。靴下だけを残したほとんど全裸の状態で、内股気味に両手で股間を隠している少年の愛くるしさに、私も皆と同じように思わずため息のような声をこぼしてしまった。

「ほら。おちんちんを隠さない。ちゃんと私たちに見せるんだ。」
私たちとは対照的に、会長は冷静だった。固く目を閉じて必死に羞恥に耐える少年に容赦なく次の命令を出すのだ。
「ほら、手は横。きをつけしなさい。」
そう言われて少年は、ううっ、と呻き、恥ずかしそうに身体をくねらせながら、右手、そして左手と、スライドさせるように股間から手をどける。そして、身体を震わせながら太ももに両手をやった。

「ははは。可愛らしいおちんちんじゃないか。少し剥け始めているね。おけけもちょろっと見えるなあ。」
会長が言ったとおり、露わになったそれは、本当に可愛らしいペニスだった。少し亀頭を覗かせた小ぶりなそれと、その上を薄く飾る控えめな若草は、思わずドキリとさせるものだ。皆も同じなのだろう。周りに目をやると、皆、ぎらついた目で少年のそれを見ている。明らかに興奮していることが分かった。

「か、会長。私もこの子の股間を見てもよろしいでしょうか。」
突然、声が上がった。なるほど、私の位置は会長に近いところだったため、机の真ん中に立つ少年のペニスがよく見えたのだが、後ろのほうの人間にはお尻しか見えないのだろう。
「ああ。結構だ。見たい者はみんな前のほうに来なさい。」
会長はその裸体がさも自分のものであるかのように言い、手招きした。すると、後ろのほうにいた者も前のほうに集まり、全員が少年のペニスを見る格好になった。
しかし、よく考えると、『この子の股間を見てもよろしいでしょうか。』など、普通の常識ある大人が発する言葉ではない。
だが、皆、目の前の可愛らしい全裸の少年に性欲を刺激され、理性が薄れているのだ。その発言を『なるほど』などと思った私も同様だろう。少年を正面から見られる位置に全員が集まり、私を含めたギャラリーは淫猥で粘ついた視線を少年に送っている。

「ぁああ・・・・いやぁ・・・・みないでぇ・・・・・。」
少年はあまりの羞恥に顔を耳まで真っ赤にし、手を握ったり開いたり、太ももを撫でるように動かしている。白い靴下だけを履いたままの華奢な両足は内股気味のまま、カクカクと震えていた。
「ほら。足を開いてよく見えるようにしなさい。」
会長は、正面から舐めまわすように靴下一枚の少年の裸身を見ながら次の命令を出す。
「・・・・ぁあぁあ・・・・・・ゆる、、、、、して・・・・・・。」
「駄目だ。ちゃんと足を開きなさい。君の体は我社のものだ。拒否権はないよ。」
「・・・・ぁああぁあ・・・・・・。」
結局、少年はどんな哀願を通じないと分かると、ゆっくりと足を開き始めた。
「ほら。もっとしっかり開きなさい。それに、そのクネクネ動いている手も邪魔だな。両手を挙げてバンザイしなさい。」
「・・・・ぁああぁあぁぁ・・・・みないでぇ・・・・・。」
そういいながら、少年は会長の言うとおりに足を広げ、両手をあげる。
「もっとだ。膝は外側に向けられるだろう。両手も、もっとピンと上げろ。」
会長は無慈悲にも命令を続け、少年は、ぁああぁあ、と嗚咽を漏らしながら言われた格好になった。
「背筋もちゃんと伸ばす。胸を張りなさい。」
「・・・・・・・・・・・はい・・・・・。」
前かがみになって、少しでも隠そうとしているその健気な抵抗も、会長の前では意味をなさない。目ざとく指摘され、少年は下唇を噛んで背筋を伸ばした。
「あっ、あっ、あっ」
机の上に全裸で立たされ、見てくださいと言わんばかりに股を大きく開いたガニマタ状態で、まだ毛の生えていない腋が見えるまで両手をあげる。中学生で思春期真っ只中の少年にはつらすぎる格好だろう。
少年は顔を真っ赤にして、全身をプルプル震わせていた。愛くるしい目は涙が滲み、少年はなんとかそれをこぼさないように下唇を噛んでいる。

かわいそうだ。そう思った。しかし、私の股間は膨らんでしまっていた。
今日の昼までは普通の可愛らしい中学生だった少年が、自分の意志とは関係無く人権を剥奪され、大勢の人間の前で奴隷のように素っ裸でこの上なく恥ずかしい格好にされている。私は、こんな異常な状況に、言いようのない昂ぶりを感じているのだ。
いつの間にか、欲望が理性を押しのけ、私は、もっとこの美少年の痴態が見たいと思うようになっていた。

3.
「ふふ。よし、それじゃあ自己紹介を始めなさい。」
靴下一枚の裸であられもない格好をしている少年に、会長は次の命令を出した。しかし、少年は目を閉じて唇を噛み、身体をガタガタと震わせているだけで何もしようとしない。その姿はあまりにも愛おしく、思わず私の顔はほころんでいた。
「ほら、名前と年齢と何か挨拶を言うんだよ。」
会長はそう言いながら、平手でペチペチと少年のふくらはぎを弱く叩いて催促する。
すると、少年はあきらめたのか、自己紹介を始めた。

「お、、、大崎、、拓馬、じゅ、じゅうさんさい、、、、ちゅういち、、、、、、、、、です。」
何とか絞り出したような声だ。
「・・・ふう。君は、自己紹介するときに目をつぶったままやるのかい?」
会長はあきれたように言う。
なるほど、私はあまり意識しなかったが、少年は目をギュッと閉じたままだ。
「・・・それでいいと思うのか?さっきは目をちゃんと開けていただろう。」
会長の声には少し怒気が含まれている。
「・・・そ、それは、、、」
「ほら。目を開けて私たちの方を見なさい。」
会長の声に少年は負け、嗚咽を漏らしながら固く閉じていた目をゆっくりと開けた。
やはりその目は赤いままだ。その浮かんだ涙を零さないためなのか、羞恥のためか、少年の顔は少し斜め上を向いている。

「ほら、ちゃんと前を向いて。私たちを見なさい。」
会長はまた少年の剥き出しの足を叩く。
「・・・ぅ・・・ぁぅ・・・・・」
少年は、視界に私たちを入れるのが本当につらいようで、首は正面を向けたが、嗚咽を漏らし、何とか目はそらそうとしている。
「ダメだ。ちゃんとこっちを見なさい。目をそらさない。」
会長は容赦せず、少年にしっかりと前を向いて自己紹介するように命令した。

「お、、、大崎拓馬、じゅ、じゅうさんさい、、、、です。」
何度も注意され、やっと少年は、私たちを見つめ、自己紹介を始めた。拓馬と名乗った少年のその声は、芯がなく震えていた。そして、その両足も、今にも崩れそうなほど、ガタガタと震えている。無理な姿勢を強いられているためだけでなく、恥ずかしい裸身に向けられた前方からの強烈な視線が、その震えにつながっているのだろう。

「ほら、挨拶はどうした。」
そうだ、まだ挨拶が残っている。私は会長のその言葉で思い出した。
「何か言いなさい。」
会長は催促するが、拓馬は何も言えず、唇を噛んで震えている。
確かに、机の上で全裸になって、手足を全開に開いて身体を隅々まで衆目に晒しているこの状況では、だれもまともな挨拶などできないだろう。私は、この少年の今の置かれている状況を自分に置き換えてみて、いまさらながらぞっとする。
「・・・・ふふ。まあ、自分で考えるのは、中学生には難しいか。」
拓馬が震えたままでいると、会長の声が猫撫で声に変わった。
「仕方ない、それなら私の質問に正直に答えなさい。」
不敵な笑みを浮かべて会長が言うと、拓馬は怪訝そうな顔をしたが、コクリと頷いた。

「まず一つ目。部活は何をやっているんだい?」
「・・・・・・さ、サッカー、、、、で、す。」
「こら。足が閉じかけているぞ。もっと膝を外に向けて、おちんちんがよく見えるようにしておくんだ。」
「・・・・・・ぁ・・・は、はい・・・。」
会長に姿勢を正され、拓馬は無意識に内側に向かっていた足を開き直す。
「よし。それじゃあ二つ目・・・・・・。」
会長は他愛も無い質問を繰り返した。好きな食べ物は何か、趣味は何か、学校での成績はどうか、等々、少年が机の上で素っ裸で滑稽な格好をしていて、時折姿勢を直されること以外、さながら中学受験の面接のようだった。

「・・・・・・なるほどな。それじゃあ、女の子から告白されたことはあるか?」
突然これまでと質問の系統が変わり、今までおとなしく質問に答えていた拓馬の表情が歪んだのが私にも分かった。
「・・・・・・それ、、は・・・。」
「答えなさい。」
「・・・・・・あっ、、、あ、ります・・・。」
拓馬はすでに紅潮していた顔を更に赤く染め、消えてしまいそうな声で言った。皆は固唾を飲んでその、拓馬の一言一句を聞き漏らさないように集中する。
「なるほど。お前はもてそうだからな。で、何人から告白された?」
「・・・・・・ひと、、り・・・。」
「ほお。で、その女の子と付き合っているのか?」
「・・・・・・ぁああ・・・。」
「言いなさい。」
「・・・・・・つきあってます。」
「ははは。可愛らしいことだ。中一で彼女がいるのか。」
私は、拓馬に彼女がいることに驚いた。しかし、よく考えると、最近では小学生でもいるものはいる。中学生でこの容姿なら、別段驚くことでもないのかもしれない。

「それなら、もうオナニーは知っているだろう?」
話の流れからそろそろ来るだろう質問が来た。
予想はしていたが、あまりにも生々しい言葉だ。
拓馬も戸惑っているのか、何も答えない。
「ほら、『オナニー』だよ。」
「お、、、、なに・・・・・・?」
「知らないのか?」
「・・・・・・な、に、、、、、それ・・・?」
「『マスターベーション』だ。聞いたこと無いのか?」
会長の口からまた直接的な言葉が飛び、笑えばいいのか、真剣に聞けばいいのか分からなくなり、周りを見ると、皆、薄ら笑いを浮かべていた。
「・・・・ま、すたー・・・・?」
拓馬は困惑している。
本当に知らないのか?
しかし、よく考えてみると、この年齢でその行為を知っていれば、単語を聞いただけで動揺するだろう。だが、拓馬はそうでない。本当に知らないようだ。

それにしても意外だった。彼女がいて、しかも皮も少し剥け始めているのに、自慰行為を知らない。
友達と遊ぶ感覚で女の子と付き合っているのだろうか?
中一なら、それも珍しくないのか?
いや、友達とそんな話をしないのか?
いずれにしても、私は、少し生意気そうな顔の少年の純朴さに心惹かれていた。

「ほう。本当に知らないようだな。」
拓馬の身体を上から下まで舐めるように観察していた会長も、私と同じ結論にたどり着いたようだ。
「分かった。もうその格好はやめていい。その場所で正座しなさい。」
目をぎらつかせ、今にも涎を垂らしそうな会長の顔は、老人とは思えないほどいやらしいものだった。

4.
まだあどけない顔をした可愛い少年が私たちの前のテーブルの上で靴下一枚の素っ裸で正座している。
それは、今まで運ばれてきたどんな高級料理よりも私の心を魅了するものだった。
少年が正座することによって、顔の位置が下がり、涙を浮かべた半泣きの顔がさっき以上によく見える。
「ほら。前かがみになるな。ちゃんと胸を張りなさい。」
「・・・はい。」
「モジモジしない。しゃきっと身体を止めて背筋を伸ばしなさい。」
「・・・・・・よし。いいだろう。」
この少年もよく頑張っているものだ。机の上で靴下だけを身につけたほぼ全裸で、背筋を伸ばし、大股を開いて正座。こんなに恥ずかしい格好を大勢に見られれば、普通の子どもならもう泣いてしまっているだろう。しかし、この子は涙を滲ませているが、気丈にも唇を噛んで必死にこらえている。涙を零さないことが、命令に従っても、心までは屈服しないという、私たちに対する最後の抵抗だと考えているのだろうか。
しかし、その健気な努力が、更に私たちの欲情を煽っているとは、思いもしないのだろう。

「それじゃあ、拓馬くん。おじさんたちが『オナニー』を教えてあげよう。」
会長の言葉で本番が始まった。
「だれか、拓馬くんに教えてあげる者はいないか?」
会長が私たちの方を向いてそう言うと、一斉に、私が、という声が上がった。もちろん、私も挙手した。
私は初めての懇親会であるにも関わらず、この少年の尋常ならざる魅力にとりつかれてしまっているのだろう。理性は『ダメだ』と言っているのに、欲望が止まらなかった。
「ふふ。よかったねえ拓馬くん。君は人気者だ。」
会長は、ほぼ全員が挙手したことに笑みを浮かべ、楽しそうに拓馬に言った。当の拓馬は、何をされるのかわからず、プルプルと身体を震わせ、それでも命令に従い顔は伏せずにいる。

