スーパーターザン

鬱蒼としたアフリカの密林の中を、砂煙を舞い上げながら、三台の車両が猛スピードで走っていた。
白人の男が3人ずつ乗ったジープ2台の後ろを、幌のついた軍用トラックが追う。
ジープに分乗しているのは一帯で捕獲が禁止されている、チーターの毛皮を獲りに入った密猟者たちである。
統治能力を失った失敗国家の下、腐敗しきった軍の一部が彼らに手を貸していた。
軍用トラックの荷台に座っていた黒人兵が小さな「追っ手」に気付いたのは昼過ぎのことだった。

「ちっ、奴がまた現れた!」
「撃ち殺せ!」

トラックの幌の中から、後を追いかけてくる小さな影に向けてパンパンと銃声が響く。
だが追っ手はひるむことなくむしろ速度を増すと、ジャンプして大空に舞った。

「くそっ、どこへ消えた!?」

トラックの荷台で銃を構えた黒人兵の一人が幌から顔を出し、大自然を見回した瞬間。
ぶしゃっと赤い噴水が上がり、その首が地面に転がり落ちた。

「うわあああああっ!」

パニックに陥る黒人兵たち。

首のない死体をまたいで幌の中に入ってきたのは、身長170センチほどの細い身体だった。
背中まで伸びた長い黒髪の少年の肌は小麦色に日焼けし、白いビキニパンツをはいた裸体は、胸部、肩、腕、脛など主要部を、白銀色の甲殻に覆われている。
また深く澄んだ二重瞼の下に、顎から口元、鼻までを覆うマスクを装着し、頭上で金色に輝く、宝石をちりばめたヘアバンド型の冠は、彼が森の王者であることを示していた。

両手に構えた光の槍、レーザー・ランスが、まばゆい青白い光を放っている。

「密猟を取り締まるべきあなたたちが密猟者に手を貸すなんて・・・許さない!」

兵士たちが最後に聞いたのはまだ変声を終えていない男の子の声だった。

その少年は本名を、倉本耀太郎と言った。
動物学者として権威ある、倉本晋博士の一人息子。
さらさら黒髪の都会的な中性顔に細い体格。小さい頃は病弱でよく学校を休んだ。
そのときベッドの中で読んでいたのが、動物図鑑や父の著書だった。

学業成績は良く、私立中学の男子校に進学。
だが人づきあいが下手なのか、いじめを受けるようになった。
中1秋の昼休み、不良グループに体育倉庫の裏に呼び出された。
すさんだ連中というのは公立私立問わず、何人かはいるものである。

「オマエさぁ、エラソーで何か見ててムカツクんだよ」
「やっ・・・やめてくれないか・・・」

裕福な家に生まれ育った美少年に対するやっかみもあったに違いないが、
クールな挙動と人あたりのそっけなさは、無意識的であれナルシストと受け取られても仕方なくもあった。

「おーっ、7000円も持ってやがった。お金持ちー」

壁に押さえつけられた耀太郎はブレザーを脱がされ、白いカッターシャツから華奢な肩がはだけ、左の前に校章の刺繍された黒色のズボンは砂で汚れていた。

「けっこー顔は女みてぇだな」
「こいつ、ほんとに男なのかな!?」
「試してみるか?」

リーダー格の不良に、むんずと股間を掴まれた。

「あっ・・・ああっ・・・」

喉仏がピクッと動いて、変声しかけのかすれた声でうめく。

「キショい声出してんじゃねぇぞ!」
「ぐっ・・・うっ・・・」

腹にパンチが一発めり込む。

「やーらしー、チ○ポ浮き出てんぞ」
「感じて、立ってきちゃったんじゃねえのか!?」

不良どもは耀太郎の細い腰に巻きついたベルトに手を伸ばし、カチャカチャと外す。
ズボンのホックを開けてチャックを下ろすと、ブリーフ・パンツに柔らかな丘ができていた。
いわば半勃起状態で、生地に収まった男の子が膨らみかけていたのだ。