「さて・・・・・・・・。今日は山内君の祝賀会でもある。今回は山内君にやってもらおうかな。」
会長は、少し悩んだ後、私の方を見てそう言った。
「えっ?いいんですか?」
思わず大きな声を出してしまった。純粋に嬉しかったのだ。無垢な少年に自慰行為を教える。こんな興奮、今まで体験したことがない。人の目がなければ、大人気なく飛び跳ねてしまいそうだ。
「本当に私で・・・?」
「ああ。いいんだよ。楽しみなさい。」
会長はまた、少年の裸体がさも自分のものであるかのように言ってのけた。
「さ。拓馬くん。この山内君が君に教えてくれるそうだ。」
「・・・・・・は、、、、い。」
会長に私を紹介されると、拓馬はゆっくりと首を曲げ、私を見つめた。
吸い込まれそうな純粋な瞳。それは、涙で潤み、余計に透明度を増しているように見えた。
私は思わず生唾を飲み込んでしまった。心臓の高鳴りが尋常でない。

「よし、じゃあ拓馬くん。向きはこのままで山内君の近くに座りなさい。」
「・・・はい。」
拓馬は、言われた通り、会長に指を指された私のすぐ前に座り直した。身体の側面がちょうど私の目の前に来ている。
「ほら。足を開いて。手は・・・そうだな、後ろに回しなさい。」
「・・・はい。」
命令通り、拓馬は正座のまま足を限界まで開き、手を後ろに回した。言われなくとも背筋はピンと伸ばし、恥ずかしそうに唇を噛んでいる。

「それじゃあ山内君。この子のおちんちんを触ってあげなさい。」
「は、、、はい。」
緊張で声が震えた。しかし、ゆっくりと横から拓馬のペニスに触れると異常な興奮が押し寄せてきた。
「あっ・・・ぁぁ・・・。」
私の指がそれに触れると、拓馬は吐息のような声を漏らした。
可愛い。
私は、思わずにやけそうになる顔を必死で直し、少しだけ頭を出している亀頭に触れてやる。
「ぁぁん・・・・はぁ・・・・・いやぁ・・・・・・。」
よほど恥ずかしいのだろう。拓馬は、顔だけでなく、胸までも薄ピンク色に染めて、目を閉じてしまった。
「こら、拓馬くん。ちゃんと目を開けなさい。オナニーを教えてもらっているんだよ。」
「・・・・ぁっ・・・くっ・・・・・は、、、、い。」
会長に注意され、拓馬はまた目を開き、首を曲げ、私を見つめた。今にも泣きそうな目が、私に『やめて』と訴えている。
「どうだい?きもちいいかい?」
そんな顔を見て、思わず、心の中で繰り返していた言葉が漏れてしまった。私は、しまったと思ったが、誰も何も言わない。皆、興奮に飲まれているのだろう。
私は少し安心すると、亀頭の先端を撫でながら、拓馬の綺麗な身体を舐めるように見回した。
少し埋没し、色素の沈着の無い薄ピンク色の乳首と、控えめな大きさながら、乳首と同様にその存在を主張する臍。それらで飾られた艶やかな上半身は、羞恥と屈辱に震えながら、クネクネと前後左右に動いている。後ろに回している手は、正面からは見えないだろうが、グー、パー、グー、パー、という動きを繰り返し、それが少年の焦燥感を視覚で感じさせ、私の心拍数を更に高めた。
「・・・・・ぅ・・・・・ん、、、、、んんっ、、、、、ぁ・・・・・・」
拓馬は、何とか声を出さないように努力をしているが、鼻から漏れる息は確実に荒くなっている。
一挙一動が本当に愛くるしい。私のモノは最大限に怒張していた。
「ああっ。」
しばらく愛撫を続けると、恥辱に耐えていた拓馬が、大きな嬌声を上げた。
そして、その声と同時に、私の手を通して、柔らかかったそれに芯が入ってきたのが分かる。
ついに始まった。
私は、その反応を楽しもうと、拓馬のペニスから手を離す。
すると、その瞬間、拓馬は、ぁあ、と消え入りそうな声をあげ、素早く足を閉じ、両手でペニスを覆った。さすがに、勃起の瞬間は見られたくないのだろう。
しかし、この会場でこの子の味方などいない。
「こら。隠すな。そんな格好が許されるわけないだろう。」
当然、拓馬の反応に会長は怒鳴る。
そして、私は、その声と同時に思わず机の上に上り、後ろから拓馬の手首を掴んで、恥部を覆う手を無理矢理引き剥がした。首をもたげていくペニスが完全に人目に晒される。
「ほら、隠さないでみんなに見せてあげようね。」
そういいながら、私は拓馬の腕を持ち上げる。
「ぁっ、、、あっ、、あっ、、、ぁぁあぁ・・・・・いや・・・・いやぁ・・・・・・」
拓馬は泣きそうな声を上げるが、私は、会長と同じように、容赦などしなかった。
「ほら、みんな、拓馬くんのかわいいおちんちんを見てるよ。」
「はなしてぇ・・・・おねがい・・・・・はなしてぇ・・・・・・・・・」
そんな哀願を無視し、私はそのまま腕を引っ張って立ち上がり、無理矢理拓馬をバンザイした格好で膝立ちにさせる。
「ぁっ、ぁぁっ、いやっ・・・・・・みないでぇーーーーーーー!」
拓馬は、必死で見られないように身体を捩って暴れるが、全く無意味だ。めいいっぱい首を振って暴れるさまは、さながら幼子が母親に許しを請うようで、およそ中学生とは思えないものだった。
「ぁぁあぁ・・・だめぇ・・・だめっ・・・みないで、、、、みないでぇ・・・・・・」
拓馬は、あまりの羞恥にガクガクと身体を震わせ、私たちに哀願するが、誰一人として目をそらさない。
「あっ、あっ、ああぁ・・・・・」
自分がどれだけ反応するなと念じても、思春期の体は止められないのだろう。拓馬は、情けない声を上げながら、大勢の前でそれをビクンビクンと限界まで勃起させた。
「ははは。勃っても、自然には根元まで剥けないのかな。」
「ふふ。かわいらしく、ビクビク動いているぞ。」
「大きさは、、、中一にしてはなかなかのものだ。」
周りの男たちが口々に感想を漏らす。
それは更に拓馬の羞恥心を煽った。
「いやっ・・・いやぁーーーーーー!」
拓馬はクネクネと身体をよじり、内股気味になって、なんとか隠そうとするが、私が手をバンザイの状態で固定しているため、勃ちあがったものは全く隠せない。
「ぁぁああぁああ・・・・・やだぁ・・・こんなのやだぁ・・・・・・」
見世物のように、勃起という恥ずかしいシーンの一部始終を私たちに晒されたのが、よほどつらかったのだろう、ついに拓馬は、一筋の涙を頬へ零した。

5.
「はは。山内君。君もなかなかやるじゃないか。」
会長は上機嫌で私の行動を誉めた。私は、少し気恥ずかしくなるが、暴れる拓馬の両手を持ったまま、「そ、そうですか?」と微笑する。
「よし、じゃあ笹原君、山内君を手伝ってあげなさい。」
そして、会長が笹原という男に命令し、陵辱が再開された。
はい、と返事を返した笹原は、私より少し年上のようだったが、この中では若い部類に入る人間だった。
「君は山内君の代わりに拓馬くんの手を持ってあげなさい。」
「はい。」
彼はこういった状況に慣れているのだろうか、冷静に返事を返すと、机の上に上がった。
「ぁぁ・・・・いや・・・・いやぁーーーーーーー。」
笹原は、必死で暴れる拓馬に少しも表情を崩さず、私が、お願いします、というと、両手で一つずつ拓馬の手首を握り、私が作った、膝立ちしてバンザイという態勢のまま固定した。
「いやぁーー。いやっ、はなしてぇーーーー。おねがいーーーっ。」
「まったく・・・。自分の立場が分かってないのかな?拓馬くん。散々手を焼かせて・・・。それなりのお仕置きが必要だな。」
会長は、全裸で両手をもたれて幼児のような情けない姿にされ、大泣きして暴れている拓馬に言う。
「ま、それは後だ。先にオナニーの仕方を教えてもらうんだ。」
そういうと、会長は拓馬のペニスを掴み、そして指で弾いた。ゴムの棒のようにそれは弾み、同時に、ぁあ、という情けない声が漏れる。私たちは、「はは、気持ちいいのか」、と、それを一笑した。

「さ、山内君。続きをやってあげなさい。」
「あ、はい。分かりました。」
私は、会長に言われ、ちらっと拓馬の可愛らしい顔を見た後、横から拓馬のペニスに触れた。
「・・・ぁ・・・んっ・・・はぁ・・・も・・・・ゃ・・・・・・・・・」
親指、人差し指、中指の三本でそれをつまみ、再び皮を上下にスライドさせる形で扱き始めると、しばらくして拓馬は喘ぎだした。暴れる動きから快感に耐える動きに変わり、激しく動かしていた身体はクネクネと円を描くように動く。細い首はカクリと前に倒れ、時々左右に振れるだけだった。
「どうだい、拓馬くん、勃起したことはあるんだろう?」
会長が喘いでいる拓馬に質問した。
「・・・・・ぁっ・・・・・ぁぁん・・・・・ぃやぁ・・・・・・」
「ほら、さっきの質問の時間は続いているんだよ。」
その声は優しいが、確固たる強制力を持っている。
「・・・ぁあっ・・・んっ・・・・・あっ、、、、あります・・・・・」
「ん?何があるんだね?ちゃんと言わないと分からないよ。」
「・・・・・・ぁぁぁ・・・も・・・・ぅ・・・・・ぃゃ・・・・・」
「だめだ。ちゃんと顔を上げて、私に向かって言いなさい。」
会長はそういうと、拓馬の整髪された髪の毛をグチャリと掴んで、無理矢理顔を上げさせた。強引に公開された顔は、泣き濡れ、おそらく13年の人生で初めて与えられたであろう快感と屈辱に歪んでいる。
「ぁっ、あっ、あっ、あぁぁ・・・ぃゃ・・・・・」
「・・・まったく。言うことを聞かないとどうなるかまだ分からないのか?お父さんの工場がどうなってもいいのかい?おじさんたち、もうお金を出してあげなくなるよ。」
「・・・・・・・・ぁぁぁ・・・・・そ、れだけは・・・・・・・ぁんっ・・・・・やめてぇ・・・・・・やめてぐだざい・・・・んっ・・・」
「それならちゃんと言うことを聞くんだ。君は我社のものだということを忘れるな。」
「・・・・・・・・はぃ・・・・んっ・・・ぁぁっ・・・・ご、、、、ごめんなざい・・・っ・・・。」
工場のことを出されたら、もう拓馬は逆らうことなどできない。ボロボロと泣き崩れ、非情な会長に許しを乞う。残酷だが、この表情、狂ってしまいそうなほど興奮する。
「よし。もう一度聞くぞ。勃起したことはあるだろう。」
「・・・・・・ぁっ、、、、んっ・・・・ぼ、、、ぼっき、、、、したこと、、、、あります・・・。」
会長に無理矢理屈辱的なセリフを言わされ、拓馬の顔はさらに歪んだ。
「へえ、エッチな身体なんだね?」
「・・・・・・んっ・・・・・ふ・・・・・ちが・・・・んっ・・・・ちがっ・・・・・・ぁぁん・・・・・」
拓馬は私が与える快感に潰され、まともに返事ができない。
「違うのか?少なくとも今は気持ちいいだろう?」
「・・・んっ、、、、、あっ・・・・わかっ・・・・・・わからない・・・・ぁんっ・・・・です・・・あぁぁっ・・・・」
「嘘はダメだよ。おちんちんからネバネバのお汁が出てる。これはね、気持ちいいときに出るんだ。」
会長の言った通り、誰か見ても拓馬は官能の渦に飲み込まれていた。ペニスからは先走りの液が溢れ、私の指を濡らしている。私は、それを、少し剥けかけている亀頭にまぶし、テラテラといやらしく光るものを扱く。すると、上下する皮の隙間からはクチャッ、ピチャッ、といやらしい粘着性のある音が断続的に鳴った。
そして、無理矢理上げさせられている拓馬の顔を見ると、さっきまでしっかりと開いていた目は半開きになっていた。口も同様で、その隙間から、少し泡立った唾液が見え、それが口の中に溜まりつつあることが分かる。全身からは汗が噴き出し、拓馬は、その光る身体を、いやらしく前や後ろ、右や左によじらせている。どうしてもじっとしていられないようだった。