「もっとよく見せてみろよ」

ブリーフをずり下げると、まだ縮れていない毛を根元に生やした包茎ペニスがぷるんっと顔を出した。

「い、やだあっ・・・」
「おい倉本、おまえ、姉ちゃんとか妹とかいねぇのかよ?紹介してくれないか」
「僕には兄弟、いないから・・・」

リーダー格の不良は煙草をくわえながら少し耀太郎の顔を眺めた。
が、押さえつけている手下の股間もまたサディスティックなテントを張り始めているのを見て、呆れたように言い放った。

「なんだ、こいつ結構かわいいじゃんかよねー。少し、犯してやろうかー」

あとは、女のいない男子校のうっぷんを処理するのに利用された。

「おら、舐めないか」

耀太郎はフェ○チオさせられた。

「はうっ・・・ほ、ほらっ倉本、全部飲み干すんだ」
「やっ・・・タクト、口ん中に精液出しすぎだって!」
「ごぼっ・・・げほっ・・・!」
「やーー!倉本、タクトの精液鼻から出してる~!」

さらに細い腰から生えたペニスを搾られ、射精させられた。
それは耀太郎にとって初めての体験だった。
以降連日のように性的いじめを受け、一週間後の日、ついに肛門に挿入された。

「いいぞ、よく締まるケツ穴だぜ」
「はううっ・・・なんで・・・汚いよ・・・っ・・・」

アナルとはウンチを搾り出すところで、何か物を入れる部分ではないはずなのに。
黒色のズボンを白い精液で汚した耀太郎が発見されたのは、放課後の部活が始まろうとしていた時間だった。
翌日から耀太郎は学校に来なくなった。

耀太郎は自宅の部屋から一歩も外に出ない日が続いた。
ただ学校に行かなくてはならないという義務感と、思い出される恐怖の板挟みになりながら、どうすることもできずに布団をかぶって泣いていた。

父は傷心の息子を元気づけようと、アフリカでの野生動物の生態調査に耀太郎を誘った。
すると耀太郎も「行きたい」と言った。きっと自分をリセットするきっかけを求めていたに違いない。
親子で3週間ほど現地に滞在する予定で日本を発った。
調査は順調に進んだ。
耀太郎の半袖シャツから伸びる華奢な腕、短い半ズボンから伸びる太股が徐々に日焼けしていくのに合わせて、大自然と触れ合うことを通し、表情も明るくなっていた。
一方で密猟により、象やサイなどの数が減っている現実も目にし、心を傷めるのだった。

そんな刺激的な毎日であったが、帰国三日前の日、突然の大嵐に遭い、親子は離れ離れになってしまった。
北も南も分からず果てしなく続く大地の中を、何度も動物に襲われながら独りぼっちで彷徨う。
シャツはぼろぼろに穴があき、ホックが壊れた半ズボンも捨てた。
ほとんど役割をなさないシャツと、土と泥で茶色く染まったブリーフという格好で森を一週間歩き、ついに倒れた耀太郎を救ったのは、立派な鬣(たてがみ)のライオンだった。
一帯に生きる野生動物の元締めであるライオンは名をライアンと言った。
ライアンは耀太郎の意識に語りかけた。
『私たちを助けてほしい。君こそ大地を救う救世主、スーパーターザンだ』と。

ライアンは耀太郎を、森の奥深くに立つピラミッドのような遺跡に案内した。
地下深く伸びた回廊を進むと、突き当たりの台座の上に宝石箱が置かれていた。
中に入っていたのは古くからこの地に伝わる、悪と戦う戦士の力を得るための冠だった。
ライアンは耀太郎に、耀太郎の父が密猟組織に捕まったことを伝えた。

冠をかぶると、野生動物たちと意思疎通ができた。耀太郎は森の王者となった。
普段は槍を構え、上半身裸で、辛うじて股間を布で隠す・・・シャツの布きれを紐で縛ったものである・・・少年ターザンとして、大自然の中を生きた。
髪は長く伸び、色白だった肌は健康的な小麦色に日焼けし、細い骨格に筋肉が鍛えられていた。
引き締まった尻の下に生えた、すらっとスレンダーな腿。
銃を持った密猟団が現れたときは、その肉体の主要部をぴっちり白銀の薄い甲殻に覆われた、超人的な能力を持つ戦士に変身し、戦うのだ。
動物王国の平和を守るために。そして父に出会うために。

お父さん、待ってて。僕と一緒に日本へ帰ろう!

もう耀太郎は、内気なお坊っちゃんではなかった。確固たる意思を宿した男だった。

こうして一年の歳月が過ぎた。ジープを運転するベージュの帽子をかぶった白人はミラー越しに、後方でトラックが横転、爆発するのを見た。

「くそっ、またターザンだ!」

小さな影が今度はジープを追ってきた。

「だがな。今回、我々には新兵器があるのだよ」

後部座席に乗った、口髭を生やした白人が呟いた。
以前に一度、罠にはめたターザンを断崖に追い詰めたことがあった。
そのとき銃弾の集中放火を浴びせた。
古代の未知なるパワーに守られた少年にはほんのかすり傷程度しか与えられなかったが、
白銀色の甲殻の小さな破片を回収することができたのだ。
彼らは金属に宿るエネルギーを中和し、ターザンを無力化する研究に成功していた。

チーターにまたがったスーパーターザンは時速100キロ近い猛スピードで並走するジープ2台の後方40メートルにぴったりとついてくる。
白人たちは後方にマシンガンの掃射を浴びせるが、前面に張られた理力の盾が弾幕を跳ね返した。
少年の右腕が光り輝く槍を構え、澄んだ眼光が右側のジープを睨みつけた。

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僕は密猟者どもの乗ったジープを追っていた。
いま僕を乗せて走っているチーターのチロも半年前、両親をこいつらに殺された。
何度も追い出したが、入れ替わり立ち替わり現れる密猟者。

森の平和を乱す奴は許さない!

僕は槍に理力を注入すると、ジープめがけて放り投げた。
手から離れた槍は右前方を走るジープに吸い込まれるように飛んでいく。

「やりいっ!」

ギャグを意識したつもりはないけど口にしてしまい、チロが苦笑する。

槍の命中したジープは爆発、横転し炎に包まれた。
だが僕が左前方のジープに目をやった次の瞬間、チロの足に急ブレーキがかかった。

おいチロ、どうして止まるんだ!?

空を見上げると太いワイヤーで編まれた網が、僕たち目がけ降ってきていた。

(ヨータ、飛び降りろ!)

僕はチロに振り落とされるように前のめりになって、地面に投げ出されてしまった。

「チロ!怪我はないかい!?」

数十メートル背後に、網の中でもがくチロが横たわっていた。
僕はチロに駆け寄り、網を外してやろうと手をかけた。が、手もとがぬるつく。

「なんだ、これは・・・?」

よく見ると、網には青くベトベトした液体が塗られている。

(ヨータ!その網に触るな!)
「でもチロ、きみを置いて逃げられないよ」

手でワイヤーを引きちぎろうとしたが、なかなか破れなかった。
僕は重い網を持ち上げると、引きずってチロの身体から外していく。
それに合わせて全身が液体で青く汚れていく。

「さあチロ、動けるか?」
(ヨータ危ない、後ろ!)

チロに腕を貸そうとしたとき、いきなりバシュッと音がし、ガアンと足に熱さを感じた。

「うっ!」

見ると僕の左腿にロープのついた銛が突き刺さり、真っ赤な鮮血がぼたぼた流れていた。

痛いっ!でも、僕の身体を傷つけることはできないはずなのに・・・なぜ!?

戸惑っているうちに左肩、右胸に近い背中にも・・・次々に銛がうちこまれていく。

ドスっ!

「あああっ・・・」

ザシュッ!

「うおおおっ!」

衝撃がはしるたび真紅の花吹雪がぱっぱっと上がる。
流れる血が青くて一瞬、どきっとする。銛にも、網と同じ青い液体が塗られているからなのか・・・!?
くそっ・・・急に身体から力が抜けていく・・・!