「ぁぁあぁぁぁああーーーーーーーーっ。」
私が皮を限界まで引っ張ってやると、拓馬がさっきよりも大きな喘ぎ声を漏らした。屈辱に泣き濡れる顔と小動物のような挙動。それを見ていると、もっと喘がせてやりたくなってしまったのだ。
拓馬の皮は根本まで剥けなかった。頭を半分よりちょっと多めに出しているといったところだ。私はそこにも先走りの液を塗り付け、撫でてやる。
「ぁっ、あっ、ぁぁあああ。」
まるで女のような高い喘ぎ声。やはり、これは強烈な快感を与えたようだった。今まで空気に触れていなかったところが晒され、そこを愛撫されたのだから当然だろう。拓馬は腰を引いて逃れようとするが、笹原がそこに足を当て、逃げることを許さなかった。さっきまでは自由だった腰までも、私が扱きやすいように突き出される。
「ぁあぁあ・・・・やら・・・・・やらぁ・・・・・・・」
ろれつが回っていない。飲み込むことすら億劫なのか、口から涎がツーと糸を引き、胸まで垂れている。
「あっ、あっ、あぁっ、、、、」
拓馬のペニスの脈打ち方が変わった。ぶるぶるて震えている。もうすぐだ。
「ほう。そろそろか。初めてにしては意外に時間がかかったな。」
会長も”最後のとき”を感じ取ったようで、髪の毛を掴んで、顔を持ち上げたまま、ソレがかからないように、横にそれた。そして、同じように参加者も拓馬の前を開ける。
「あっ、ぁぁん、、、はぁ、、、んっ・・・あんっ・・・あっ・・・」
拓馬の声も大きくなった。それに合わせ私の鼓動も速くなり、擦りあげる速さを上げてやる。
ヌチャッ、クチャッ、クチャッ、ピチャッ
私の指の動きに合わせてペニスからいやらしい音が響く。
「ぁっ、ぁあっ、ああぁっ、あっ、ヒィッ」
そして、ドバドバと潤滑液が噴き出て、拓馬が弓のように上半身をそらしてのけぞった。
「ぁっ、ぁあっ、ぁあっ、あっ、だめっ・・・やらっ、、、、な、、、、なにかでちゃうぅーーーーーーっ。」
「大丈夫だ。いっぱい出しなさい。」
「ぁっ、ぁぁっ、あぅっ、あぁぁぁあぁぁぁああああああーーーーーーーーーー!」
少年の高い叫び声が座敷に響いたと思った瞬間、なぶっていたペニスがビクンと大きく振動し、大量の精液を前方に噴き上げた。私の三本の指に弱くつままれたまま、何度も何度もペニスは上下し、それが上に上がるたびに、ビュッビュッという効果音を付けたくなるような勢いで、いやらしく淫液を撒き散らす。
「あっ、あっ、あっ、ああぁっ、、、」
拓馬は言葉も出ないといった様子で、呆然としながら、制御できない身体の反応に身をゆだねている。そんな、少年の、快楽に飲まれたこの上なく淫らな”イキ顔”は、髪の毛を掴まれて首を上げさせられていたため、しっかりと私たちに公開された。

そして、精子の射出が止むと、笹原が掴んでいた手首を離したため、強烈な快感で力の抜けた少年は、糸の切れた操り人形のように、仰向けの形で倒れ込んだ。そして、ペニスはいまだに半勃起状態でビクビクと細かく痙攣し、透明な先走り液と一緒に、吐き出しきれなかった精液を鈴口からスベスベの腹の上に垂らしている。拓馬は、はぁはぁと浅い呼吸を繰り返し、その隙間で何かを言おうとしているが、それは言葉になっていなかった。
「ははは。すごいですな。これは。」
「ええ。よっぽどすごい快感だったんでしょうなあ。顔が大変なことになってますよ。」
参加者が口々に言うように、その顔は信じられないほどいやらしいものだった。顔全体は涙と鼻水でグチャグチャになっているのだが、それだけでなく、目は焦点を失い、半開きになった口からは、飲み込めなかった涎が大量に溢れている。そこに、数十分前にあった、可愛らしくも凛々しい少年の表情は無かった。

6.
「はははは。いっぱい出たね。拓馬くん。気持ちよかったかい?」
本来なら『少年の成長の瞬間』として喜ぶべき初めての射精。それを、無理矢理醜い大人たちの見世物にされる形で迎えされた拓馬は、涙こそ止まってはいるが、半ば放心状態で、会長の言葉も、ほとんど耳に入っていないようだった。
拓馬の撒き散らした白濁は、机の上はもちろんのこと、さっきまで参加者が座していた畳にまで至っている。正座する形で折り曲げている拓馬の両の足の間、先端から糸を引いたままの丸出しのペニスのすぐ前のところには、飛ぶことのできなかった少し黄色っぽいゼリー状の精がベトリと強力な粘性をもって零れていた。
「あっ、、、、あぁあ・・・・あぁ・・・・・・」
「初めてでビックリしたかな?これを自分でするのが『オナニー』なんだよ。」
会長は、言葉を紡げない拓馬に言う。
「ほら、自分が出したものをしっかり見てみなさい。」
会長の言葉を受けて、私はすっかり脱力しきった拓馬を軽く浮かせ、背中の下に手を入れた。きめ細やかな肌はじっとりと濡れていたが、不快感はない。そのままゆっくりと上体を起こす。力の入っていない身体は重いが、その華奢な背中の後ろに座り、抱きかかえるようにすると、足は正座で、上体は私にもたれかかった形にできた。乱れた呼吸で上下する身体を直接感じ、まるで一緒に呼吸しているような錯覚を覚える。首元からは少し汗の混じった少年特有の香り。上気した身体が発する熱いくらいの体温。それらが妙に心地よかった。

「ほら、これが拓馬くんの出した精子だ。」
言いながら、会長は拓馬のペニスのすぐ近くに零れているゼリー状の精液をしなびた人差し指ですくい取り、拓馬の顔に近づけた。
「・・・ゃ・・・め・・・・・・て・・・・・・」
絞り出したような声。薄目を開けてそれを見た拓馬は、わずかに唇を動かして不快感を示す。
「だめだ。ほら、においも嗅いでみなさい。」
「・・・ぁっ・・・・ゃ・・・・・ぁ・・・・・・・・・」
「変なにおいだろう?」
「・・・やだぁ。」
拓馬は顔を背けたが、私がすぐにそれを正面に正してやる。
「それじゃあ、舐めてみようか。」
そういうと、会長はその指を小さく窄まった拓馬の口元に近づけた。同時に、私は拓馬が歯を立てないように、下あごと額に手を添え、頭部を真正面に向けたまま、無理矢理、口蓋を開く。拓馬は私に抑えられた首を細かく震わすが、力はまだ回復しておらず、それは抵抗にならない。そして、唯一、拘束されていない両手は、脱力して、上に上げることすらできないようだった。
「・・・ひゃらぁ・・・・・・ひゃらっ・・・・んぷっ・・・っ・・・・・・」
抵抗の言をかき消すように、会長は生臭いにおいを発する精液の絡んだ指を拓馬の口中に滑り込ませた。

ピチャッ、チュプッ、ビチュッ、チャブッ
いやらしい音とともに出し入れされる指に拓馬の口は犯されてゆく。一旦泣き止んでいた拓馬の目からは、また涙が溢れかえった。ボロボロと落ちてくるガラスのように透明な雫は、下あごを固定する私の手を濡らす。
「・・・ふぁ・・・ら・・・・ひ・・・・ゃ・・・・・」
「ほら、どんな味かな?これも勉強だよ。」
そういうと、会長は、今度は指をクルクルと円を描くように回し、拓馬のピンク色の舌を玩具のように転がし始めた。それに対して、拓馬は口を閉じようとする。しかし、私はそれを許さない。
だらしなく開かされた拓馬の口からは飲み込めず溢れた唾液が糸を引いて垂れ、涙と合わせて私の手を濡らす。
ピチャピチャと淫らで粘性のある水音はすぐには止まず、会長の陵辱は続いた。
「どうだい?おいしかったかい?」
しばらくして、会長はやっと拓馬の口を犯す指を引き抜いた。そして、唾液でベトベトに濡れた指を拓馬の頬で拭う。私も、拓馬の頭部から手を離し、涙と唾液に濡れた手を拓馬の胸にこすりつけ、剥き出しの腹に軽く手を回した。
「オナニーを知らなかったということは、裸にされたのは『売られたから』と思っていたのかな?」
会長は拓馬の答えを待たずに話を続ける。
「でもね。それだけじゃあないんだ。今みたいないやらしいことをすることが、『身体で稼ぐ』ってことなんだよ。」
会長がそういうと、力の戻りつつあった拓馬は、また股間を覆った。射精したことで、性器に対してまた新たな羞恥心が芽生えたのであろう。しかし、私はそれを隠すことは許さない。その手を引き剥がして後ろに回してやる。そして、手首を片手で束ね、拓馬の背中と私の身体で挟むように固定する。もっとも、まだまだ力の戻っていない拓馬の抵抗などあってないようなものだった。拓馬は、小さく、いや、と言うが、すぐに元通り、淫らな液で濡れたままの少年のペニスが露わになる。

「・・・・・・・・・も・・・も・・・ぅ・・・ゃ・・・でず・・・・」
ついさっき射精を覚えたばかりの無垢な少年には、まだ会長の言葉の意味がしっかりとは分からないのだろう。しかし、今のように、大勢の前で屈辱的な陵辱を受けるということは分かったようで、拓馬はボロボロと涙を零して許しを乞った。
「・・・・・おねがい・・・・でず・・・・い、、いえ、、に、、、いえに、、、、がえじでぐだざい・・・・・・」
「うーん。拓馬くんがそうしたいなら、今すぐにでも家に帰してあげよう。ただし、そういうことになると、すぐにその家もなくなることになるけれどね。」
「・・・・・・・・・ぞ、、、、んな・・・・・」
「それだけじゃない。工場がなくなると、お父さんはいっぱい借金を抱えることになる。もしかしたら、お父さんもお母さんもこわーい人に殺されちゃうかもねえ。それでもいいのかい?」
会長は呆れたように言った。
「・・・・・・・・・おねがいでず・・・・・それだけは、、、、やめでぐだざい・・・・・・」
拓馬は泣き崩れる。
「まったく。これは何回も言ったことだよ。拓馬くん。おじさんはそこまで優しくない。やっぱりもう終わりにしよう。」
そういうと会長はスッと立ち上がった。
「まっで。・・・まっでぐだざいっ。」
「服を着なさい。迎えに来させる。」
会長は耳に入らないといった態度で、出口に向かう。
「おねがいでずっ。まっで。」
拓馬が立ち上がろとした。急のことで驚いたが、私は、手首を掴む手に力を入れ直し、グイと引き寄せる。しかし、暴れることはなかった。
「おねがいでずっ。おとうさんを、、、、お母さんをだずけて、、、」
必死の形相だ。私の身体の上で会長に懇願する。
「どうしたら、、、どうじだらゆるじてぐれますか・・・」
会長は無言のままポケットから携帯電話を取り出す。
「おねがいっ、、、なんでも、、、、なんでもじまずっ・・・なんでもじまずからぁ・・・・・・」
その一言で会長の動きが止まった。
「そうだよ。君は、私に言われたことをなんでもしないといけないんだよ。」
会長は拓馬の方に振り返る。
「試してやろう。ますはお仕置きだ。机の上で犬のように四つん這いになりなさい。」

7.
会長の命が下ったあと、他の参加者は、畳や机の上に拓馬が撒き散らした精子をすばやく拭き取り、また拓馬の身体の正面に座した。これから始まる、主役を拓馬とする、淫らな見世物を、また存分に堪能するつもりなのだろう。
そして、私が手を自由にしてやり、ポンと背中を押すと、靴下一枚だけを残した全裸の拓馬は、身体をかがめ、土下座するように両手をついた。
「ぁ・・・ぁあ・・・・ぅ・・・・・」
拓馬がうなだれたまま嗚咽を漏らし、腰を浮かせて四つん這いになると、慎ましいやかに窄まる少年の肛門が私の目の前に現れた。それだけでない。その体勢では肛門と性器をつなぐ袋の裏側までも丸見えになる。いくら美少年とはいえ、思春期のそこは、少し茶色く色づいて、本当に小さな犬のようだった。
そして、無駄毛のない剥き出しの足は、今までずっと曲げていたからだろう、痺れと筋肉の硬直で小刻みに痙攣している。そのため、萎えて股の間からブランと垂れ下がるペニスも震え、その先端から糸を引いている残った粘液も、それに同期して揺れていた。
「ほら、こっちにお尻を向けなさい。」
「・・・は、、、い。」
拓馬は力なく会長の命令に答えると、生まれたての仔馬のようにカクカクと足を震わせたまま、身体の向きを反転させ、恥ずかしい窄まりを会長たちのぎらついた視線に向ける。体勢を変えるときに、小さくプラプラと揺れたペニスからのびた糸、その先端は、地面に到達していた。
「もっと足を開きなさい。」
「・・・はい。」
頭を垂れているので、その表情は読み取れないが、涙はポタポタと落ち続け、机を濡らしている。それでも、先刻「なんでもします」と誓った拓馬は従順に身体を動かして股を開いた。
「もっと開けられるだろう。」
「・・・はぃい。」
拓馬は、さらに膝を机の上で滑らせ、限界まで左右に広げる。
「・・・あぁぁあぁぁ・・・・ゃ・・・・・ぃ・・・ゃぁ・・・・・・」
これでもかという程股を広げ、(私からは見えないが、)会長やそのほかの参加者たちに向けて、最も恥ずかしい部分を全開にしたその姿はあまりに惨めだった。
「はははははは。可愛い顔をしているのに、ここは茶色いですなあ。」
「いやいや、それでも、お尻の穴はピンク色ですよ。」
「そうですねえ。周りが茶色いから、よけに穴が目立ちますなあ。はっはっはっ。」
「ええ。それに、恥ずかしそうにヒクヒク動いて。いやらしいものですねえ。」
靴下一枚の素っ裸、四つん這いで、限界までいっぱいに股を開く。普段、絶対に人目に晒すことのない、肛門から、嚢やペニスの裏側までも丸出しにする格好。参加者たちは、そんな屈辱的な姿勢を強いられ、泣き崩れている少年に対しても、決して『同情』する素振りも見せず、むしろ、動物園の見世物を見るかのように、下品に笑いながら少年の究極の恥部を観察し、品定めする。
「ぁあぁぁ・・・・うぅ・・・・・くっ・・・・くぅぅ・・・・・」
歯を食いしばっているのだろう。嗚咽の隙間に、ギリギリという歯ぎしりも聞こえた。