足元がふらつき、地面にがくっと膝をついた。
後ろから男の声がした。

「背中を流してやろう」

頭の上から、ドラム缶に入った青い液体をザッパーンとかけられた。
髪はまるでシャワーを浴びたように張りつき、ビキニパンツも青い液体をたっぷり吸い込み、ぐしょぐしょなのが感触で分かった。

「終わりだ」

パチッとスイッチを押す音が聞こえて、全身に高圧の電気ショックが走った。

「うわあああああぁぁあぁあっ!!」

僕は地面に伏せ、気を失った。
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流血が止まらないままに、舗装されていない土道の上をジープで引きずられるターザンの身体。
ロープのついた銛はしっかりと肉に噛み込んで離すことはなかった。
岩や砂利や木にぶつかるたび、青く汚れた甲殻装甲が砕け、肌が露出していく。

「すげえ、一発だったな」

助手席に座っている、頭の禿げ上がった白人男が言った。

「ふんっ。かつてこのアフリカの地で、多くの人命を救ったドクターの名を冠した薬品か・・・こいつがスーパーターザンのパワーを無効化するのに効くなんざぁ皮肉な偶然だな」

後部座席に座った口髭の男は『シュバイツァー試薬』と書かれた小瓶を眺めながら、葉巻をくわえた。

ジープは原住民の村をゆっくり、走っていく。
ライオンに跨って現れた少年を「天から降臨した伝説の勇者」だとか「神の遣わした子」などと崇めた部族たちに、見せしめるためである。
傷ついた少年ターザンは広場の真ん中にある石の台座の上に、仰向けに横たえられた。

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「おら小僧、起きろ!」

「う・・・ン・・・・」

意識が戻り薄目を開けると、白人の男3人が見下ろしていた。
両手足を押さえつけられ、身動きができない・・・。

これから何が始まるんだろう?
殺されるんだろうか?

僕はつばを飲んだ。

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少年は台座の上に寝かされ、両足首を短い鎖で固定された。
すね当てと一体化した甲殻ブーツは左足が砕け、その下に履いていた靴下状の布も破れ、毛の生えていないすべすべのふくらはぎが露出していた。右足もヒビが入っている。
銛の撃ちこまれた左腿の出血は止まらず流れ出て、妖艶な輝きを放ちながら垂れ落ちている。
細い腰を隠すビキニパンツ状の布は透け、小さな尻肉に食い込む。
そして脇腹を貫通した左腹部、未発達な筋肉の浮き出たへそのあたりは呼吸のたびにピクピクと上下し、胸部の甲殻の半分砕けた左胸はピンク色の乳首が露出していた。
ハアッハアッと荒い息遣いのたび、胸につながる華奢な肩、鎖骨も上下している。

「ふーん、スーパーターザンって、結構ガキだったんだな」

禿げ上がった男が台に上り、靴のつま先でこめかみを小突いた後、胸をぎゅうっと踏みつけた。

「ぐわっあああっああ・・・ゲホッ!ゴホッ!」

背中に突き刺さった銛がさらに少年の身体の奥まで突き抜け、顎をガードするマスクの隙間と通気口からごぼっと血を吐き出した。

「このガキぁ、いい声で鳴きやがる!ハッハッハッ」

全身の痛みはさほど感じなかった。脳内にモルヒネが回っていたのと、まだぼろぼろながら残ってる勇者のコスチュームが全身にエネルギーを送り込んでいたからだった。
台座から赤と青と透明の混ざった液体が垂れ落ちている。透明なのは塩水・・・大量の汗だ。

「可愛い子ちゃんかな?」

白人から見ると、黄色人種というのは比較的、幼く見えるものらしい。
男は口許を覆っている、白銀のマスクを外した。

「おお~、アジア系か!このまま殺すのも惜しいな」
「・・・少し、遊んでやるか」

稀少動物を追い、アフリカの大地を這いずり回って数ヶ月。
街に出りゃ、金さえ出せば寝る女はいくらでもいるが、ガバガバの売女より少年のケツのほうが締まりがいい。
しかも少女に見えなくもない中性顔ときてる。

耀太郎のへその下にはややきつめのビキニが股に食い込み、発育途上の性器の収まった球形の輪郭を描き出していた。
帽子をかぶった男は耀太郎の足を開かせ、ビキニの上からペニスに触れた。
野生児の秘部にぴっちり張り付いた布の濃厚な香りの中にも、その身体つき、垢抜けた顔、洗練された仕草に育ちの良さを感じてしまうのは、この少年戦士がもともと何処かアジアの先進国か、豊かな地方で生まれ育った子であることを予感させた。