私も、その恥部が見たい。そう思った。
が、今はそれはできない。そこで、その代わりと言えばおかしいが、私は、うなだれていたその下あごに人差し指を当て、顔を上げさせた。どんな指示にも従わなければならない少年は、抵抗せず、むしろ私の指の動きに合わせ、ゆっくりと顔を上げた。
「・・・うっ・・・・ひぐっ・・・・ぁっ・・・ひぐっ・・・・ひっぐ・・・・」
現れた拓馬の顔。そこには、羞恥と屈辱、そして恐怖に泣き濡れる、なんとも嗜虐心を煽る表情が張り付いていた。
下唇をギュッと噛みしめ、ブルブルと捨てられた子犬のように震えながら、咽び泣いているのだ。とめどなく溢れる大粒の涙は机を濡らし、格好よく整髪されていた髪は、ぐちゃぐちゃに乱されていた。額には、全身と同じように玉の汗が滲み、濡れた前髪がいくらか束になってそこに張り付いている。

「よし。オナニーを教えてもらうのに、素直に言うことを聞かなかった罰だ。山内君、拓馬くんのお尻を叩いてあげなさい。」
そういうと、会長はニヤリと笑い、私の顔を見た。
「はい。」
私は、今度は興奮を押し殺すように答え、拓馬の身体の下に太腿を入れる形で正座する。
「さ、私の身体の上に乗って。」
そういって、私が汗でべたついたままの背中をグイと押し、突っ張っていた二の腕をトントンと叩くと、拓馬はなるべき体勢が分かったのだろう、
「・・・あっ・・・ぁぁあっ。」
と嗚咽を漏らすが、私の膝の上に身体を乗せ、自分からあられもない格好になった。
それは、膝を机につけたまま手を伸ばし、上体を下げ、土下座して尻を突き出すような姿勢だ。
手のひらは机の上から離れているため、顎が地面に直接ピタリと付いている。

「ほら、足が閉じかけているぞ。ちゃんと開きなさい。」
「・・・は、、、はぃい。」
拓馬は、会長の鋭い命令にくぐもった声で反応し、右、左、と、もう一度限界まで膝を外側に向けて動かして、股を開き直す。思わず目をやった肛門は、股を限界まで開いているので、さっき私が見たときとは全く違い、目一杯広げられていた。しかも、上体を伏せてお尻を突き上げているので、そのピンク色の穴は、天井からの光に照らされ、呼吸をしているかのような収縮までもしっかりと見てとれる。
「ははは。拓馬くん、お尻の穴にも汗をかいているね。電気で光ってるよ。」
「・・・あっ、あっ、あぁぁ」
思わず辱める言葉が出たが、本人は強烈な羞恥で言葉も出ないようだった。
しかし、ブルブルという、凌辱に耐える拓馬の震えは確実に私の膝に伝わっている。それは、雨に濡れた犬か猫を抱いているかのような錯覚さえ感じさせた。

8.
「それじゃあ、お仕置きだ。一発叩かれたら、ちゃんと数を数えるんだぞ。」
会長が合図を出すと、私は、片手で抱くように背中に手を回し、もう片方の手で、一旦、そこだけ日焼けしていない白い尻たぶに触れる。
「ヒィッ」
短く情けない声が上がり、もともと小刻みに震えていた拓馬の身体が、ブルッと大きく震えた。しかし、私はそんなことには構わずに、張りのある、ぷりっとしたそれを撫で回す。
ここも汗でじっとりと湿っている。
その感触を楽しみ、恥ずかしそうにヒクヒクと収縮を繰り返すその穴を観察する。
そして、振りかぶった。
「あっ、あっ、あぁぁ・・・ゃ・・・やだっ・・・やっ」

パンッッッ
「ぁぁあーーーっ」

パンッッッ
「ヒィィーーーっ」

パンッッッ
「イヤァアアアーーーっ」

愉しい。今まで、自分の息子にさえ、尻叩きなどしたことがない。それを今、数十分ほど前に初めて出会った、可愛らしい愛玩動物のような少年に罰として行うのだ。
少し湿った音が鳴り、そのあとに続く中学生とは思えない幼児のような情けなく甲高い泣き声が、心地よく鼓膜に響く。そして、叩いたあとは、赤く染まる。なんとも愉しい戯れだ。

「まったく。『ヒィ』じゃない。『いち』だろう?ちゃんと『じゅう』まで大きな声で数えなさい。数え終わるまで、お仕置きは終わらないぞ。」

会長の言葉に返事をさせるため、手を止める。

「・・・はぁ・・・はぁ・・・も、、、もぅ・・・ゆるじて、ゆるじて、、、ぐ、、ぐだ、、、ぐだざ、、、、い・・・」
呼気は乱れ、途切れ途切れの返事だった。

「はっはっはっ。中学生が情けないものですなあ。」
「ええ。幼稚園児のように泣き叫んで。恥ずかしくはないのですかねえ。」
「それより見てください。お尻の穴がさっきよりもヒクヒクと動いていますよ。」
「はははははは。本当ですねえ。全く浅ましい。」
参加者は更に拓馬の屈辱感を煽り立てる。
「ほら。会長の言うことをしっかり聞こうね。」
私もつられて、突き上げている尻たぶを、軽く撫でた。
「・・・・も・・・・ゃ・・・・やだぁ・・・やだぁ・・・・・」
拓馬はあまりの仕打ちに泣き崩れ、うわごとのように繰り返している。汗ばんだ全身を震わせている。頬を机の上にくっつけ、溢れ出る涙をそのままダラダラと垂れ流している。
しかし、反抗は許されない。家族のために、やれと言われたことに素直に従わなければならないのだ。

「ほら、打たれるぞ。数えなさい。」

パンッッッ
「ヒィィーーーーーッ、、、、いっ、、、、いち・・・。」

「なんだそれは。声が小さいぞ。」
「・・・も・・・ゆるじて・・・・いたいん、、、、でず・・・・・」
「痛い?恥ずかしいんだろう?君は売られた『モノ』なんだよ。プライドなんて持てるはずがない。もっと大声で数えなさい。」

パンッッッ
「あああぁーーーーーっ、、、、いーちっ」

「だめだ。まだまだ小さいぞ。最初からだ。」
「・・・はぁ・・・はぁ・・・・も・・・・やだ・・・・・・ゆるじてぇ・・・・・」
「次に大声が出せなかったら、もう融資の話はおしまいだ。」
「・・・そん、」
「ほら来るぞ。」
パンッッッ
「ヒィイィーーーーーッ、、、、いーーーちっ!」

「よし。声はいいぞ。だが、足が閉じかけている。限界まで開きなさい。」
「・・・はいぃぃっ」
この上ない屈辱にガタガタと全身を震わせても、欲情にまみれた私たちは、誰もこの少年を助けようとしない。
拓馬は、そんな大勢の歪んだ視線の前に、自分でも見たことのないであろう、排泄用の恥穴をこれでもかというほど広げ、”悪さ”を咎められた幼児のように尻叩きをされなければならないのだ。

パンッッッ
「ぁああぁぁああーーーーっ、、、、にーーーっ!」

パンッッッ
「ぁあぁあぁああーーーーっ、、、、さーーーんっ!」

繰り返される私の折檻に、拓馬は息つく暇もない。
身体は上気して、尻以外のところまでも赤く染まり、呼気は乱れている。

多感な思春期。私も、当然この時期を経験しているが、銭湯に行っても、性器はおろか尻の割れ目を晒すことさえ恥じらう時期だ。そんな時期に、しっかりと衣服を纏った人間の前で、自分だけが素っ裸で四つん這いになって、大股を開いて性器どころか、ピンク色の肛門までも丸出しにしている。それどころか、剥き出しの尻を叩かれ、更にはその回数を大声で叫び数えさせる。あまりにも惨い仕打ちだ。
恥ずかしいだろう。口惜しいだろう。ほんの今日の昼間までは、平穏に暮らしていたのに、その夜には動物のように丸裸に剥かれて、この辱め。
しかし、そんなことを考えれば考えるほど、私の中の嗜虐の炎が燃えてゆく。単純に会長の命だからというところを逸脱して、手加減をするどころか、泣き叫ぶ少年を打ち据えるその手に更に力が込められてゆくのだ。

パンッッッ
「イヤァアアアーーーーーッ」

パンッッッ
「ヒィィーーーーーーーーッ」

「も、、、、もうだめぇ・・・ゆるじてぇーーーーっ」
「だめだ。数えられなかったね。『いち』からやり直しだ。」

「ひっ・・・ひぐっ・・・だめぇーーーーっ」

パンッッッ
「イヤァアアアーーーーーーーーッ」

「ひぐっ・・・も、、だめっ・・・だめなんでずっ・・・あっ・・・・」
「ヒィィーーーーーーーッ」

私は、繰り返される拓馬の叫び声と哀願を無視し、更に力を込めて打ち据えた。

9.
拓馬は、尻叩きから解放されても、まだ、机の上で屈辱的な姿勢を強いられていた。いや、命令に従っているというよりは、もう動けないといった方がいいのだろう。精も根も尽き果てたといった表情で、真っ赤になった尻を突き出し、股を限界まで開いて、机の上に頬をベッタリとつけたままだ。
「そういえば、拓馬くん。特技はなんだい?」
「・・・・・・・ぁ・・・・ぁぁ」
あまりの屈辱に、やけくそに大声を張り上げていた拓馬は、脱力してしまったのか、会長の質問に答えない。
「ほら、拓馬くん、会長の質問に返事しなさい。」
私は、ぐったりとしている拓馬の真っ赤な尻たぶを撫でて注意する。細かい汗が滲んでいるのにもかかわらず、そこはまだ熱を持っていた。
「答えないとまた打たれるよ。」
そういってペチペチと催促するように弱く叩く。
「・・・・ぁ・・・・・りう・・・・・・りふ・・・ぐ・・・・」
「なんだって?」
「ぁぁ・・・・ゃ・・・・・り、、、リフティング・・・でず・・・・・・」
「リフティング?・・・はははっ。」
無様な格好の少年から飛び出た言葉に、会長が吹き出した。それに続いて、座敷は大きな笑いに包まれる。
「ははは。さすが、サッカー少年。」
「これは、何も分かっていないみたいですよ。」
「ええ。歌や踊りなら面白かったんですけどね。はっはっはっ。」
拓馬は、自分の回答のどこが可笑しかったのかが分からなかったようで、混乱しながら、大勢の前で笑いものにされる恥ずかしさに、また顔を紅潮させ、ギュッと目を閉じた。
「いやあ、面白い。拓馬くん。けれど、それじゃあ誰も満足しないぞ。」
笑いが一段落すると、会長はそう言う。
拓馬と同じように、私も、何故笑いが起こったのか分からなかったが、この、会長の一言で全てを察した。会長は、その『特技』をここで披露させるつもりだったのだ。
「君は売られたんだから、何か少しは芸があればと思ったんだがな。リフティングはそこまで面白くない。」
会長は、限界まで広げられている肛門を見下ろしながらそういうと、懐から何かを取り出した。一瞬、以前流行ったチタンネックレスに見えたが、それとは違う。
「仕方がない。今から、みんなに楽しんでもらえる芸を練習しよう。」
会長が取り出したのは、犬用の赤い首輪だった。

「さ、山内君、これを拓馬くんにつけてあげて。」
「はい。」
私は、首輪を受け取り、そのベルトを緩める。
「ほら、拓馬くん、頭を上げて。」
そういったが、反応はない。
「上げなさい。」
少し口調を荒げて言った。しかし、脱力しているのだろうか、動かない。
仕方ないな。
私は、少し乱暴に拓馬の髪の毛を掴み、無理矢理頭を上げさせる。同時に弱々しいうめき声があがった。
「痛いだろう?嫌なら手をついて身体をあげなさい。」
そういうと、拓馬は、上体を起こし、ヨロヨロと手をついて、全開に股を広げたまま、犬のような四つん這いに戻った。
拓馬の身体が膝から離れたので、私は足を拓馬の身体から抜き、立ち上がる。そして、拓馬の正面に座り直すと、また髪の毛を掴んで顔を上げさせた。羞恥と屈辱に泣き濡れた顔。それは、更に私の加虐心を煽る。
「・・・・・いや・・・・・・いやぁぁ・・・・・・・」
イヤイヤと細かく横に振られる首。消え入りそうな声。哀願。しかし、私はそれを無視し、半ば強引に赤い首輪を拓馬に取り付けた。
「・・・・・あっ、あっ、ぁあっ、、、、」

・・・犬だ。
全裸に四つん這いで赤い首輪を付けられた姿は、まさに『犬』そのもので、屈辱に小刻みに震えるその『犬』は、あまりにも愛おしかった。
まさか、首輪一つでこうも人間の姿が変わるとは思わなかった。
「あっ、あっ、あっ、、、、ぁぁあぁあ・・・・・・」
今までの仕打ちも、『人間』として扱われていないものだったが、首輪を付けられたことが、『人間未満』に墜とされたということを決定的に感じさせたのだろう。身体の震え方が今にも崩れそうなほど大きなものに変わり、ダラダラと失墜の涙が机に零れ落ちていた。
「・・・あっ、あっ、、、こんな、、、、こんなぁ・・・ぁあっ・・・」
まともに言葉を紡げていない。
「ははは。よかったねえ、拓馬くん。可愛いのをつけてもらって。」
首輪の装着が済むと、会長がいやらしい口調で言った。そして、軽く頷くと、自分の方へ向けられている開脚を視姦しながら、机の上に上がる。そして、拓馬の身体の横から、未だに汗ばんでいる尻にピタピタと触れた。
「何も特技を持っていなくても、犬芸なら誰でもできる。芸の基本だよ。」
そう言いながら、会長はさわさわと優しい手つきで尻を撫で始める。
「まずは、返事の練習からだ。犬の返事は『ワン』だ。ほら、言ってみなさい。」
「・・・・・・・・・ぁあぁ・・・ぁぁぅ・・・。」
「言いなさい。」

パンッッ
「ヒィィイイイーーーーー」

突然、愛撫が平手打ちに変わった。
それは、音も大きくなく、それほど威力があるとは思えないが、散々打たれた後だ。さらには、突然打たれた恐怖も合わさっているのだろう、拓馬は、私の目の前で泣き声を上げた。

「やだぁ・・・・・やだぁああ・・・・・」
「返事はどうした?『ワン』と鳴きなさい。」
「ゆるじで・・・・ひどずぎまず・・・・・」

パンッッ
「あぁあぁあああーーーーーーーーっ」

「さっきので、プライドは消えたと思ったんだけどね。まだ、恥ずかしがっているのかい。でもね、君は我社のものだ。私たちが『犬になれ』と言えば、君はもう犬だ。人間じゃない。」
会長の畳み掛ける言葉に、私の欲情も高ぶり、思わず拓馬の髪の毛を掴みなおして、もう一度、強引に顔を私の方に上げた。固く閉じた両目からは大粒の雫がとめどなく溢れている。赤い首輪と合わさり、それはなんとも惨めな姿だった。
「・・・・・・ぁぁ・・・いやぁあ・・・・・・」
「鳴きなさい。それとも、融資の話を無しにするのかい?」
「・・・あっ・・・・ひぐっ・・・ゃあ・・・。」
「嫌なら、『ワン』だ。」
会長の口調は穏やかだが、そこには確固たる強制力を内包されている。
「分かったのか?返事は?」
「・・・・・わ・・・ん。」
結局、どんなに抵抗しても、拓馬は屈服するしかないのだ。なんとか声として判断できるようなか細い声で、拓馬は『犬』としての返事を返した。
「もっと大きな声で『ワン』と鳴きなさい。声が小さい。尻叩きの時もそうだ。何度言えば分かるんだ。」
「わんっ」
「もっと大きな声で。」
「ワンッ!」
目の前で拓馬が大声で鳴いた。思わず頭を撫でてやりたくなったがぐっとこられ、髪の毛を掴み続ける。
「よし。大声で鳴けるように練習する。私がいいというまで、鳴き続けなさい。」
「・・・・・・そ、、、、んな・・・。」

パンッッ
「ヒィイイイーーーーーーーー」

「今、お前は犬だ。人間の言葉を話していいわけがないだろう。」
恐ろしい剣幕。一瞬、拓馬がブルッと震えたのが分かった。
「ほら、返事はどうした?」
「・・・・・・ワンッ!」
「ようし、鳴き続けろ。言うことを聞かないと、融資の話は無かったことにする。」
「・・・・・・わん・・・。」
今にも消え入りそうなその返事。目の前の私にしか、聞こえなかっただろうその鳴き声は、まさに、飼い主に叱られている犬のようだった。

10.
「ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!・・・・・・」
すぐに拓馬は狂ったように鳴き始めた。声は大きいが、その芯は滲んでいる。犬のマネをさせられる屈辱に大泣きしているからだろう。
髪の毛を掴み、無理矢理上げさせている顔は、涙と鼻水、そして、満足に飲み込めない涎でぐちゃぐちゃになっている。ギュッと閉じられている目からはボロボロと涙が零れ続け、時折、ひっく、ひっく、としゃくりあげる。しかし、それで鳴き声が止まっても、毎回、すぐに『ワンワン』と鳴き直す姿は、哀れに思うほど健気だった。そして、淫靡だった。
「はははっ。滑稽な犬ですなあ。」
「ええ。プライドはもう無いようですね。」
「そうですね。茶色い嚢の裏筋もピンク色のお尻の穴も丸出しにして、『ワンワン』鳴いて。」
「・・・そうだ。その汚いものが少しでも見えないように、お尻を振りなさい。」
「はははは。それはいい。こんな汚いもの、見ていられませんからなあ。」
情けなく鳴き続ける拓馬に、参加者の欲情も暴発し、淫らな命令が飛ぶ。
「ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!・・・・・・」
拓馬は、少し躊躇したが、すぐに、言われ通り尻をプルプルと振る動作を追加した。目は固く閉じて、必死に屈辱に耐えているが、唇はわなわなと震えている。
「もっとだ。もっと大きく振りなさい。」
「ワンッ」
「こら。まだまだ出来るだろう。」
「ワンッ!」
会長の命令に、やけくそのような大きな返事を返すと、拓馬は、グイングインと腰から下を激しく振った。
「はははははは。どうだい?拓馬くん。お尻の穴が目立たなくなって嬉しいねえ。」
「ははは。それでも、おちんちんと、たまたまはプルプル震えて恥ずかしいかな?」
「もっと速く振れば、お尻の穴のピンク色も分からなくなるもしれないよ。」
会長だけでなく、ほかの参加者たちも、思い思いの罵声を投げかけ、拓馬の羞恥心を煽る。
尻叩きをされたとき以上の屈辱に、拓馬の身体全体は、見ている方が恐ろしいくらいに震え、「ワンワン」という鳴き声も更に芯を失っている。
その挙動にさらに興奮した私は、思わず髪の毛を掴んだまま頭を少し振って、ペチペチと頬を叩き、目を開けさせた。目の前には、咽び泣く顔を覗き込む私の顔。当然拓馬は驚き、目を見張るが、尻を振りながら「ワンワン」と鳴くことはやめない。しかし、しばらくすると、やはり情けない泣き顔を見られるのは辛いのだろう、ギュッと目を閉じ直した。だが、私はそれを許さない。また、頬を弱く叩き、目を開けさせる。目が合う。そして、しばらくしてまた拓馬は目を閉じる。それでも、私は頬を叩き、再び私を見ることを強要する。その繰り返しだった。

「ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!・・・・・・」
しばらくして、犬の鳴き真似を続けさせられている、拓馬の動きが変わった。なんとか許しをもらおうとしているのだろう、股を限界まで開いたまま、円を描くように動かしたり、上下に動かしたり、左右に振ったりと、言われてもいないのに動かし方を変えながら大きく尻を振り続けるのだ。
人間の言葉を奪われているとはいえ、無様な行動で許しを乞う少年の姿は、颯爽とした中学生だったとは思えないような、あまりにも浅ましいものだった。
そして、それは、確実にプライドの欠片を壊されつつある証拠だろう。会長の高等な技術によって、少年は確実に墜とさせているのだ。少年の鳴き声が、おねだりのようにも聞こえる。
「ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!・・・・・・」
鳴く度にプライドが削られゆく。拓馬は、そう感じているのだろうか。
強烈な屈辱感からだろう、拓馬の身体は、ガクンガクンと震え続け、時折、突っ張っている腕がカクンと折れる。しかし、拓馬は、それをまたすぐに直して犬のような四つん這いを保つ。
「ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!・・・・・・」
「ははははは。お尻の振り方がいろいろ変わりますねえ。」
「そうですね。人を楽しませるということが分かってきたのかもしれませんよ。」
「ええ。その辺りの素質はあるのかもしれませんね。」
「ははっ。何の素質ですかそれは。」
「ただ、浅ましいだけですよ。はっはっはっ。」
拓馬は、涙、鼻水、そして飲み込めなかった涎でベトベトにしている顔だけでなく、華奢な身体もこれまでにないほど紅潮させ、屈辱に打ち震えている。
しかし、欲情にまみれた、私たちは誰も、この少年を助けない。
ある者は失笑し、ある者は罵倒し、またある者は無表情でじっと痴態を眺める。皆、形は違えど、『ワンワン』と鳴きながら尻を振り続ける可愛らしい少年の、あまりにも情けなく惨めな見世物を楽しんでいるようだった。

11.
「よし、もういい。」
会長のその一言で、やっと拓馬は鳴き止むことを許された。拓馬は、体中じっとりと脂汗を滲ませ、「はぁ、はぁ」と肩で息をしているが、これで辱めから解放されるはずも無かった。

すぐに会長の命令があり、私たちは、さっきまで各々が座っていた場所に座り直す。そして、それを確認すると、会長は襖の向こうに「いつものあれをお願いします。」と言った。
襖の向こうから、「はい」という声が聞こえたあと、間もなく数人の仲居が現れ、すぐに私たちの前、机の上に、一枚ずつ人数分の皿が広げられてゆく。そして、会長の前、拓馬の窄まりの下には、私たちとは違い、大量の大豆が入った皿が用意された。
今更気づいたが、この料亭も”仲間”だったようだ。よく考えてみれば、散々拓馬が泣き叫んでいたわけで、まともな料亭で助けないというのはおかしい。そんなことも考えず、拓馬を陵辱していたことに、少し恐怖を感じたが、いずれにせよ、これで私の中に安心感が広がったのは確かだ。

「さてと、これか何をするか分かるかい?」
仲居が座敷から出た後、会長は、ニヤニヤと老人とは思えないいやらしい笑みを浮かべながら、四つん這いのまま咽び泣く拓馬の尻に向かって問いかけた。
問われた拓馬は、ブルブルと子犬のように震えている。しかし、会長はそんなことはお構いなしに、用意されたゴム製の薄い手袋をつけ、大豆を一粒手にとった。
何かローションのような潤滑液がまぶされているのだろう。大豆は糸を引き、その表面は光を反射して、てらてらといやらしく輝いている。
「これをね、拓馬くんのお尻の穴に入れるんだよ。これでみんなの喜ぶ芸を練習するんだ。」
やはり。思ったとおりだ。
このヌルヌルした豆を拓馬の中に肛門からねじ込むのだ。ドキドキと心臓が高鳴る。思わず、後ろを振り返っている拓馬の顔を見てしまった。そこには、涙を流しつつ目を大きく見開いて、恐怖している表情が張りついている。それは、更に虐めたくなる可愛らしい表情で、ますます私の欲情を煽り立てた。
「リフティングなんかより、もっと喜んでもらえる芸だよ。」
「・・・あっ、ぁああ」
拓馬は嗚咽で会長に返事をした。