「どこが気持ちいいか」

男の指が少年のアヌスに触れたとき。

「やっ、やめてくれっ!!」

突然、尻に火がついたように騒ぎだしたターザン。
耀太郎の脳裏に、心の奥底にしまいこんで忘れたふりをしてきた、体育倉庫の裏で犯されたあの日の記憶が蘇ってきたのだ。
白人男の顔が、あの日自分を犯した不良男の顔にタブってくるのは、同じ金髪だからだろうか?
腰をくねらせ男の指から逃れようとするが、男は耀太郎が感じていると勘違いしたに違いない。

「そ~うか、お前はアナルが感じるのか!」

帽子の男はビキニに爪を立てた。
びりっとあいた穴から、うっすら恥毛の生えたタマスジと、その下に綺麗な菊門が息づいていた。

「入れるぞ!!」

「ぎゃああっああ・・・ああああああああああああああっ!」
帽子の男は僕のアナルを犯し始めた。
太い指がごりごりと腸壁を摩擦する痛みはやがて、まるでち○ちんを内側からいじられているような切なさに変わっていく。

僕の性体験は今まで、あの体育倉庫裏が最初で最後だった。
知識として知らなかったわけではないが、射精をするとあの初体験の恥辱が蘇ってきそうだったから。
けれど今日は・・・でもっ・・・なんでっ・・・・・なんでこんなに感じちゃうんだっ!?

傷口から、かなりの血液が失われているはずだった。
そういえば本で読んだことがある。命の危険を感じると、本能が子孫を作りたくなる物だって。
病院で看護婦さんに恋するのも同じらしい。
しかも今日は、治癒に向かうべきエネルギーの一部が生殖に回っているのだ。
ペニスがはちきれんばかりに、ギンギンにビキニの中でテントを作っていた。

ハアッハアッハアッ・・・・

あアッ・・・禿上がった男もまるで犬のように、ビキニの上から僕のち○ちんを舐めたッ・・・!

「ほてってきたな」

口髭の男が僕の背と台座の間に身を滑らせ、後ろから抱きついた。

「感じるぜ おまえの鼓動も体温もな・・・」

言いながら、僕の首筋に歯を立てた。

がりっ・・・・

ひっ、痛いっ!

血がたらっと鎖骨を伝っていく感触。

くりっ・・・ぐりぐりっ・・・ぐにゅっ・・・

くっ・・・ひっ・・・おっぱいを揉まないでぇっ!
僕男の子なのに・・・っ、まるで乳首から肛門、ち○ちんの先までが、電線がつながってるみたいに快感の電気が走るッ!!

「だいぶほぐれてきやしたぜ」

肛門に指を入れていた帽子男が言って、口髭の男がズボンのチャックに手をやった。

「そろそろ挿れるぞ」

ずっ・・・ズドッ・・・にゅるんっ・・・!!

ああ~~~~っ!痛い~~~~!

「ああ~~、良く締まる肉だ・・・中は熱くて火傷しそうだぜ~~!」

口髭男の巨大な男根がごりごりと僕のお尻の穴を押し広げていくっ!!
おち○ちんの裏側を圧迫されて、おしっことは違う透明な何かがじゅわっとビキニに染み込むっ・・・

「ハァッ・・・ハァッ・・・ハハハ!どうだスーパーターザンよ!我々をさんざん苦しめおって・・・」
「ああっ・・・うおおっ・・・おあっ・・・ハァッ・・・ふっ・・・」

口髭の男が僕のぺったんこの胸をわしづかみにし、ユサユサと小早いピストンが全身を揺らす。
あちこちに撃ち込まれた銛の傷がまた少しずつ広がって、血がぽたぽたと流れ続けるのを気にもとめずに。

「アッ・・・アッ・・・アンっ・・・・」
「いい声だ!もっと鳴け!はあっはあっ」

ライアン!チロ!助けてぇぇぇぇぇぇ~~~~!!!

*************************************

肛門から指を抜き、することのなくなった帽子男も、禿男と一緒になって、ビキニの生地の上からターザンの肉竿を舐めていた。
髭男のピストンが早くなった。

「アアア~~~~ッ!!」

ズチュッ・・・ドチュッ・・・と、巨大なピストンを受けとめる少年の小さな骨盤。
薄い肉が緩衝材のように衝撃を受けとめ、ピンクの内壁は充血し、掻き出された男の子の腸液と男の先走り液が、アナルから飛沫を上げて飛び散る!