「さ、頭を下げて、お尻の穴を突き出しなさい。」
「・・・・・わ・・・ん」
散々『ワンワン』と鳴かせた成果が出たのだろうか。拓馬は、従順に『犬』の返事を返すと、突っ張っていた腕を曲げ、少しよろめきながら上体を下げる。股を限界に開いたまま、会長の目の前に尻を突き出す格好になった。頬はまたペタリと机にはりつき、無様に顔が歪んでいる。
「ようし、それでいい。」
そう言うと、会長が大豆を一掴みした。
「ヒッ」
少し裏返ったような情けない声が上がった。会長の右手の指が拓馬の股の間にうずめられている。私の位置から直接穴は見えないが、会長が大豆を拓馬の肛門から体内に入れ始めたようだ。
「あっ、あっ」
会長は、手のひらからひとかたまりを右手の指でつまみ、それを次々と拓馬の股の間にうずめてゆく。まるで自動販売機に小銭を入れていくような手つきだ。
程よく脂肪ののったスベスベの腹は、脈打つよう上下に動き、そこだけを見れば、あたかも自分の意思で大豆を飲み込んでいるようにも見えた。
「あっ、あっ、あっ」
会長の指先が見えなくなると同時に嬌声が上がり、時折、んっ、という声とともに腰が逃げる。しかし、健気にも、拓馬はそのたびすぐに体勢を直し、また会長に向けて尻を突き出し直す。その挙動があまりにも可愛らしく、私たちはニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら、拓馬を罵倒した。

「ああっ」
突然、大豆を飲み込まされていた拓馬が大きな声を出し、腰を引いた。
やはり始まったか。
すぐに拓馬の股間の反応に目が行く。案の定、拓馬は、私の丁度目の前でペニスに芯を入れ始めていた。
「あっ、あっ、ぁあっ、、、」
唇を噛んで必死に止めようとしているのが分かった。しかし、無慈悲にも思春期の少年のペニスはビクンビクンと大きく首を振りながら固くなってゆく。
「あっ、くっ、、ううぅ・・・・くぅ・・・・」
嗚咽を噛み殺すように、その隙間からギリギリと歯軋りの音が聞こえた。恥ずかしさに、更に体をブルブルと震わせているのが見える。しかし、拓馬は、抵抗するとまた罰を与えられると分かっているのだろう。大勢の視線に晒されても、尻を突き出し直し、股を限界まで開いたままだ。反応の一部始終を隠すことは無い。

「はははは。お尻に指を入れられて、おちんちんを大きくするなんて、拓馬くんはヘンタイなのかねえ。」
「まったく、こんなことをされて気持ちよくなるなんて。」
肛門の中に指を入れられれば勃起する。男として突然の反応だ。ましてや、何かが股間に軽く触れるだけでも勃起させてしまうという、13歳、思春期の少年。なんらおかしなことではない。
しかし、ほんの数十分前に始めて射精を迎えた純朴な少年は何も知らない。単純に、自分の浅ましい反応に自己嫌悪に陥っているのだろう、ギュッと拳を握りしめ、悔し涙を流していた。
もちろん、拓馬が勃起を公開されるのは、これが始めてではない。射精を知る前にも、拓馬は私たちに勃起を晒している。しかし、私もそうだったが、精通を迎えることで、ペニスに対する羞恥心は一気に倍増するのだ。拓馬も例外ではないだろう。そこを触ると気持ちよくなって、透明でネバネバの液を出し、最後には白い液が飛び出ると知った今、一度目の勃起とは比べものにならない恥ずかしさを感じているはずだ。

「あっ、んっ、、、く・・・ぁうぅぅん・・・」
「ははは。おちんちんを勃起させるなんて、お尻の穴に指を入れられて気持ちいいのかい?」
羞恥に震える拓馬に会長は追い討ちをかけた。
「ほら、早く答えなさい。」
「・・・・ぅ・・・・わんっ」
「ははははっ。気持ちいいのか。これはヘンタイの犬だなあ。拓馬くんは。」
返事を返した時には、拓馬のペニスは皮を亀頭の半分くらいの位置に残して完全に勃ち上がっていた。目の前で上下運動を繰り返すその先端からは、透明の液体がスーッと糸を引き、ブルブルと震える体と同調して、プランプランと揺れている。拓馬が返事を返すまでもなく、発情しているのは誰が見ても明らかだった。

12.
「さてと、そろそろいいだろう。」
そういうと、会長はやっと大豆を入れる指を止めた。どれだけの量が入れられたのだろう。数は分からないが、二掴み分は確実に入れられたように思う。
「よし、お尻の穴をすぼめて、絶対に出すんじゃないぞ。返事は?」
「・・・・わん」
「もっと大きな声で。」
「・・・・ワンッ!」

「よし、いいものをつけてあげよう。」
拓馬の返事が終わると、会長は、手袋を外して、懐から黄色のリードを取り出した。そして、机の上に上がり、それを拓馬の首輪に取り付ける。わずかに、ぁあ、と、狼狽が聞こえたが、それはあっさりと無視され、首輪にホックがかかった。
「さ、これから芸の練習だ。」
そういうと、会長は、拓馬の正面に立ち、リードを引く。
「・・・ぁう・・・・ワンッ!」
そして、会長に引かれるままに、拓馬は四つん這いで、赤ん坊のハイハイのように、机の真ん中まで歩かされた。そのあと、またリードを引っ張って向きを反転させたのは、私への配慮なのだろうか。ビクビクと跳ねるペニスと、泣き崩れる顔が、再び見えるようになった。

「よし、まずは簡単な芸の練習だ。大豆はまだ出すんじゃないぞ。」
会長が拓馬の正面に立つとすぐ、『お座り』、『伏せ』、『お手』という、犬芸の仕込みが始まった。
「ほら、命令されたら大声で『ワン』だ。忘れるんじゃない。」
「・・・ワンッ!」
言われた通り、机の真ん中で皆に囲まれながら、従順な犬のように命令に従っていく。拓馬は、素っ裸で勃起したまま芸をさせられる屈辱に、全身をガタガタ震わせて大泣きしているが、決して反抗はしなかった。父親の工場のこともあるだろう。しかし、全裸のまま徹底的に罰を与えられ、何度も何度も『ワンワン』と鳴かされた今、わざわざ、会長が融資の話で脅さなくとも、素直に命令に従っていた。

「よし、次は『チンチン』だ。」
一通り練習が終わると、新しい芸が追加された。拓馬の挙動を見れば明らかに動揺しているのが分かる。しかし、抵抗すれば罰が待っている。「わん」と返事をして、言われた通り膝立ちになった。
「こら、隠すんじゃない。『チンチン』だよ。手はグーにして前に出すんだ。」
もちろん、勃起したモノを隠すことなど許されない。事も無げに命令され、拓馬はペニスから手を離してそれを衆目に晒す。そして、本当に犬の『チンチン』のように、肘を曲げ、ピタリと腋を閉めると、ギュッと握った手を垂れた。
「そうだ。もっと股を開いて、おちんちんも突き出しなさい。」
「・・・ぁあぁぁう・・・ワンッ!」
屈辱的な命令。しかし、拓馬は、躊躇いながらも膝を滑らせ股を大きく開き、胸を反らして勃起したペニスの存在を主張するかのように突き出した。
「まだ開くだろう。今日最初にやったみたいに、膝をもっと外側に向けるんだよ。」
「・・・・ワンッ!」
「ほら、顔を上げて前を見なさい。」
「・・・・ワンッ!」
あごの下に人差し指が入れられ、俯いていた顔も上げさせられる。
「あっ、ぁあっ、、ぁぁあ・・・・・」
羞恥に咽び泣き、グチャグチャに歪んだ泣き顔。初めて見たときの、可愛らしくも、凛々しかった顔とはまた違った興奮。いや、そのギャップが最大の興奮材料だろう。

「ようし、いいかい。そのままだよ。」
あまりにも情けない姿だった。赤い首輪とそれを引く黄色いリード。私が無理矢理させた膝立ちの時とは比べものにならない。そこには、従順な『犬』に墜ちた拓馬の姿があった。白い長めの靴下だけの素っ裸に首輪をされた姿で、両足首が触れ合うくらいにまで膝を外側に向けている。膝立ちの状態でガニマタをしているような体勢だ。さらに、胸を反らし腰を突き出しているため、ピンと天に向かって勃ち上がったままのペニスは、見てくださいと言わんばかりにその存在を私たちに主張している。
犬の手のように丸められて、ちょうど乳首の横あたりの高さに持ち上げられた手も惨めさを増長させていた。
「ぁあっ・・・ひぐっ・・・ひぐっ・・・うっ・・・くぅ・・・」
恥ずかしそうにクネクネと動く身体。あられもない格好で、いやらしい視線の前に晒される恥ずかしさに、じっとしていられないのだろう。拓馬は、泣き顔を正面に向けたまま、上半身を捩らせ、しゃくりあげながら泣いていた。
「ははははは。情けない姿だねえ。拓馬くん。」
「後ろからは、お尻の穴も見えてるよ。お豆さんを出さないように頑張っているんだね。ピンク色のシワがギューッと集まって、ウメボシみたいにしわくちゃだ。」
「はっはっはっ。でも、こういうことをされて気持ちいいんだろう。おちんちんから糸引いているもんねえ。」
四方からは参加者の嘲笑が飛び交い、それは拓馬の羞恥心を煽り立てる。
「・・・あぅ、、、、ひぐっ・・・ひぐっ・・・んっ・・・ぁああ・・・」
咽び泣く声と共にボロボロと零れ落ちる大粒の涙。止めどなく溢れるそれは、反らせた胸までも濡らし、少し埋没したピンク色の乳首もいやらしく光らせている。そして、涙と鼻水、溢れた唾液でベトベトになっている顔や幼い肉付きの上半身は真っ赤に染まっている。無駄毛の無い綺麗な足は、強烈な屈辱にガクンガクンと崩れそうなほど震えていた。
「・・・ぁあ・・・・ぁああぁあ・・・・・」
隠したいのだろう。拓馬は、胸を反らしたまま、ずっとクネクネと身体を捩らせている。震えている。しかし、当然、どこも隠すことなど許されない。グチャグチャの泣き顔も、ビクンビクンと上下しながら先走りの液を吐き出し続けるペニスも、茶色く色づいた陰嚢の裏側も、もちろんピンク色の窄まりも、羞恥の根源部、その全てを四方から浴びせかけられる粘ついた視線にただ曝け出すしか無いのだ。

「よし、拓馬くん。そのいやらしいおちんちんを、一人ずつみんなに見てもらおう。よーく観察してもらおうね。」
会長がリードを引いた。

13.
リードを引かれた全裸の拓馬は、机の上を四つん這いで移動させられ、私の左隣の男の前に『おすわり』した。
「よし、まずは一人目だ。チンチン」
会長は、拓馬の後ろに立ってそう言うと、リードをクイと引き、屈辱的なポーズをとることを命令する。
「・・・わっ、、、、ワンッ!」
拓馬の裸身がビクッと震える。そして、すぐに膝立ちになると、机についた膝を限界まで外側に向けて股を開き、胸を反らせた。さらに、ギュッと手を握ると腋をしっかりと閉め、それを情けなく持ち上げる。すっかりプライドを剥ぎ取られ、自分の身分を思い知らされたのであろう、その挙動は、まさに飼い主に怯える犬のようだ。
「あっ、あっ、あぁ・・・あっ・・・」
言われたとおりに正面を向けているその顔は、犬扱いされる屈辱に泣き濡れ、目を閉じる度にボロボロと大粒の涙を零していた。顔だけでなく、反らすことを強要されている上半身も、情けない格好を晒す羞恥に赤く染まっている。

「ようし、いいぞ。」
拓馬が教えられたとおりに、『チンチン』をすると、飼い主はぐちゃぐちゃと乱暴に頭を撫でた。
「あっ、ぁあぁ・・・・・」
頭を撫でられても、拓馬は、必死でその姿勢を崩さないように、ギュッと身体を突っ張る。細かい汗が滲んでいる華奢な身体は、プルプルと小刻みに揺れるだけにとどまったが、可愛らしくピンと上を向いたペニスは、上下左右に首を振ってその存在をアピールする。同じように、その先端から垂れる透明な糸もプランプランと揺れ、更に垂れ下がった。あまりにも無様だ。しかし、その一挙一動は小動物、いや、子犬のように愛くるしい。

「・・・ほぉ。」
まだ皮も完全に剥けきっていない勃起を目の前に突き出され、男はいやらしく口元を緩ませていた。
「可愛い犬ですねえ、会長。」
「ふふ。声変わり途中の少し掠れた鳴き声も可愛いだろう。」
「ええ。となると、ちょうど今は発情期のようですねえ、この犬は。」
「ははははは。そうだな。案の定、おちんちんは、はしたない汁を出しながらヒクヒクしている。」
「はい。もう机につきそうですね。」
男は、拓馬に視線を張り付けたまま、会長とそんなやりとりをする。拓馬は、一対一で真正面からじっくりと視姦される恥ずかしさに、「あっ、ぁあっ」、と嗚咽を漏らしながら、綺麗な足だけでなく、噛み合わせた歯もカチカチと震わせていた。
零れ落ちた涙と滲んだ汗でいやらしく光る上半身は、恥ずかしそうにクネクネと左右に動き、乳首の高さまで持ち上げられている手も、外側を向いたり内側を向いたりと、落ち着かない。拓馬の焦燥感が伝わってくる。

「さて、君は、顔とお尻の穴、どちらが見たいか?」
会長が男に問う。
穴だ。
私は心の中でそう答えたが、男はさも当たり前かのように、顔です、と答えた。そして、その返事を聞くと、会長は男の前に用意されていた白い皿を手にとり、ちょうど拓馬の開脚の下に差し込んだ。

「よし、それじゃあ、拓馬くん、新しい芸だ。」
「・・・・わ、、、わん。」
ペチペチと剥き出しの尻を叩かれ、拓馬は怯えたように返事をする。
「このお皿にさっき入れた大豆を出すんだ。ただし、あまり出し過ぎるとあとが辛いぞ。無くなったらまた入れるからな。」
思い出した。繰り返されていた犬芸で、大豆の存在をすっかり忘れていた。拓馬の腸内には、無数の大豆が肛門からねじ込まれていたのだ。
「あっ、ひっ、、、」
会長が後ろから手を回し、細かい汗が滲むきめ細やかな腹を撫で始めた。
「ほら、もう出してもいいんだぞ。」
赤ん坊を寝かしつけるような手つき。しかし、その穏やかな手つきが求めるものは、おぞましい芸の実行だ。
肛門から異物をひりだす。結局、それは排泄行為の強要に他ならない。会長は、人間としての最低限の尊厳をも奪い去るつもりなのだ。 そして、私は、この可愛らしい童顔の少年の、その行為を今から間近で見ることができる。
そんなことを考えると、異常な興奮で、ドクンドクンと心拍数が上がってゆく。
しかし、「早くしろ」と心の中で命令する私の意志に反して、拓馬はクネクネと身体を捩らせたまま、『芸』を始めない。
「あっ、ぁあああ・・・・・・・・」
「早く出しなさい。」
腹を撫でる手つきは変わらない。しかし、その声には怒気が混じっていた。
拓馬の身体がまたビクンと大きく震える。しかし、拓馬は、勃起を突き出した惨めで淫靡な格好で全身をガクガクと震わせたまま、弱々しく、細い首を横に振った。
この子はここにきてまだ抵抗するのか。
ここで大豆を排泄すれば、完全に人間でなくなる。首を振っている拓馬も、それは分かっているはずだ。しかし、正直、ここまでされてなお、抵抗心のかけらを持っていたとは思わなかった。その姿に感動さえ覚えた。全裸に剥かれてすぐ、ブルブル震えながらも唇を噛み締めて、必死で涙を流すまいとしていた姿が思い出される。
しかし、『抵抗』は、ただただ嗜虐の炎に注がれる油のようなものだ。
会長の顔が更にいやらしく歪む。
「何だその態度は。まだ自分の立場が分かっていないのか。」
最後のかけらを潰すつもりだろう、会長は、後ろから拓馬の髪を鷲掴みにした。玉のような汗で濡れている小さめな額が完全に露になる。それと同時に拒否を示す首の動きは強制的に止められた。
「ぁあっ」
「また尻を叩かれたいのか?」
「・・・あっ、、、、ひぐっ・・・・・ご、、、、、ごんなの・・・あぅ・・・・でぎまぜん・・・」
犬から人間の言葉が出た。
「なんだって?」
「・・・おねっ、、、、おねがいでず・・・・も、、、、う、、、、ゆるじでぐだざい・・・・・」
真っ赤になっている両目からは、涙が溢れては零れ、溢れては零れている。涙と鼻水、汗、そして涎、かわいそうになるほどぐちゃぐちゃになった泣き顔。母親にこっぴどく叱られている幼児のようだ。とても中学生とは思えない。
「・・・ゆるじでぐだざい・・・ひっぐ・・・・・ぁぅ・・・おねがい、、、、でずっ・・・・ひぐっ・・・・・」
しゃくりあげながら繰り返される哀願。涙で滲んだその声は芯を持っていない。
「まったく、『なんでもする』と言ったのはどこの誰だ。」
「・・・・・・・ぁ・・・ぁぐっ・・・むい・・・でず・・・・でぎまぜん・・・・・・・」
「十秒数える。数え終わるまでに、一粒も出せなかったら、融資の話は無しだ。」
「・・・あっ、、、やぁっ・・・ゆるじで・・・・ひっぐ・・・ひぐ・・・ゆるじでぐだざい・・・」
「出すときは、もちろんちゃんと大声で『ワンワン』と鳴くんだぞ。」
「・・・ゃ・・・も、、、、ゆるじで、、、ひぐっ・・・ひっく・・・おねっ、、、おねがいでずっ・・・おねがいでずがらぁ・・・」
「10、9、」
必死の哀願もあっさりと無視される。
「ああっ、まっで、まっでぇ・・・やだっ・・・・やだぁ・・・・・・・」
「6、5、」
「まっで・・・」
「2、1、」
「・・・わ、ん。」
「0」
カウントが終わった。ほぼ同時、拓馬の股の間からポロリとクリーム色の大豆が零れ落ちたのが見えた。

14.
「あっ、あっ、ぁあっ、、、ぁああぁあああ・・・・・・」
声にならない声が上がり、股の間から糸を引いて大豆が零れはじめた。拓馬の身体は、屈辱にさっきよりも激しく、ガクンガクンと震えている。ついに拓馬は、衆人監視のもと、情けない『チンチン』の格好で動物のように排泄を始めたのだ。
「ほら、ちゃんと鳴くんだよ。」
「・・・・ぁあっ、ぁあっ、ぁあぁああ・・・・・」
「鳴きなさい。」
会長がギュッと髪の毛を掴んでいた手に力を入れる。
「ヒィッ」
情けない声。そして、鳴き声が上がった。

「・・・わんっ・・・わんっ・・・ぁあっ・・・わん、わんっ・・・わ、、、、んん・・・・んっ・・・・」
途切れ途切れの鳴き声と共に、股の間から粘液でいやらしく光る大豆が零れ落ちてゆく。膝立ちで股を全開にしているという、排泄するにはありえない体勢が、その光景をより淫らに見せる。
「よし、もう逆らうことなんて考えるんじゃないぞ。」
後ろから拓馬の髪を掴んでいる会長は、飼い犬が素直に命令に従ったことに満足げだ。
「・・・・わっ、、、んっ・・・あっ・・・・ひぐ・・・わん、わん・・・・わんっ・・・・・・」
身につけているものは、赤い首輪と白い靴下だけという格好の拓馬。その、全裸よりも惨めで情けない姿で、拓馬は、ボロボロと涙を零して咽びながら、惨めに鳴きながら、ポロリポロリとそれを排出してゆく。
その排泄行為は、思ったよりも早くない。もっと一気に溢れ出るのかと思っていたのだが、数個の塊が順番に落ちてゆく、ゆっくりとしたものだ。

「・・・・わん、、、わっ・・・・わん、わん、わん、・・・・ぁぅ・・・ひぐ・・・わん、わんっ・・・・」
髪の毛を掴まれて強引に正面を向かされている顔は、羞恥と屈辱で破裂しそうなほど真っ赤に染まり、とめどなく溢れ出る涙と飲み込めない涎でぐちゃぐちゃになっていた。その液体は、恥ずかしそうにクネクネと動く上半身までも濡らし、卑猥に彩る。連れて来られたときとは、まるで別人のようだった。
程よく脂肪の残っている幼い腹は、細かく震えながら、少年特有の掠れた声と共に収縮している。そして、恐らく肛門を閉めるときだろう、一定のタイミングで、ビクンと突き出していた勃起が跳ね上がり、それがまた私たちの失笑を誘った。
「・・・・ひぐ・・・ひっぐ・・・・わん、わんっ・・・んっ・・・わん、わん、わん・・・・・」
人間の、それも、中学生の可愛らしい少年の排泄シーンなど、普通見られるものではない。だが、目の前の少年は、それを私たちの前で披露しているのだ。それも、真っ裸の見ているほうも恥ずかしくなるような格好で、犬の鳴き声を上げながらだ。
先走りの液を机にまで垂らしながらビクンビクンと跳ねるペニス、ぐちゃぐちゃになった泣き顔、股の間から糸を引いて排泄されてゆく大豆、そして、声変わり途中の少し掠れた、『わん、わん』、という鳴き声。
そこに、生意気そうな顔の割には射精さえ知らなかったという、意外にも純朴だった少年の面影はない。
『凄惨』、そんな言葉では形容できないような光景だ。
私は、今まで感じたことのない異常な興奮を覚え、その一挙一動を見逃さないよう、食い入るように拓馬の痴態を目に入れた。

「・・・・あっ、ぁあ・・・も、、、、、みないで・・・・みないで・・・・・・」
会場中の強烈な視線に耐えられないのだろう、拓馬は鳴き止み、うわごとのように繰り返し始める。
しかし、
「だめだ。これは、みんなを楽しませる芸の練習なんだよ。」
という会長の一言で、それはあっさりと流される。もっとも、会長がそんなことを言わなくとも、拓馬の真正面の男はもちろん、参加者誰一人として目を逸らすはずがない。会長の真後ろに座っていた男などは、少し座る位置を変え、拓馬の痴態を観察している。

「ほら、ちゃんと鳴きなさい。」
「ヒッ」
会長がグイと更に髪の毛を引っ張った。

「わんっ、わんっ・・・」
強制され、また鳴き始める。

「わんっ・・・・わんっ・・・・ひぐっ・・・わん、わん、わん、わ、、、んっ・・・ぁっ・・・わん、わん・・・」

「はっはっはっ。おちんちんが跳ねて、可愛いものですね。」
「後ろからは、大豆を出しているお尻の穴も見えますよ。」
「ふふ。それにしても、やっと、本当に抵抗がなくなりましたね、この犬は。」
「それはこんな姿を見られたら、もう人間終わりですからなあ。ははははは。」

四方からは卑猥な言葉が飛び交い、拓馬を打ち据える。
クリーム色の大豆はいやらしく糸を引きながら、拓馬の鳴き声と共に、コン、コン、と小気味よい音を立てながら白い皿に零れ落ちてゆく。

「よし、そろそろ止めなさい。」
白い皿の上に一通り大豆を排泄した後、やっと拓馬の髪から手が離れた。
「お隣へ移動だ。まだまだ、全員に目の前でしっかりと見てもらうんだからね。」
そして、リードが引かれる。
次は私だ。

15.
私の目の前には、拓馬の恥部が余すところなく広げられていた。
拓馬の意思を完全に置き去りにした、「君は、顔とお尻の穴、どちらが見たい?」という、会長の問いに答えた結果だ。
四つん這いになって上体を下げ、これでもかというほど股を開いた格好。さらに会長の命令で、拓馬は、自分の両の手を二つの尻たぶにあて、穴を見やすいように広げている。
汗と大豆にまぶされていた粘液でピカピカと光るピンク色の肛門はもちろん、会長たちが嘲笑っていた茶色い陰嚢の裏筋までも丸見えだ。勃起した茎はよく見えないが、タラリと机まで垂れたいやらしい発情の証はしっかりと見える。そして、少し身体を右に曲げると、机にペタリと張り付く拓馬の泣き濡れた横顔が見えた。

「・・・お、、、おねがいでず・・・・ぼ、、、、ぼぐの・・・だいずを・・・・う、うげどめで、、、、ぐだざい・・・・・」
肛門を人前に突き出しそれを広げるという、それは間抜けな姿で、拓馬が哀願を始める。
このような排泄には向かない体勢では、上手く大豆を皿の上に入れられない。そのため、肛門に皿をあてがってもらい、排泄の世話をしてもらう必要がある。というのは会長の言だ。
「ほら、もっとちゃんと大きな声でお願いしなさい。」
「・・・お、おねがいじまずっ!ぼぐの、、、ぼぐのだいずをうげどめでぐだざいっ!」
「お、おねがいじまずっ!ぼぐの、、、ぼぐのだいずをうげどめでぐだざいっ!おせわをじでぐだざいっ!」
「おねがいじまずっ!おねがいじまずっ!」
涙声で何度も何度も繰り返されるおねだり。私は、あまりにの興奮に、その言葉が自分に向けられているということを忘れていた。我に返って皿をあてがい、「いいぞ」、と言ったときには、拓馬は、ハア、ハア、と肩で息をしていた。