「ハァッ、ハァッ・・・イクぞ小僧~~~~!!」

*************************************

もう僕の中で暴れだした快感は止まらなかった。
張り裂けそうな胸の奥から、腰の中から、骨の髄がとろけ出したようなエネルギーがおち○ちんの頂点に達しようとしていた。

「で・・・出る~~~~!!」
「はあっ・・・・いっ・・いいいいいいいいっっ!!!」

髭男のピストンが減速し、にゅるっとお腹の中に生温かいものが吐き出された瞬間。

「うわああああああああああああああああああ!!」

僕もまたパンツの中に、大量に子孫の種汁を吐き出した。

******************************

「うわああああああああああああああああああ!!っ」

気持ちいいよお~~~~~っ!!!!

どろっ・・・びゅるっ・・・・どぴゅうっ・・・ぴゅるぴゅるぴゅるうう~~~~~~!!!

耀太郎の絞り出した特濃ミルクは最初、どろんとビキニの生地に押し返され、パンツの中を満たし、肉の支柱が持ち上げたテントの隙間から流れ落ちたが、
スーパーターザンの筋力によって加速度的に押し出された二発目は生地の繊維を突き抜け、裏漉しされた精が宙を舞い、三発目はついに生地を突き破って、そそり立ったおち○ちんが飛び出した。
あとは噴水のように、連続して粘液が5メートルほどの高さまで吹き上がった。

青臭い上昇気流が男の帽子のつばに当たり、帽子が宙に舞った。
その鋭く引き裂く水圧に、禿げた男は頬を切った。

「よくも俺の帽子を・・・高かったんだぞ!」
「はっ・・・血・・・俺の顔に傷があぁぁぁぁぁあぁああああぁ!!」
「ふはははは!こんな裏技があったとはな・・・直撃したら死んでおったわ!」

天から降り注ぐ精液の雨にうたれながら、狂ったように笑う髭男。

「こいつぁいい!どうやらスーパーターザンの肌に触れていると、そのエネルギーの恩恵を受けるらしいぞ」

なぜ、チーターが少年を乗せたまま何十分も、時速100キロで駆けつづけることができたのか?
なぜ、銃でし止めたはずのライオンが何度も蘇ってきたのか?
男の頭の中で疑問が解決されていく。

「さあ、次は俺様の番だ」

帽子を失った男が言った。

「その次は俺な」

頬を押さえる禿男も言った。

「小僧が射精する時だけは気をつけろよな。頭を撃ちぬかれて、死ぬぜ」

口髭の男は指でピストルを真似て、自分のこめかみに当てるふりをした。

森の王者だった少年は三人の男に、繰り返し犯された。
全身が熱くて・・・とろけてしまいそうだようっ!!
耀太郎の絶頂のおたけびが森に響くたび、野生動物たちの心から希望までもが失われていった。

(ああっ・・・ヨーターーーッ!!!)
(ヨータローーーーー!!)

森の仲間たちの悲痛な叫びが、遠くから聞こえてきた。
耀太郎の腰の袋から、射出するミルクも尽きた頃。
日の沈みかけた広場の台座は、少年ターザンの精液でぬるぬるのガビガビになっていた。
きっと次の雨期の到来で洗い流してくれるまで、あたりには栗の花のような香りが立ち篭め続けるに違いない。

「ふうーーっ、久しぶりにたっぷり出したぜ」

三人の白人は葉巻を吸っていた。

「明日からは安心して狩りができる・・・と、言いたいところだが」

禿男がちらっと横に目をやった。

「アッ・・・ああっ・・・おおお・・・」

黒髪に輝く冠以外、最早ほとんどぼろ布すらつけていない裸の少年が、全身をびくびくと細かく痙攣させている。
ひくひくと上下するふぐりの奥、押し広げられた尻穴からゴプッと、血混じりの白濁液を吹き出していた。