「よし、始めなさい。」
「・・・わん。」
会長の命令に小さく返事を返すと、ついに拓馬は私の目の前で排泄を始めた。
「・・・わん、わん・・・・ぁぅ・・・わん・・・わん、わんっ・・・・ひぐっ・・・わん・・・・」
「はははっ。これはすごい。」
堪らない絶景に思わず大声が出る。
目の前のピンク色の窄まりが、慎ましく開いては閉じ、開いては閉じを繰り返し、私があてがってやっている皿の上に、コロンコロンと順番にクリーム色の大豆の塊を吐き出しているのだ。
肛門が閉じるたびに、しわしわで、茶ばんだゴルフボール大の陰嚢が何かに吸い上げられるように上に持ち上がる。
今の拓馬のその姿はまさに犬だった。いや、それ以下かもしれない。衆目に良く見えるように自分の手で出口の穴を開いて情けない排泄をアピールするなど、動物でもしないだろう。
おぞましい屈辱に、拓馬の汗まみれの体は真っ赤に上気し、震えている。とくに、穴を広げている手は、痙攣のようにブルブルと震えていた。
「はは。お尻の穴、糸を引いて光っているよ。いやらしいね。でも、気持ちいいんだろう。おちんちんからもお汁が出てるしね。」
「・・・うっ、くぅ・・・・わんっ、わんっ、、、、わんっ、わんっ・・・・・・」
くぐもった鳴き声をあげているほうへ目をやると、涙や涎でもともとグチャグチャだった顔が、机に張り付けられ、さらに無様に歪んでいる。必死で鳴き声を上げ、パクパク動いている口は、まるで酸素を求める魚のようだった。

「拓馬くん、ストップ。」
私は、面白いことを思いつき、拓馬の排泄を一旦やめさせる。拓馬は会長以外の人間から命令され少し驚いた表情を見せたが、会長が、「山内君の言うことを聞きなさい。」、と言うと、キュッと唇を窄めるように排泄口を閉じた。
汗と混じった粘液が、水玉となってその表面をゆっくりと伝っている。それは、今まで見たどんな光景よりもいやらしいものだった。

「ようし、拓馬くんに質問だ。今何個大豆を出したと思う?」
泣き顔に目を移し、拓馬の答えを待つ。
「・・・・ぁ・・・・・七個・・・ぐらい、、、、でず・・・」
「『七個』?」
「・・・・・・・ぁあっ」
察したようだ。

「・・・・わん、わん、わん、わん・・・」
「聞こえない。」

「・・・・わんっ、わんっ、わんっ、わ」
「聞こえないぞ。」

「ヒィッ・・・わんっ!」
「よし。その大きさでちゃんと答えなさい。」

「わんっ!、わんっ!、わんっ!、わんっ!、わんっ!、わんっ!、わんっ!」

ピンク色の排出口を広げたまま、答えの数だけ拓馬が大声で鳴いた。

愉しい。
全裸に剥かれた可愛らしい美少年に命令し、そして辱める。少年は、自分の言葉に犬のように従い、さらに情けない姿を晒す。歪な欲情が止まらない。

「正解は十五個だよ。残念だね。難しかったかな?でも、間違ったらちゃんと罰をうけないとなあ。」
私はそういって、机の上に上がり、そして拓馬の身体の横に座る。
「さ、罰だ。手をどけなさい。」
尻に張り付いている手が邪魔だ。拓馬の両手首を持って、ゆっくりとそれを身体の横へ剥がす。
「八回だな。」
「あっ、ヒッ」
剥き出しになった尻に手のひらを当てると、拓馬が短い悲鳴を上げた。

16.
自分で出したものを、犬鳴きで答えさせ、外れたら外れただけ罰として尻叩きというのは、参加者や会長からも好評だった。
結局、拓馬は、私の次からもずっと出した数を答えさせられ、罰を受けた。

「ぁあっ、ぅうっ・・・」
排泄を終えてリードを外されても、拓馬は机の真ん中、皆に囲まれながら『チンチン』をしている。剥き出しの尻は、容赦ない折檻で真っ赤に腫れあがっていて痛々しい。
「どうだい?自分の立場が分かったかい?」
「・・・・・・は、、、い。」
上座、拓馬の正面、に座る会長の言葉に、素っ裸の拓馬は弱々しく答えた。
参加者一人一人の前で、あるときは泣き顔を正面に晒し、あるときは、自分の手で生々しい排泄中の肛門を広げ、陵辱者の目の前に突き出す。
そして、響く嘲笑の中、ひりだした大豆の数を犬のように答え、外れれば折檻。
もちろん、すべての大豆が排泄されたと分かると、また会長の前で穴を広げ、大豆を入れられる。
そんな陵辱を何度も何度も繰り返され、やっと全員の前での排泄が終わった今、拓馬は精も根も尽きたといった表情だった。顔からはもう生気が抜け、ダラダラと涙と鼻水、そして涎を垂れ流している。
情けなく突き出しているペニスは未だにビクンビクンと透明の潤滑液を吐き出し続け、その下には小さな水たまりが出来ていた。
そこに生意気そうで爽やかだった少年の面影は無く、あれは幻影だったのかとさえ思う。

「・・・さてと。次は何をしてもらおうかな。」

まだ続くのか。
正直、私も驚いた。拓馬も同じようで、会長のその言葉に、泣き顔が歪んでいる。

「・・・・・も、、、も・・・ぅ・・・・・ゆ、ゆるじで・・・・ぐだざ・・・ぃ・・・」
拓馬の身体がグニャリと曲がった。へたり込むように上体を曲げ、平伏したのだ。
「・・・・・こ、、、ごれがら・・・ちゃんど・・・ちゃんど、、、いうごどぎぎまず・・・・・」
くぐもった泣き声。赤い首輪と靴下だけの素っ裸のまま、拓馬は土下座する。
「・・・・・・ゆるじでぐだざいっ・・・・・おねがいじまずっ・・・・」
拓馬は、必死で許しを乞いながら、額を机にこすりつける。必死で涙を堪えていたときの、あの意志はもう崩されてしまったのだろうか。

「ほう。素直になったものだ。」
拓馬の土下座に、会長は顔をほころばせた。
「まあ、ここまで準備運動をすれば、本番でも大丈夫だろう。」
誰に言うでもなく、会長は呟く。
「よし、それじゃあ、最後に、ちゃんと私の言うことを聞けるかテストしてやろう。顔を上げなさい。」
「・・・はい。」
グチャグチャの泣き顔がまた露になった。

「簡単なことだ。今度は自分で『オナニー』をしてみなさい。」
「・・・・あっ・・・ぁぁあ・・・。」
思わず目が嗚咽を漏らした拓馬の股間へ移る。正座した股の間で愛らしく勃ち上がっている、半分ほどまだ皮に包まれたそれは、いまだ痙攣をやめず先走りの液を垂らし続けている。それは亀頭全体をピカピカと光らせ、それだけでなく、下腹部の付け根のところにまで達していた。

「さ、もうやり方は分かるだろう。山内君に教えてもらったんだからね。」
「・・・・は、、、、い」
そういうと、拓馬が軽く首を傾け、私のほうを見る。目が合った。涙でキラキラと輝く目は、透き通っていて愛玩動物のようだ。しかし、すぐに拓馬は、決まり悪そうに黒目を動かし、私から目を逸らした。
そして、ブルブルと震えながら小さな手を股の間に入れる。

「ほら、それじゃあみんなが拓馬くんの成長を見られないだろう。ちゃんと『チンチン』の格好でするんだよ。」
「・・・・あっ・・・ぁぁあっ」
嗚咽が漏れた。しかし、拓馬はゆっくりと膝立ちの体勢になり、膝を外側に大きく開く。
「ちゃんとおちんちんも突き出して。」
「・・・はい・・・・。」
「手も邪魔だ。左手は頭の後ろにまわしなさい。」
「・・・・・はいぃ」
拓馬は羞恥に顔を真っ赤に染め上げているが、もちろん抵抗などしない。言われたとおりに、身体を動かしていく。
情けない姿勢が完成した。勃起したもの右手で掴み、それを胸を張って皆の視線の前に突き出し、左手は、頭の後ろにまわし、無毛の腋も露にしている。

17.
「ようし、始めなさい。右手でおちんちんを持って、上下に撫でるんだよ。」
「・・・・・は、、、、い」
小さな返事を返すと、拓馬はぎこちない手つきで自分のペニスを慰め始めた。
「・・・・ぁっ・・・んっ・・・・・んんっ・・・・・・ふ・・・・・ぁぁ・・・・」
必死で噛み殺したような喘ぎ声が漏れる。
顔と同じように上気し紅潮した上半身は、壊れた玩具のようにクネクネと大きく踊っている。

「おお。これはすごいですなあ。」
「ええ。拓馬くんの初オナニーですね。」
いつの間にか、参加者は皆、正面から拓馬の姿を見られる位置に移動している。

「んっ、、、、ぁあっ、、、だめぇ・・・んっ・・・・ん・・・・ぁん・・・・」
「だめだ、だめだ。これも芸の一つなんだよ。もっと、みんなに楽しんでもらえるようにやるんだ。」
他の参加者は盛り上がっているが、会長だけは違う。冷静にさらに命令を続けた。
「・・・んっ、、なっ・・・ぁぁっ・・・・どうずれば・・・んっ、、、いっ・・・いいでず・・・か・・・ぁんっ・・・・」
「そんなこと、自分で考えなさい。」
会長が短く言う。
「・・・・・んっ、ぁあっ・・・・はぃぃ・・・・ぁんっ・・・・」

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」

拓馬の喘ぎ方が変わった。
上下運動を繰り返す手筒から、拓馬の顔へ視線を変える。

な、何を・・・。
私はあまりの光景に思わず目を見開いてしまった。

なんと拓馬が真っ赤な舌を半開きの口から出していたのだ。

「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・はっ・・・・はぁ・・・・」

噛み殺していたような喘ぎ声は、大きく、断続的な声に変わっている。

赤い首輪、白い靴下、ボロボロと零れ落ちる涙、剥き出しの腋、クネクネと円を描くように動く上体、ガクンガクンと震える限界まで開いた足、そして、涎を垂らす舌。壮絶な光景だ。

「はははは。これはすごい。」
会長もこれには驚いたようで今まで聞いたことの無い大きな声を出した。

「はぁ・・・はっ・・・はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・はっ・・・はぁ・・・」
全く飲み込めない涎が大量に溢れている。綺麗な飴玉のような舌先からも、口からも粘性のある透明の液が、つーっと糸を引き、反らした胸の上に流れている。
勃起したものをアピールしながら、犬のように舌を出して嬌声を発し、自慰行為に耽る少年。思春期の少年が衆目に見せていい姿ではない。あまりにも惨めで浅ましすぎる。しかし、それゆえに、今まで見た中で、もっとも淫靡な姿だった。

「ただもっと大きな喘ぎ声を出すのだと思っていたが、ここまでとは。」
会長が関心したように言った。
そして、その声の後は、誰も声を発しない。拓馬の痴態に見入っているのだ。

「・・・はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・」

ヌチャッ、ピチャッ、ヌチャッ、ヌチャッ

静寂の中、拓馬の犬のような荒い喘ぎ声と、上下する皮の隙間からのいやらしい水音だけが座敷に響く。

「・・・はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・」

ヌチャッ、ピチャッ、クチャッ、ヌチャッ

「・・・はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・」

「・・・あっ、ぁあっ、、、でちゃ、、、いまず・・・・・」

今までずっと勃起させたままだったのだ、そのときが来るのに時間は掛からなかった。ペニスがブルブルと小刻みに震え、さらに先走りの液が溢れかえっている。

「よし、みんなの前で成長した姿を見せてあげなさい。」

「ぁっ、あっ、ぁあっ、ぁぁああっ、ぁああああああっーーーーーーーー!」

会長の許可が下りると、大きな嬌声が上がる。

その瞬間、拓馬はペニスの皮を最大までめくり上げて、これでもかと前に突き出した。
「ぁあっ」
ビクンッと大きく一回跳ね上がり、そして白濁液が飛び出る。
「あっ、あっ、あっ、みないでっ、みないでぇ・・・・」
今度は、自ら慰めて射精する、あまりにも惨めで恥ずかしい姿。拓馬は、みないで、みないで、と繰り返しながら斜め前へ連続して白濁を撒き散らす。今日二回目の射精だったが、一回目以上に量が多い。
「ひっ、ひっ、ぁひぃいいいーーーーー。」
情けない叫び声が上がり、拓馬は精を放出しながら崩れ落ちた。
「ぁっ、ぁぁ・・・・いやぁ・・・・ひぃ・・・も・・・・・みないでぇぇえ・・・・・・」
足を折ったまま仰向けに倒れても、何度も何度もペニスは跳ね回り、精子を飛ばし、自らの綺麗な身体までも穢してゆく。
「あっ、ぁあっ、、ぁぁあぁ・・・・」
やっと放出が終わっても、それは拓馬のスベスベの腹の上でビクビクと小さな生き物のように痙攣していた。

「いやあ、素晴らしい。最後にこんなにすごいものを見られるとは。」
上座に座る会長は上機嫌だ。
「今日はもう十分だ。これで終わろう。」
そういうと、会長はパチパチと小さく拍手をしながら、ひっくり返ったカエルのように仰向けのまま倒れる拓馬の元へ歩み寄る。

「これは本番も期待できるなあ。」
しわしわの指が、塗り薬をつけるように腹の上に飛び散った精液を広げる。少年の美しい身体に、穢れが上塗りされた。