「この坊や、冠を取ったら死ぬかな?」
「ああ、たぶんな。傷が塞がるまでは取らないほうがいい」
「おいおい、こんな子生かしといて、どうする気だい?」

精液の乾き始めた帽子をかぶりなおした男が、少年に葉巻を押し当てた。

じゅっ・・・

「おっ!こいつ、まだ反抗的な目をしやがる」

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僕はじんじん痛む全身を何とか起こそうともがいていた。
冷たい風がひりひりするおっぱいに当たり、きゅんっと締まる。

まだスーパーターザンの理力も、完全には衰えていない。
刺し違えてもこいつらを倒し、森の平和を・・・僕が・・・

そのとき帽子をかぶった男が、葉巻の火をジュッと尻肉に当ててきた。

おあっ・・・

筋肉が反射的にびくびくっと痙攣して、尿道に残っていた生暖かい液体を射出したのがわかった。
三人の、僕のおチ○チンに注がれる視線が・・・熱いっ!

僕は負けじと、帽子の男を見据えて、言った。

「あ・・・あなたたちはなぜ、絶滅危惧種の動物たちを・・・捕獲しようと・・する・・・?」

力を振り絞ったけど、小さな声しか出なかった。
海外出張の少なくないお父さんに小さい頃から英語を習ってたから、多少は話せたんだ。

帽子男は「どう答える?」と仲間に顔を向けると、口髭の男は落ち着いた声で言った。

「それはな坊や、需要があるからさ」

口髭の男は毛むくじゃらの手で、僕の頬を触った。

「買う人がいるからって・・・」

言いかけた僕の口を、キスで塞いだ。

*************************************

口髭の男は続けた。

「むしろ供給が需要を作る。セイ法則にのっとって、俺らはアダム・スミスの神様の見えざる手に動かされてるまでよ」

少年の可愛らしい性器はまだ、半勃起状態だった。先から透明な粘液とも尿とも分からぬ液体が地面まで垂れている。

「金のためなら・・・何をしてもいいって言うのか・・・?」

すると隣で聞いていた帽子の男が、突然怒ったように拳銃を少年の滑らかな腹に押し当て、撃鉄に指をかけた。

「世の中にはな、人殺しのための武器を作ってる奴らもいるんだぞ!家族を養うためにな!」
「つまりきみは我々の商売に邪魔ってわけ。だから消えてもらう」

頭の禿上がった男が余裕げに首を傾げながら口をはさんだ。

「さあ、おしゃべりはここまでにしよう。どう始末する?」
「このまま殺しちまうのも脳がない。我々はビジネスマンだ・・・需要のあるところへ、持ってく」

と口髭の男。

「ほーう、さすが悪魔の天才だな!どこが高く買ってくれるかな~?」
「客に対して暴れたりしないだろうな?」
「なあに、変身さえしなければただのガキよ。隠れ男色家の富豪はたくさんいる」

*************************************

なっ・・・僕、どこか異国に連れて行かれちゃうの!?
そんな!お父さんと会わなきゃならないのに・・・!!

それが・・・神様が僕に課した運命だってのか?

男たちが顔を見合わせ相談している隙を見計らい、僕は最後の力を振り絞って足を振り上げた。
大地よっ、僕に最後の力を貸してくれ!!!

腿に浮き出る筋。渾身の力。

「はあああああああっっっ!!!」

ばきんっ。右足の鎖が砕けた。

「許さないっ!!」

拳銃が火を吹くより先に帽子の男の腕を掴み払う。
自由になった右足を回すように、禿男の額を蹴りあげる。フルンッと揺れる玉袋。
腰をひねった勢いでアヌスからぴっと白濁液が飛び、帽子男の顔にかかった。

けど左足が動かなくて・・・どうしても・・・・どうしても左足の鎖が取れないっ!!!

「小僧!やりやがったなっ!!」

帽子男に背後からハグされ締め付けられた。

「ぐわあああああああああっっ!!」

身体の奥がぴきぴき音して、めきめき骨がきしんでるようっ!!
おなかを締め付けられて、膀胱にたまっていたおしっこがしゃあーっとおち○ちんから流れ出した。

「くそうっ!殺してやる!!!」

尿を飲んだ禿男が、頭から血を流しながら起き上がった。
腰から取りだしたダガーナイフで僕のお腹を突き刺そうとした。

「やめろ!」

止めようと手を伸ばす口髭の男。
僕は右足を振り上げ、禿男の手からダガーナイフを蹴落としてやった。
だけど男の手からこぼれたナイフがそのまま一直線に飛んできたんだ!

危ないっ!!

僕は避けようとして腰をよじった。
口髭の男も必死で手を伸ばそうとする。

けど・・・間に合わないっ!!

勢い余った刃先はそのまま僕のおち○ちんに向かっていた。

えっ・・・うそっ・・・僕の・・・・僕のアソコが・・・嫌だあああああああああああああっっっっ!!!

刃先がおち○ちんに食い込む0コンマ数秒前・・・!!

僕の玉袋を、ひやっとした風とふさあっと柔らかな毛が撫でた。

あれっ・・・なんで痛みを感じないのだろう・・・?

(ヨータ、遅くなってすまなかった)

見上げるとダガーナイフをくわえた立派な鬣(たてがみ)のライオンが、僕の前にたちはだかっていた。「うわああああっ、ライオンの群れだあ~!!!」

台座の周囲を、何十匹ものライオンが取り囲んでいた。

「ににに、逃げるぞ!!」

慌ててジープに飛び乗ろうとする白人3人。

だが、運転席は既にチーターが陣取っていた。

「チロ!!」

(ヨータ、間に合ってよかったぜ)

ライオンの群れは白人の男3人を完全に包囲した。

「ひいいい~~~っ、殺さないでくれえ~~~~」
「黒髪の坊や、助けてくれぇぇ~~~~~」

口々に情けない声を上げる。

ライアンが牙を剥き、歩み出た。

(お前達のやってきたことは万死に値する!せいぜい苦しんで死ぬがいい!!)

グワアアアアアアアア!!!と雄叫びを上げると、呼応したライオンたちが一斉に飛びかかろうとした。

「ひいいいいい~~~~~!!神様~~~~~~~!!!!!」
「ママぁぁ~~~~~~~!!!」

「みんな待って、殺さないで!」

両手を上げて、白人達の前に立ち塞がったのは耀太郎だった。

(ヨータ、何考えてる!?)
(そうとも。こいつらはヨータを殺そうとしたのだぞ)

口々に言う野生動物たち。
耀太郎は地面にへたりこんだ、口髭の男の前に立つと、栗色の瞳で見つめた。

「あなたたちは倉本博士を知らないか?僕のお父さんだ」

静かな口調で訊くと、口髭の男は横に首を振って言った。

「日本人の教授と会ったことはないな」

だが隣の男が口を挟んだ。

「俺は知ってる」

ズボンの中で小便を漏らした、帽子の男だった。

「この国の首都で二ヶ月ほど前に見たよ。軍事クーデターの戦闘に巻き込まれて負傷した俺を、手当てしてくれた日本人の男がいたのさ。動物学者だと言ってた」

耀太郎の顔が変わった。

「今、その人はどこにいるか知らないか!?」
「二日ほど一緒に行動して別れた。ま、その首都も今は内戦で瓦礫の山だけどな。ただ・・・」

帽子の男は少年の目を見て言った。

「坊やとは目が似ている男だった」

しばらく見つめ合った後、男は横に目を逸らした。

「そうか。ありがとう」

耀太郎は軽く頭を下げた。

「さあ殺せ。俺たちをいつまで見せ物にしておくつもりだ?」

頭の剥げ上がった男が吐き捨てるように言うと、少年はライアンの口からダガーナイフを手に取り言った。

「あなたたちの身柄は司法当局に引き渡す。法の裁きを受けるべきだ。そして・・・」

裸の少年は刃先を男に向けた。

「法廷では、本当のことを正直に証言してもらいたい」

そこまで言うと、幼いターザンは動物たちに向き直った。

「チロ、ライアン、みんな・・・済まない。でも、これが人間のやり方なんだ」

場はしばらく静まりかえったが、やがてチーターが耀太郎に身を寄せてきた。

(いや、ヨータが正しい。一時の感情に任せてこいつらを殺しても、何の解決にもならねえ)

ライアンも頷いた。

耀太郎の戦いはこれからも続く。
お父さんとの再会を果たし、日本に帰る日まで。
少年は小麦色の肉に包帯を巻きながら、父も見ているであろう月を仰ぎ見た。